曽於市財部町にある、大規模な天然の洞穴「溝ノ口洞穴」をご存知でしょうか。

この洞穴は、約33万年前に加久藤カルデラから噴出した火砕流の蓄積物が、長い年数をかけて侵食され形成されできた谷地形に、2万9千年前に姶良カルデラから噴出した入戸火砕流が蓄積し、更に地下水による侵食が起こって形成されものです。

その形成のプロセスは極めて複雑であり、熱と圧密により硬い溶結凝灰岩へ編成する入戸火砕流稚積物の特性と、長い侵食による形成過程によってできるものです。

その規模は国内最大級であり、地質学的に高い価値があると評価され令和3年3月26日に、国の天然記念物に指定されました。

入り口の看板

長年かけて自然の力により形成された歴史から、昔より地元の方々から大事に守られてきており、現在は若者のパワースポットとして人気を博しています。

入り口にある鳥居
入り口の様子
無人の受付

受付は無人にっており、記帳台帳に自身で氏名を書くことになっています。

洞穴の入口

中は暗いので、懐中電灯を持って行くことをお勧めします。

中から外を見た様子

洞穴の中から外を見ると光が差し込み神々しい雰囲気を味わうことができます。

毎年4月8日(お釈迦さまの誕生日)に近い日曜日には、「奴踊り」が開催され、市指定文化財となっています。
また、「棒踊り」「刀踊り」なども開催されるなど、自然だけでなく伝統文化も地元の方々が大切に守り続けています。

地理・歴史好きはもちろん、パワースポット好きにもおすすめの場所です。

大通りから入る1.3Km先からは離合が困難な道になっています。
小型車や軽自動車などでの訪問が望ましいでしょう。

近くには清流も流れており、パワースポットだけでなく、癒しのスポットにもなるでしょう。

投稿者プロフィール

orita慶應義塾大学SFC研究所上席所員
慶應義塾大学SFC研究所で上席所員として研究者と一緒に未来の教育を研究しています。
同時に鹿児島県立福山高等学校で「福山みらい創業塾」というプロジェクトに関わっています。
このカゴシマガジンでは、主に「教育改革・地域魅力化・産官学連携」について書いていきます。