下豊留です。
最近、やっと涼しくなってきましたね。
体を動かすには最適な季節になりましたので、オススメのウォーキングコースをご紹介します。
加治屋町の甲突川沿いに整備されている「維新ふるさとの道」です。
加治屋町は、西郷隆盛や大久保利通、大山巌、東郷平八郎など多くの偉人が育った場所ということで、散歩をしながら歴史を学べるのです!
大久保利通銅像からスタートです。
大久保銅像の詳細はこちらをご覧ください。
川沿いをくだっていくと、大久保利通生い立ちの碑があります。
生まれは高麗町ですので、甲突川のむかい側にあります。
生誕の地の碑は、1988年にMBCが碑を建てています。
加治屋町は、育った町です。
息子の牧野伸顕が生まれた場所でもあります。
大久保利通生い立ちの碑の横に、維新ふるさと館があります。
時間のある方はぜひ立ち寄っていただきたいです。
そして、ふるさと館の横には昔の家「二つ家」があります。
「二つ家」の横から、いろは歌の碑が並んでいます。
いろは歌は、島津忠良が、人生の教えを47首の歌にしてまとめたものです。
忠良は、戦国武将島津義弘の祖父にあたります。
鹿児島の武士は、いろは歌を覚えて人生の指針にしていました。
鹿児島の書道界で活躍をした、堀井鶴畔の書碑もあります。
「維新ふるさとの道」という名前ですが、幕末の志士以外の碑もありますので注目していただきたいです。
少し歩くと、左側に西郷隆盛の生誕地がありますので、ぜひ寄りましょう。
こちら、西郷隆盛の生誕地の碑をみて「あれ、なんか見たことあるぞ…」となりませんでしょうか?
実は、大久保利通の生い立ちの碑と、全く同じサイズなのです!!
建立された日も明治22年3月20日で同じ日です。
この2つの碑は、大日本帝国憲法の発布による大赦により、同志が建てました。
(西郷隆盛は、正三位が追贈されました。)
建立に尽力した人は、石碑に名前が刻まれていますので、石碑を見れば分かります。
大山巌や西郷・大久保の息子たちなどの名前があります。
川沿いに戻りましょう。
休憩用のベンチにもパネルが設置されているので、読みながら歩くと時間がかかります。
体も頭も動かせるので楽しいです。
高麗橋は、欄干が薩摩切子仕様になっているところが好きです。
あまり意識しないで歩くと気づかないですので、ぜひ立ち止まって見てみてください。
横断歩道を渡ると、西郷隆盛が現れます。
反対から見ると、西郷隆盛が大久保利通にかわりますよ!
ここからは、「ドラマの道」です。
2018年に明治維新150年を記念して整備されました。
巨大パネルで明治維新の解説がされています。
イラストは、鹿児島を代表するイラストレーターの大寺聡さんが描かれたものです。
フリーWi-Fiがあるので、アプリをダウウンロードするとAR体験ができます。
あまり知られていませんが、牛島満大将生い立ちの碑もあります。
牛島満は、西郷隆盛のことを大変尊敬していたといわれています。
西郷隆盛が生まれ育った場所の近くに牛島満も生まれたのだなと、実際に歩いてみると距離感をつかむことができます。
甲突川沿いは、春に咲く桜並木が綺麗なのですが、こちらの石碑を見つけてその理由が分かりました。
鹿児島県の電話10万突破、九州の電話100万突破を記念して、昭和45年に電電公社の職員がお金を出し合い、甲突川左岸に100本の吉野桜を寄贈したそうです。
こういう発見ができるのも、ゆっくり歩くからこそです。
まだ下流へ行けますが、「維新ふるさとの道」と「ドラマの道」を通って加治屋まちの杜公園で終わるくらいの距離がほどよく散歩できます。
桜島も綺麗に見えて、何度歩いても飽きないコースです!
市立病院の入口にあった彫刻家・安藤照さんの生誕地の碑は、加治屋町の杜公園入口にありますので、こちらもご覧ください。
西郷隆盛銅像や、渋谷のハチ公像をつくった人です。
歴史散歩は、文化ゾーンもおススメですので、こちらもご覧ください。
投稿者プロフィール
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オフィスいろは
下豊留佳奈(しもとよどめ かな)
鹿児島生まれの鹿児島育ち。
地元が元気になればと思いあれこれ活動しています。
共著に『鹿児島偉人カルタ55』(燦燦舎)
2021かごしまの新特産品コンクールで鹿児島県観光連盟会長賞を受賞しました。
第一工科大学と鹿児島第一医療リハビリ専門学校の非常勤講師
鹿児島県立図書館協議会委員
昔話と歩くことが好きです。
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