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亀染屋で染物に囲まれてきました

 染物屋さんって行ったことありますか。
 私は敷居が高いと思っていたこと、そもそもどこにあるのかすら知りませんでした。

デザイン百覧会での出会い

 先日、カクイックス交流センターで行われた、デザイン百覧会へ行ってきました。
 そこで「亀染屋」という、明治2年創業の染物屋「亀﨑染工」の小売ブランドが目に入りました。

 鮮やかなこいのぼりや大漁旗があるブースは、カラフルで、とても新鮮でした。

 いちき串木野市に店舗があることを教えていただいたので……
「これは行ってみるしかない」
 と早速行ってきました\( ‘ω’)/

店舗外観

▲左が亀崎染工、右の古民家が亀染屋

 訪問したのは、土曜日の午後。
 SeaSevenカフェでご飯を食べた後に向かいました。

▲いい雰囲気の暖簾が目印。

 古民家を改装した店舗は、歴史を感じる外見をしています。

店内の様子

▲入って右手には、端午の節句の展示中。
▲入口左手には、大漁旗風のお祝い額。

 古民家の中に、これだけ鮮やかなものがたくさん並んでいると、テンションが上がります。
 とても良い!

 いろいろと商品を見ていたのですが、作業場も見せていただけることになりました。

作業場

一階 印染

▲ここで平日は作業をされています。

 作業場は一階と二階がありますが、まずは一階から案内していただきました。
 後述しますが、ミニ大漁旗の染体験はここで行われます。

▲作業中の旗。近くで見ると大きい。
▲作業場には大漁旗が。

 大漁旗は遠目で見ることがあっても、ここまで近くで見ることはまずありません。
 せっかくなので、近くで見せていただきました。

▲カラフルな小槌。

「印染(しるしぞめ)」で作られた、この旗。
 よくあるイラストと大きく違う点があります。

「主線が白」です。

 印染は、まず下書きをし、そこに糊を乗せます。
 糊を乗せた部分は、染まらず、布の白が残ります。
 そのため、主線が白になります。

 作り方が分かると、「なるほど!」と納得しました。

 詳しい作り方は、亀染屋のNoteでも説明をされていますので、ぜひ読んでみてください。

▲染める道具たち。

 糊で区切りを作り、その中を筆で丁寧に染めていきます。
 作業場には、たくさんの刷毛がありました。
 それらを色ごとに、広さごとに使い分けて作業をされます。

 二階 シルクスクリーン

▲そもそも全体的にものが大きい。

 階段を上り、2階に上がるとまず出てくるのはこのスクリーンです。
 2階では、シルクスクリーンという技法で染作業をされています。

▲よく見るこういう旗も染物

 シルクスクリーンは、一階で作っている印染よりも大量生産に向いています。
 こうした安全第一の旗、神社にあるのぼり、手ぬぐいなどはこちらで作ることが多いそうです。

▲力を入れるので、ゴムが分厚い。

 上の写真でもちらりと写っていた、作業で使うヘラです。
 当たり前ですが、大きいサイズであれば、大きいものが必要となります。
 そして力が必要となるので、頑丈になります。

▲以前使っていた型紙。

 シルクスクリーンは型を切り取って使います。
 今はプロッターという機械を使いますが、以前はこうした型紙を使って、手で切り抜いていました。
 写真だとわかりにくいですが、A2程度の大きさがあります。

 一部は機械化されていますが、染める部分は手作業です。
 生地の質、気温や湿度といった気候でも変わります。
 そのため、裏にまで染まらないことも多々あるそうです。
 職人さんでも難しい作業なんですね。

作業の内容を知ると、見方が変わる

▲人気商品の一つ、あずま袋。

 作業場の見学を終えて、販売スペースに戻ってきました。
 すると、来た時と比べて、商品の見方が少し変わったことを実感しました。

▲にくきゅう。かわいい。

 印染の商品であれば、作り方が少し想像できるようになりました。
 本当に少しですが、「ここが糊の部分なんだな」とか「グラデーションは難しいなんだな」とか、そういう程度ですが……。

▲チャーム。よく見ると個性がある。

 例えばこのチャームですが、一つ一つ印染で作っています。
 亀を見るとわかりますが、色が違います。
 頭の色が違いますし、グラデーションの感じも違います。
 おそらく、作業の説明がなければ、こうした違いに気づくこともありませんでした。

▲トートバッグは、染が甘かったものなどを利用。

 茶色のトートバッグは、亀染屋の商品の一つ「KAGEROW」の布です。
 商品にできなかったものを別の商品として生み出しています。

▲バッジを買いました。

 小さいものであれば、価格もお手頃ですね。
 このバッジは、冒頭で紹介したお祝い旗の一部です。
 ちょっとしたときに「これは印染でー」とか思い出せるので、買ってよかったです。

もっと深く知れる、染体験

▲染体験ができます。

 亀染屋、亀崎染工では、染体験ができます。
 体験は「ミニ大漁旗の染体験」と「トートバッグの型染体験」の2種類があります。
 ミニ大漁旗は、時間がかかりますが、印染を実際に体験できます。
 トートバッグは、時間がかからず、染め作業を体験できます。

 おすすめは、やはりミニ大漁旗の方だそうです。

▲他の方がされていたミニ大漁旗。

 こういう感じで、糊で縁取りされたミニ大漁旗を、刷毛で染めていく体験です。
 平日であると、1階の作業場で、作業を横目に体験作業ができます。
 贅沢!

 予約は電話、またはLINEでできるそうです。
 今度は染体験もしてみたいです。

染物をもっと身近に感じられる

▲染め布で作ったテディーベア。

 伝統工芸ということで、「敷居が高そう」と思っていた染物屋でしたが……
 実際に行くと、とても敷居が低く、楽しい場所でした。

▲使われていた道具たち。

 染物業界は、印刷技術の発達で、縮小傾向になっています。
 ですが、大量生産できないからこその魅力があると感じました。

 特に染体験は、こうした染めをしているところでしかできない体験です。
 見学と体験を通すことで、染物がもっと身近になると思います。

 私は、最近店の暖簾や旗を見て「これ染めかな、印刷かな…」と思うようになりました。
 影響されています\( ‘ω’)/

仙厳園でレッツ染体験

 2026年4月4日(土) 、4月5日(日)に仙厳園でトートバッグの染体験ができます。

  • 日程: 4月4日(土) / 4月5日(日)
  • 時間: 9:30~16:15 (最終受付16:00)
  • 会場:仙巌園 伝統文化体験施設
  • 定員:各回6名(先着申込順)
  • 料金:3,300円(税込)

 春の仙厳園を巡り、伝統的な染体験をしてみるのはいかがでしょうか。

店舗情報

亀染屋
  • 住所 鹿児島県いちき串木野市旭町156-1
  • 電話番号 0996-32-3053
  • 営業日 金・土・日 (※平日は亀崎染工で対応可能)
  • 駐車場 店舗裏手にあり
  • Instagram https://www.instagram.com/kamesomeya/

投稿者プロフィール

そーき

鹿児島県内をバイクでぶらぶらと走っている人です。 食べること、写真を撮ることが好きです。 障害福祉サービスに関わっているので、その話も多めです。

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