豊かな自然と、ゆったりとした時間が流れる種子島で、いま注目の黒毛和牛が育てられていることをご存知でしょうか? その名は「梶屋牛(かじやぎゅう)」。生産者の想いとこだわりが詰まった黒毛和牛です。
経産牛を丁寧に再肥育し、島の恵みをたっぷり受けた天然飼料で育てられた梶屋牛は、噛むほどに旨味が広がる、奥深い味わいが魅力です。「この美味しさを、もっと多くの人に知ってほしい」という代表の想いとともに、島内外で味わえるお店が登場しています。
こちらの記事では、梶屋牛の物語と梶屋牛が食べられるお店をご紹介します。
地球に優しい循環型畜産で育てられている「梶屋牛」

梶屋牛は、種子島の自然の恵みを生かして育てられています。
日本が誇る畜産家・尾崎宗春さんの指導のもと、尾崎さんが開発したビール粕をベースにした発酵飼料と、種子島の主幹作物であり太陽や雨の恵みで豊かに育まれるサトウキビの茎や葉、牧草をエサにしています。こうした自然由来の餌で育てています。
株式会社mulberryでは、風が吹き抜ける清潔な牛舎で、スタッフが毎日1頭1頭ていねいに体調を見守り、愛情を注いで育てています。牛たちはストレスの少ない環境で安心して育つため、肉質が一層豊かでおいしくなります。


また、mulberryでは、サトウキビの搾りかすは牛の寝床に敷く敷料に、そして、牛ふんで作った堆肥は畑へ戻してサトウキビを育てるという、資源を無駄なく循環させる畜産のやり方に力を入れています。
「梶屋牛」について説明をしている動画もご覧ください。
梶屋牛が味わえる! 種子屋久トッピー乗り場のレストラン「YOROCHE(ヨローチェ)」
梶屋牛を味わえるレストラン「YOROCHE(ヨローチェ)」が、2023年11月、種子屋久トッピー乗り場の中にオープンしました。朝7時から営業しており、種子島に渡る人も、鹿児島本土へ戻る人も、ちょっと一息つける場所として親しまれています。



YOROCHEの料理は、お肉の部位ごとに合わせた丁寧な下処理をシェフがしています。梶屋牛は経産牛ならではの、しっかりとした旨味と程よい脂身が特徴です。飼育環境や餌にも徹底的にこだわっているため、口に入れた瞬間に「違い」がわかると言われています。また、副菜もなるべく手づくりにこだわり、どこか家庭料理の延長のような、ほっとできる味わいです。シェフの「毎日でも食べに来てほしい」という想いと、「美味しい料理を作りたい」というこだわりが、一品一品に込められています。実際、YOROCHEを訪れたお客さんのリピート率は高く、「また食べたい」と感じる人が続出しているそう。

実際に、わたしは梶屋牛をシンプルに味わえる「和牛ステーキ定食」をいただきました。和牛ステーキ定食は、100gと200gから選べます。わたしは、100gを選びました。お料理が運ばれて「これ、本当に100g!?」とびっくりするほどのボリューム。「意外と多いね!」と驚く人も多いそうですよ。
お肉の外側は香ばしく、中はほんのり赤みが残る絶妙な火入れ。しっとり柔らかく、肉本来の旨味と深みがダイレクトに伝わります。しかも、脂がしつこくないため、女性でもペロリと完食できる一品です。このボリュームと味で、100gは税込1600円はリーズナブルだと思いました。ぜひ食べてほしい! 他にも、梶屋牛を使ったカレーやラーメンなどもあります。

実は、鹿児島ユナイテッドFCのスタジアムグルメでも梶屋牛を食べることができます。「桜島 梶屋牛ステーキ丼」は、梶屋牛を使用したステーキに、チリソースと竹炭パウダーを使ったエスプーマで“桜島”を表現した一皿です。鹿児島ユナイテッドFCの試合を観に行かれた際は、ぜひご賞味ください。
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梶屋牛は、種子島の自然と、生産者の深い愛情を注がれて育まれた黒毛和牛です。生産から調理まで、一つひとつの工程に丁寧な手が加わり、そこには「命を大切に、そして美味しく届けたい」という強い気持ちが込められています。ぜひ一度、梶屋牛の味わいを体験してみてください。食べた瞬間、きっと「また食べたい」と感じてもらえるはずです。
なかなか店舗には行けないという方もいらっしゃるかと思います。サイト「鹿児島ぐるり」から、梶屋牛を購入することができます。

