【ハチロクニュース】8・6水害をきっかけに生まれた市民ニュース月刊ハチロクニュースが面白い!

下豊留です。
平成5(1993)年8月の豪雨(8・6水害)から今年で30年を迎えます。
私は、平成5年5月生まれ。生後3か月ということで記憶はありませんが、家が甲突川に近く、我が家は大変だったそうです。
家の1階は水につかり(1m44㎝)、掃除と家の建て直しで苦労したと聞いています。

家の前は泥だらけに
タンスが倒れて畳は浮き上がり…
家の中はぐちゃぐちゃに

生まれてすぐに災害があったということもそうですが、鹿児島は活火山とともに暮らしていかなければならないため、防災ついては興味があります。
桜島の噴火の歴史をふり返ったり、防災備蓄収納1級プランナーや職場備蓄管理者といった資格を取得したり、自分なりに勉強をしているところです。

8・6水害では、甲突川に架かる五石橋(玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋)のうち、新上橋と武之橋が流出しました。
石橋をつくったリーダーは、肥後の名石工・岩永三五郎です。

八代市の岩永三五郎の銅像
岩永三五郎のお墓

玉江橋、西田橋、高麗橋は、石橋記念公園へ移設・保存されました。
公園で石橋を見るのは勿論ですが、私のオススメは「石橋記念館」です。
石橋を架橋した歴史や技術をとても分かりやすく、楽しく学ぶことができます。
なんと、入館料は無料です。もっと観光客の方に知っていただきたいスポットです。

石橋記念館
| 鹿児島県立 石橋記念公園 (seika-spc.co.jp)

石橋が移設・保存される際、移設に反対されていた市民の方々が西田橋の拓本をとられました。
拓本は、今までに6回全面公開されており、私も6回目の公開の際は実行委員として関わりました。
「西田橋の拓本」全面公開を行います!そもそも拓本って? | オフィスいろは (officeiroha.com)

「8・6水害」がきっかけとなり創刊された月刊誌が「ハチロクニュース」です。
地域のことは市民が中心になって考えよう!という思いがつまった市民発信の情報誌です。
1996年創刊、2023年6月号で第348号を迎えました。
特定の企業広告に頼らず、市民ボランティアの力だけで発行を続けているため、「好きなことを好きに書ける」というところがハチロクニュースの魅力かなと思います。
私も何度か寄稿しています!

甲突川を中心とした環境保全の話、ハンセン病の話、ガーデンズシネマのシネマガイド、県内出版社のコラムなど内容は様々です。

そして、いつも楽しみにしているのが表紙の絵!

独創的な絵は、小学5年生のポヨヨン太郎くんが担当しています。
ポヨヨン太郎(@poyoyon_taro) | Instagram

ハチロクニュースは、鹿児島市名山町の本屋「books selva(ブックス セルバ)」に置いてありますので、ぜひ1度手にとってご覧ください。
1部300円(2023年6月号から、350円→300円に値下げされました)
年間購読は3000円で発売しています。
<年間購読のお申し込み先>
090-5507-7579(吉国)
yoshikuni@tanabata.co.jp

「books selva(ブックス セルバ)」については、こちらの記事でご紹介しています。
【books selva】2022年12月名山町に本屋がオープン | カゴシマガジン (kagomaga.jp)

これから台風シーズンです。
身の回りの防災対策も見直してくださいね!

投稿者プロフィール

下豊留 佳奈
下豊留 佳奈
オフィスいろは
下豊留佳奈(しもとよどめ かな)
鹿児島生まれの鹿児島育ち。
地元が元気になればと思いあれこれ活動しています。
共著に『鹿児島偉人カルタ55』(燦燦舎)
2021かごしまの新特産品コンクールで鹿児島県観光連盟会長賞を受賞しました。
第一工科大学と鹿児島第一医療リハビリ専門学校の非常勤講師
鹿児島県立図書館協議会委員
昔話と歩くことが好きです。