今回はカゴシマガジン……というか、鹿児島関係のブログの中ではニッチな話です。
みなさん、グループホームという障害福祉サービスをご存じでしょうか。
グループホームは、正式には「共同生活援助」というサービスです。
障害のある方に対して、主に夜間において、共同生活を営む住居で相談、入浴、排せつまたは食事の介護、その他の日常生活上の援助を行います。
障害を持った方が生活する場所と考えると良いと思います。
現在はアパートの一角を借りて、グループホームとすることが多いのですが、新築で、日中支援型(24時間サポートがある)という珍しい形式だったので見学会へ行ってきました。
グループホームの中を見る機会というのはそう多くないので、参考になれば幸いです。
あびまーるの対象者
障害福祉サービスということで、入居できる方は障害を持った方に限られます。
あびまーるはその中でも「障害支援区分3以上」の方、比較的重度の方が利用できます。
利用できるかは、担当の相談支援専門員に聞いてみてくださいね|ω・)
あびまーるの場所
鹿児島市春山町、お茶の里の近くです。
Instagramでは、動画で道案内をされています。
あびまーるの外観

ぱっと見て、ここがグループホームと気付く方は少ないのではないでしょうか。
それもそのはず、小浜ヴィレッジを作られたおばま工務店が関わっています。
なるほど、おしゃれなはずです。
あびまーるの内覧

カウンターには、管理者さんが買ってこられたシーサーが鎮座していました。
かわいい。
中に入ると、木の良い香りがします。
あびまーるの内装は、白を基調として、木がふんだんに使われています。
清潔感がありながら、とても落ち着く雰囲気です。
デイルーム
デイルームは、名前の通り日中過ごす場所です。談話室としても使われます。

机は昇降式になっており、座る方に合わせて、高さを変えることが可能です。

一番インパクトがあったのは、このテレビですね。
おおきい( ゚д゚)
これでテレビを見るだけでなく、e-スポーツをしたいという話をされていました。
いろいろとできそうですね。個人的に参加してみたいなぁと思いました。
ここで食事も食べられます。
廊下

一般の家と比較しても、とても広いです。
これは車いすので自走される方が、すれ違える幅となっています。
居室
入居者さんが一番過ごすであろう居室です。
エアコンと電灯は最初からついています。
そのほかの家具(カーテンは短期入所の所だけ設置)は、持ち込みとなります。
広さは6畳程度でしょうか。
荷物が入っていないので、まだ広々としています。
ちなみにインターネットは、Wi-Fiが完備されています。
今は皆さん、スマホを持っていますからありがたいですね。

目立ちませんが、自分が注目したのはここ。
物干しです。
冬はここに濡れたものをかけることで部屋の加湿ができます。

いかついものが出てきましたが、あびまーるの特徴の一つがこれだと思います。
これは何かというと、移乗用のリフトです。
昨今、介護離職の話が出ていますが、その中でも問題となっているのは、腰痛です。
ベッドから車いすへ、車いすからベッドへ移す際に腰を痛めてしまう方が多いのです。
そうした離職を防ぐ工夫の一つがこのリフトです。
リフトだけでなく、スライドボードも導入されるなど、介護者の負担も考えられています。
トイレ

トイレは、左右の両ブロックに1つずつ。そしてデイルームのそばに1つ。1階に合計3カ所あります。
ここも車いすで入ることができるように設計されています。
非常に広いです。
風呂
風呂は1階と2階で造りが異なります。

こちらは1階の風呂です。
「これが風呂?」思われるでしょうが、特殊浴槽と言います。
手前のリフトに寝た状態で、浴槽に入ることができる、本当に特殊な浴槽です。
主に歩行ができない方が入浴する際に使われます。

2階は、座った状態で入浴ができる浴槽になっています。
右にある椅子のようなものを浴槽の金具にセットすると、スライドして、浴槽に入れます。
一人で入浴できる方は、そのまま入ることもできます。
また見えにくいですが、右側にはシャワーがあります。
障害が重くても、入浴が楽しめるというのは良いですね。
やはり浴槽につかるのは気持ち良いですからね。
洗濯

風呂の近くには、大型の洗濯機と乾燥機が完備されていました。
着替えて、そのまま洗濯ができるのは楽で良いですね。
2階へ

バリアフリーということで、もちろんエレベーターが完備されています。
リフトに寝た状態でも入れる広さが確保されていました。

個人的に注目したのが踊り場。
ここはよく三角形になるのですが、ちゃんと四角になっていました。
三角形だと、内側の踏板が狭くなって、転倒しやすくなるんですよね。
2階

見学の日はもまだ2階は準備中でした。

基本的な造りは、1階と同じでした。
最後に
ということで、2025年7月に開所した、日中支援型グループホーム「あびまーる」の見学会に行ったレポートでした。
運営会社の株式会社L-はぴねすは、訪問看護などをされています。
今まで介護に関わってきたからこそ、入居者、介護者のことをしっかりと考えらている施設だと感じました。
どちらも大切にしているのが、見学をさせていただき、説明を聞く中で、よくわかりました。
この記事で初めてグループホームというものを知った方もいらっしゃるかもしれません。
実はグループホーム、いたるところにあります。
冒頭で書いた通り、現在はアパートなどの一角を借りてグループホームとするケースが多いです。
あびまーるは、今回新築、しかも重度障害に特化した、鹿児島では比較的珍しいグループホームです。
もしあびまーるに興味があれば、運営をされている株式会社L-はぴねすへ連絡してみてください|ω・)ノシ
また、入所を考えられている方は、担当の相談支援専門員の方に連絡してください。









