沖永良部島の回覧板的LINE「えらぶカレンダー」です

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そんなえらぶカレンダー、ここ「カゴシマガジン」では、過去に配信したものをピックアップ!とくに島民に注目した記事を書いてまいります。題して『えらぶカレンダーPick up』、第2回目はこの情報です!

5月14・15日にサンプランニングさんで行われたミニ四駆タイムアタック!

まるで大人の秘密基地!サンプランニングさん

サンプランニングさんは、島内では「サンプラ」の愛称で親しまれている、島内和泊町手々知名の和泊港そばにあるお店です。業態について説明するには、それはもう…サンプランニングさんはサンプランニングさんです、としか形容できません

バイクがあったり、

釣り具があったり、

アパレルがあったり、

プラモデルやミニ四駆があったり、

盆栽があったり(こちらは非販売品)、

写真スタジオまである、まさに令和のよろず屋さんです。

そんなサンプランニングを切り盛りする、カフェコーナー店長さんがこの方、

山真之助さんです!(写真をご覧の通りカフェまであります)

私も個人的によくここへコーヒーを飲みに来ていたのですが、サンプランニングが生まれたストーリーがずっとずーっと気になっていました。なぜこんなにいろいろ取り扱っているの?そしてなぜミニ四駆大会(タイムアタック)を開いたの??お聞かせ願いたい!

しかし、後にその質問は野暮だったと気づくことになります。サンプランニングは、真之助さんの、いえ、山さんファミリーの夢そのものだったのです

山家の「好き」を詰め込んだドリームショップ

「子どもの頃から貯金ができなくて、ほしいものがあればそのために頑張る、お年玉をもらったらすぐ使っちゃう。そんな男でした。その反動ですかね、ウケる・ウケないは別として、好きなものを集めるという、大人になって子どもの夢を叶えた感じです。

与論島で生まれ育った真之助さん。ミニ四駆も、バイクも、レコードも、お店に置いてあるものはぜんぶ昔から好きなもの。上京してしばらく会社員生活を送ったあと、もともとご両親が沖永良部島で営んでいた写真館と釣具店が、より広い現在の店舗に移転するタイミングで奄美に戻ってきたそうです。

サンプランニングはもともと真之助さんの父・等(ひとし)さんの写真業で、釣りが趣味だったので釣り具を置きはじめ(釣具店としての名前は「つり吉」)、母・春美さんは民芸品をつくるのでお土産品として置いてある。そう考えると、サンプランニングさんは山家の「好き」を詰め込んだドリームショップと呼べるのかもしれません。

店の入口は、オールドアメリカンな装飾と写真館が共存しています。

「親子でものづくりを楽しむきっかけを」とミニ四駆大会開催

ミニ四駆大会をはじめたきっかけは、時代の流れで子どももテレビゲームが当たり前になる中、さらにコロナ禍で家で過ごす人が増え、「もっと親子でものづくりを楽しむきっかけをつくりたい」という思いからでした。ミニ四駆に熱くなったかつての少年たちも今やお父さん。親子で競い合ってほしいと思い、好きなときにチャレンジできて、密にもならないと、タイムアタック大会と、一番かっこいいミニ四駆を決めるカスタム大会を開催。スポンサーも付いたことで賞金も出ることとなり、最終的に15名が参加しました。

店内に設置されたミニ四駆のコース

「子どもが楽しいかどうかもありますけど、やっぱり自分たち大人がめちゃくちゃ楽しんでいる姿を見せることも大事だと思うんですよね。それもあって、親子で参加を分けたりせず同じ土俵で競える大会にしたかった。最初の挑戦者の少年はお母さんと来たんですが、コースアウトしたことが悔しくて家に帰ってからもずっと改造していたみたいで、お母さんから『いい経験になった』と喜んでもらえました。」

予想外の常連さん

お店をはじめる前、参考にしたいとある有名なバイクカフェへ話に行った真之助さん。店主から「店先にバイクが置いてあるだけで怖がって、とにかく女性客が入って来ない」と言われ不安を感じたものの、はじめてみると予想に反して、今や客層の半数が子ども連れなどの女性。とくに思い出深いお客さんは、孫とおばあさんの二人組。「孫がえらぶでこの店が一番好きだと言っている」と言われ、驚いたとのこと。

バイカーには欠かせない革ジャン(こちらは真之助さんの私物コレクション)。

「自分の好きなものを並べて共感してくれる人がいればと思ってはじめたら、子どもたちが喜ぶ店だと聞いて。私のレベルがそこなのかと思ったんですが(笑)、もちろん喜んでもらえることはすごくうれしくて、想像してなかったことでした。」

もしかすると、島の子どもたちにとって、サンプランニングさんは「背伸びして行きたい店」であり、真之助さんは「憧れのお兄ちゃん」かもしれません。

アナログにこだわっていきたい

真之助さんのこだわりは、アナログ。

「最近はなんでもデジタルになっていて、CDも、本も。私は、ほしいものは形があるものとしてほしいんですよね。本もめくりながら読みたい。バイクも結局そこなので、アナログの方が自分に合ってると思います。壊れる、手間がかかる、面倒臭い。でもそれが絶対楽しくて、自分で修理したりすることで愛着が湧いてくる。そこにこれからもこだわっていきたいです。そんなものを集めたこのお店をおもしろいと思ってくれる人に来てほしいなと思います。話をするのも好きでお店をはじめたところもあるので、誰でも気軽にお立ち寄りください。

店内ではサンプランニングのオリジナルTシャツも販売!

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店名:サンプランニング(つり吉)
住所:〒891-9111 鹿児島県大島郡和泊町手々知名512-150
Instagramアカウント:@sunplanning

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文・写真:ネルソン水嶋(えらぶカレンダー運営者)
一部写真提供:サンプランニング

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