心豊かなゼロ・カーボン・アイランド ー若者たちが考える未来の沖永良部島ー
今年4月に沖永良部島(知名町・和泊町)は環境省から脱炭素先行地域26地区に選ばれた。そして11月1日の第2回選考で20地域がさらに選定されて全国で46地域が先んじて環境省からのバックアップを受けエリアの脱炭素(カーボンニュートラル)に向けて実装を始める。

鹿児島県では沖永良部島(知名町・和泊町)が先行して選定されている。2050年の脱炭素(カーボンニュートラル)に向けて2025年までに全国で100箇所の地域を先行地域に選定して脱炭素ドミノ(好事例の連鎖)を起こし目標達成に国として進んでいく予定である。それに向けて島として沖永良部島が手を挙げ島嶼国日本の教科書になるべくして挑んでいくことになる。
そもそも、なぜ?脱炭素なの???
主な理由として2つあります。ひとつ目は前にも台風の記事などでクローズアプしましたが、「気候変動」です。産業革命以降、工業などの発達で石油や石炭などの化石燃料を大量に燃やすことで人類の二酸化炭素排出量は劇的に増加しました。二酸化炭素は地球上で宇宙との境の層で地表の熱を宇宙に放出することを妨げる「温室効果」という働きを持っています。このような特性を指し「温室効果ガス」などと言われています。
ふたつ目は、「化石燃料の資源がなくなる」ためだと言われています。人間が経済活動を行うのにに使うエネルギー資源は、石炭、石油のほか、天然ガス、原子力発電の燃料であるウランといったものです。私たちの生活に欠かせないこれらの化石資源(化石燃料)は、実は、近い将来に使い切ってしまうと予測されているのです。2019年時点で、石油と天然ガスは50年、ウランは115年、石炭は132年で枯渇してしまうと言われています。
2030年・2050年の未来に向けて行動を・・・。
2009年から始まった「沖永良部島シンポジウム」を10年間継続してきた東北大学名誉教授、石田秀輝氏が塾長を務める「酔庵塾(すいあんじゅく)」。島暮らし・デザイン・フォーラムに形を変え今年で3回目。2016年、国連で採択された翌年頃から沖永良部島でSDGsを軸にした活動を島民主体で行ってきた。「教育・環境・観光、食、ときにはお金など」様々なテーマで島民で地域課題を見出しディスカッションを重ねてきた。毎月の「酔庵未来塾」はトータルで90回にもなる。「think global(シンク グローバル)ACT local(アクトローカル)」や「バックキャスティング」など様々な思考を島の人々と共に石田秀輝氏は沖永良部島で挑戦を続けている。

今回のテーマはまさに、「心豊かなゼロ・カーボン・アイランド」ー若者たちが考える未来の沖永良部島ー。2030年・2050年のど真ん中を生きる今の10代・20代・30代が集まり島の未来を考えた・・・。それを現在の責任世代がどう受け取り咀嚼し次の行動に移していけるのか?

そんな確かな未来を現実のものとできるのはまさにこの子たちの世代であるはずである。年一回、沖永良部島で延べ13回目を迎えたこのフォーラム次に生まれるドキドキワクワクはどんな形で繋がっていくのでしょうか?これから実施されていく沖永良部島のカーボンニュートラルに向うための具体策を、そしてライフスタイルを覗きにぜひ、会場・オンラインで参加してみてください。あなたの近くから実践できるカーボンニュートラルな取り組みが見えて来るはず。詳しくは下記画像のQRコードからエントリーください。

次回のコラムは少し踏み込んで沖永良部島のカーボンニュートラルの取り組みについて書いてみたいと思います。お楽しみに!!