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梅雨・台風シーズン前に見直したい! 鹿児島県民に必要な「防災への備え」

5月3日(日)に、気象台が「奄美地方が梅雨入りしたとみられる」と発表した。例年、5月下旬頃に九州南部が梅雨入りをしている。また、夏から秋にかけて台風シーズンがやってくる。

梅雨時期や台風シーズンは、まとまった雨が降ることがあり、土砂災害が起こりやすくなる。昨年8月頭に、霧島市や姶良市を中心に豪雨災害が発生し、浸水被害の爪痕を残した。また、8月下旬には、台風12号の影響で川が氾濫し、一部地域が浸水被害に遭った。

このように、鹿児島県内でも大雨による土砂災害や浸水被害が発生しており、「自分は大丈夫」と思っていても、いつ何が起こるかわからない時代になっている。いざというときに慌てないためにも、もう一度「防災」について見直すことが必要だと感じ、鹿児島県防災研修センターへ行ってきた。

鹿児島だからこそ必要な「火災」「地震」「風水害・土砂災害」「火山災害」への備え

姶良市に「鹿児島県防災研修センター」がある。“防災に関する教育・研修や情報提供などを行うことにより、県民の皆さんに防災意識を高めていただくとともに、自主防災組織の結成を促進し、その活動を充実させること”を目的としている施設だ。

1階は、防災展示コーナーで、以下の11コーナーに分かれている。また、2階は、防災研修・訓練ゾーンがある。

【1階】
①鹿児島県の災害と防災
②災害の記憶
③火災
④地震
⑤津波の高さ
⑥風災害・土砂災害
⑦火山災害
⑧火山シアター
⑨避難の判断と行動
⑩防災ライブラリー
⑪防災グッズ

【2階】
・応急救護訓練室
・防災研修室

映像で学んだり、体験ができたりする

火災や地震、土砂災害は、どの地域でも起こる可能性がある自然災害だ。鹿児島では、それに加えて「火山災害」と向き合わなければならない。火山災害というと、「桜島」を思い浮かべる人が多いかもしれない。だが、鹿児島県には11もの活火山があるという。

1914年に発生した桜島の「大正噴火」では、大量に流れ出した溶岩によって、かつて島だった桜島は、隣の大隅半島と地続きになったそうだ。このように地形そのものを変えてしまうほど、活火山のエネルギーは凄まじい。事前に、ハザードマップを見て、噴火警戒レベルに対応する危険な場所を確認したり、避難場所を確認しておくことが大切だ。

備えてほしい「防災グッズ」。知っててほしい新たな「避難所スタイル」

災害は、いつ、どこで起こるかわからない。だからこそ、日頃から「防災グッズ」を準備しておくことをおすすめする。

地震や土砂災害が発生した場合、すぐに救援物資が届くとは限らない。最低でも3日分を目安に、水や食料を備蓄しておくことが推奨されている。特に準備しておきたいのが、水や非常食、非常用トイレ、モバイルバッテリー、防災ラジオ、救急用品などだ。また、小さな子どもがいる家庭や、介護が必要な人がいる家庭では、必要な備えも変わってくる。ミルクやおむつ、常備薬など、それぞれの家庭に合わせた準備も欠かせない。

水や食料品は賞味期限が気になるところだが、最近では長期保存が可能な商品も増えている。いざという時に慌てないためにも、普段から情報を知っておくと安心だ。

防災グッズ一例
長年保存できる水

鹿児島県防災研修センターを訪れて、初めて知ったものがある。それが、「暖段はこベッド」だ。みかん箱ほどの大きさの段ボールを組み合わせて作る簡易ベッドで、災害時の避難所などで活用されているという。

災害が発生すると、地域によっては体育館や公民館などで避難生活を送らなければならない場合がある。報道などで、ビニールシートを敷いた床に毛布をかけ、雑魚寝をしている光景を見たことがある人もいるだろう。1〜2日程度なら耐えられても、冷たい床での生活が長引けば、身体と心に大きな負担がかかる。なかには、プライベートな空間を確保しづらいことから、自家用車で避難生活を送る人もいるという。しかし、狭い車内で長時間同じ姿勢を続けることで、エコノミークラス症候群のリスクが高まる。

「暖段はこベッド」は、避難所で自分のスペースを確保できるため、精神的なストレスの軽減にもつながりそうだ。実際に体験してみると、段ボールとは思えないほど安定感があり、床からの冷えも感じにくかった。避難生活の負担を少しでも減らすための工夫が、こうした形で進んでいることを知った。

安定感があって、子どもが思わず何度も寝たくなる暖段はこベッド

自然災害は、いつ起こるかわからないからこそ、「自らの命を、自らが守る」という意識を持つことが大切だ。自分の命や家族の命を守るために、日頃から防災について考え、備えることが重要だ。

「水や食料品などの非常持出品を用意する」
「危険箇所を知っておく」
「避難場所を確認しておく」
「家族と連絡方法を話し合っておく」

こうした備えを日頃から行っておくことで、いざという時にも落ち着いて行動できる可能性が高まる。梅雨、そして台風シーズンを迎える前に、改めて「防災」について見直してはいかがだろうか。ぜひ一度は、鹿児島防災研修センターへ足を運んでほしいと思う。

鹿児島県防災研修センター

住所:鹿児島県姶良市平松6252
電話番号: 0995-64-5251
開館時間:8:30-17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)

ホームページ
https://kagoshimabousai.jp

投稿者プロフィール

上村 ゆい

ヨガ講師×ライター。どちらかというと、からだが硬めのヨガ講師です。参加者のからだの状態に合わせたレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガがメイン。趣味は、誰かを応援すること。ライターとして、鹿児島で気になる活動をしている人をご紹介していけたらと思います。

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