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田中達也さんや横田慎太郎選手が教科書に!鹿児島県独自の道徳の教科書『かごしまの心』完成

下豊留です。
新年度がはじまりました。
私が奉職する第一工科大学は、今年度から鹿児島中央駅近くに中央キャンパスが開校しました。
オープンキャンパス(来校型・オンライン型)をおこなっていますので、高校生の皆さんはぜひ気軽にご参加ください。
オープンキャンパス | 学校法人 都築教育学園 第一工科大学 | 鹿児島 


さて、ちょうど1年前に鹿児島県教育委員会が作成した道徳の教科書『かごしまの心~今日、どの先人?~』の小学校低学年用をご紹介しました。
※「今日、どの先人?」は、「郷土の先人」にかけています。

鹿児島県にゆかりのある人物の生き方や考え方、エピソード等が掲載され、登場人物に親しみをもちながら学習に取り組むことができるよう工夫されています。
大人の方が読んでも面白い内容です。

小学校低学年用が完成した後、中学年用と高学年用が作成されていたのですが、先月完成しました!
そして、今年度から県内の学校で使用されることになります。
私も昨年に引き続き委員として、掲載人物の選定に携わりました。

「主題名」と〔教材名〕、登場人物をご紹介しましょう。

中学年用
(1)「好きなことをのばしていくために」‐〔見立ての世界〕‐田中達也
(2)「あきらめない心」‐〔きせきのバックホーム〕‐横田慎太郎
(3)「目標に向かって」‐〔自分への挑戦〕‐川上南溟
(4)「困難に負けない強い意志」‐〔篤姫の願い~歴史を変えた手紙~〕‐天璋院篤姫
(5)「努力する心」‐〔自分にきびしくするということ〕‐川路利良
(6)「みんなのために働くといこと」‐〔大阪のおん人 五代友厚〕‐五代友厚

高学年用
(1)「ほこりある生き方」‐〔彫刻で「魂」を表す それが使命〕‐中村晋也
(2)「困難に立ち向かう強い心」‐〔世界をつなぐ国際線〕‐芝田浩二
(3)「個性を生かして自分らしく生きる」‐〔「自分らしさ」が生み出す力〕‐柳田理科雄
(4)「本当に大切なものとは」‐〔こわれたギヤマンと本当の宝物〕‐島津斉彬
(5)「学び続ける意味」‐〔日本電気通信の父〕‐寺島宗則
(6)「わたしにできること」‐〔子供たちのために〕‐古市静子
(7)「続けることの大切さ」‐〔カリフォルニアのきせき〕‐長沢鼎

それでは、掲載人物を少しご紹介しましょう。

中学年用

田中達也さんは世界でご活躍されている見立て作家さんです。
私も田中さんのSNSを楽しく拝見しています。
どのような気持ちを大切にしながら活動されているのかが良く分かる内容になっていますので、ファンの方は特に読んでいただきたいです。

横田慎太郎選手は、阪神タイガースに所属していた元プロ野球選手です。
脳腫瘍と闘いながら多くの人に勇気と感動を与え続け、語り継がれています。
2025年11月に公開された映画「栄光のバックホーム」もぜひご覧いただきたいです。

川上南溟
書道の先生で、多くの弟子を育てました。
県内各地で川上南溟が書いた字を見ることができるということは、私も教材を読んで知りました。
改めて、川上先生の字を探しに行きたくなりました。


天璋院篤姫
大河ドラマ「篤姫」でお馴染みの天璋院篤姫ですが、「篤姫」の放送は2008年。
小学生のみなさんが生まれる前なので、知らない方も多いのかなと思います。
黎明館にある篤姫の銅像は、高学年用教材で掲載されている中村晋也先生の作です。


川路利良
近代警察制度の基礎を築き「日本警察の父」と呼ばれる川路利良。
あまり知られていなかった人物ですが、漫画『だんドーン』の主人公ということもあり、近年知名度が上がってきたように感じます。
県警本部前にある川路の銅像は、篤姫と同じく中村晋也先生の作です。


五代友厚
大阪の経済を立て直し「大阪の大恩人」と呼ばれる五代友厚ですが、日本史の教科書では「官有物払下げ事件」で悪徳政商のように書かれてしまっていました。
教科書の書き換えがおこなわれたのは2023年です。
汚名返上した五代友厚のことを知っていただきたいです。




高学年用

中村晋也
彫刻家の中村晋也先生。
県内だけでなく全国各地に中村先生の作品があるのですが、鹿児島市の中村晋也美術館では作品をたくさん&間近で見ることができます。ぜひ1度足を運んでいただきたいです。


芝田浩二
ANAホールディングスの社長です。
2024年に開催された鹿児島市関東交友会主催のシンポジウム「薩摩から日本を変えよう」に参加した際に、貴重講演のご担当が芝田社長でした。
幕末に薩摩からイギリスに渡った薩摩藩英国留学生を見習って欲しいという言葉が印象に残っています。


柳田理科雄
『空想科学読本』の著者の柳田さん。
私は中学校と高校が同じ大先輩なので、勝手ながら親近感を抱いています。
柳田先輩も悩みながら頑張っていたのだから、私も頑張らねばと思いましたね。


島津斉彬
藩主になってからのイメージが強いと思いますが、今回は子どもの頃のお話です。
幕末の名君と称されていますが、子どもの頃から立派な考え方を持っていたのですね。
心が温かくなるお話です。


寺島宗則
私がスーパーマンだと思っている寺島宗則!
現在私たちがオンラインで便利な生活ができているのも、寺島宗則の頑張りがあってこそなので、もっと知られて欲しい人物の1人であります。
阿久根市脇本にある寺島宗則記念館にも行っていただきたいです。


古市静子
種子島出身の古市静子は、幼児教育の発展に尽力した人物です。
初代文部大臣の森有礼や、日本で2番目の幼稚園(現・鹿児島大学附属幼稚園)の設立に携わる豊田芙雄から学び、本人も幼稚園の設立をしました。


長沢鼎
薩摩藩英国留学生の中で最年少だった人物が長沢鼎です。
留学先の学校では大変成績優秀でしたので、相当の努力家だったのでしょう。
カリフォルニアワインの品質向上に貢献し、のちに「カリフォルニアのワイン王」と称されます。


『かごしまの心』は、鹿児島県教育委員会のホームページに掲載されているのでどなたでも読むことができます。
こちら↓↓

鹿児島県教育委員会/郷土教育

本を読んだ後は、ぜひ人物ゆかりの地へ行ってみてください!

投稿者プロフィール

下豊留 佳奈

オフィスいろは 下豊留佳奈(しもとよどめ かな) 鹿児島生まれの鹿児島育ち。 地元が元気になればと思いあれこれ活動しています。 共著に『鹿児島偉人カルタ55』(燦燦舎) 2021かごしまの新特産品コンクールで鹿児島県観光連盟会長賞を受賞しました。 第一工科大学非常勤講師 昔話と歩くことが好きです。

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