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「トイレに行っといれ」と言われても行けない車椅子の人

誰も知らない多目的トイレの話。

「あー、そろそろトイレに行きたいな。トイレに行こう」

そう思ってから、10分

20分・・・。

もう限界、限界だよパトラッシュ

パトラッシュの姿が目の前にちらついてきても、未だなお

トイレができていない僕がいます。

目の前の多目的トイレは、さっきからずっと使用中のままです。


こんにちは!


日々、電動車椅子に乗って生活しています川﨑良太です。

皆さんはショッピングセンターや外出先で、このようなことに悩んだことはありますでしょうか?

もしかしたら、大規模なライブやフェスでは、そういった困りごとがあるかもしれません。

でも僕は、日常生活の中で、日々この問題に悩まされています。

それは、多目的トイレの使用率が非常に高いということです。

多目的トイレは、一つの施設に一か所か二か所

また、法律で定められている面積以下であれば設置義務がないので、多目的トイレがないお店も当然あります。

だから、そこが使われていると、空くまでただ待つしかありません。

これは車椅子ユーザーに限った話ではありません。

お子さん連れの方やご高齢の方、オストメイト(人工肛門や人工膀胱を使っている方)など、多目的トイレを必要とするすべての方に共通している課題だと思います。

本来、多目的トイレは、一般のトイレで用を足すことができなかったり、おむつ交換が必要だったりする方のためのものです。

広いスペースや手すり、おむつ交換台、オストメイト用の設備。
そういったものが備え付けられているのは、そのためです。

しかし近年、

このトイレで着替えや化粧直しをしたり、

ちょっと休憩をしたりするような、

目 的 外の使用が増えています。

皆さん、見たことはありませんか?

街中で、こんな張り紙。

【目的以外のことに使用しないでください】

必ずと言っていいほど見かけるかと思います。

貼り紙が必要になるほど、目的外の使用が多い。それこそが、実態を表しています。

実は、国もこの問題を重く見ています。

国土交通省は2021年、「多目的トイレ」という名称をやめて、「バリアフリートイレ」と呼ぶように促しました。

「多目的」という名前が、「誰でも、どんな目的にも使っていい」という誤解を招いてしまったからです。

僕は車椅子ユーザーですので、その視点からお話しします。

なぜ、車椅子ユーザーは多目的トイレが使えないと困るのか。

それはもちろん

一般的なトイレを使える身体の状態ではないからです。

電動車椅子や一般的な車椅子はとても大きく、普通のトイレの個室に入ることはできません。

僕は男性ですので、男性の介助者がいる場合は、一般の男性トイレの小便器の横あたりで、尿器を使って用を足すことがたまにあります。


しかしその際、

中にいる人から、邪魔そうな顔をされてしまうことがあります。

確かに、申し訳ないとは思うのです。。。

でも、多目的トイレが何十分待っても開かないため、致し方ない場合があるのです。

このように、車椅子ユーザーは、多目的トイレが空いているか空いていないかで、外出の時間やその後のスケジュールが大きく変わってしまい、とても不便な思いをしています。

・・・

もちろん、緊急で使いたい場合もあるかと思います。

しかし、一般のトイレの個室が使える方はぜひそちらを使っていただき、多目的トイレは本当に必要としている方に届いてほしいな。

車椅子ユーザーとして、長年そう思っています。

この記事を読んだ方が、もし「多目的トイレって便利だな」と思うことがあったなら。

「でも、自分の便利の裏で、不便になっている人もいるんだな」

そう、少しでも思いを馳せていただけたら、僕は大喜びです。

ぜひ、そのような意識を持っていただけると嬉しいです。

ではまた!

投稿者プロフィール

川﨑良太

10万人に1人の難病当事者 普段は電動車椅子乗りながら愛する妻と息子と生活しています。 障害を持った人が地域で生活するための支援をするNPO法人CILひかり代表です。鹿児島がどんな人でも楽しく豊かに生活できるように車椅子の目線からいろいろな発信をしていきます!

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