下豊留です。
「鹿児島のお庭といえば…?」と聞かれると、仙厳園(磯庭園)と答える方が多いと思いますが、仙厳園の他にも島津家ゆかりの立派なお庭があるのです。
鹿児島市玉里町にあります、国指定名勝「旧島津氏玉里邸庭園」です。
玉里邸庭園は、第27代当主島津斉興(斉彬のお父さん)によってつくられた大名庭園です。
斉興の没後は養女が、その後久光が住んでいました。
先日、某県民バラエティーで「鹿児島の黒文化」について紹介されていましたが…
玉里庭園の門の色も黒です!かっこいい!!

この門は、島津久光の国葬が行われる際につくられました。
門から国道3号線に続く道路は綺麗に真っすぐ一本道なのですが、この道路は門と同じく国葬の際につくられたので「国葬道路」と呼ばれています。
工業高校の横に石碑もあります。

門の前に駐車場がありますので、レンタカーでも安心です。
自転車やバイクも停められます。
玉里庭園は、普段は非公開の上御庭と、一般公開されている下御庭があります。
上御庭は年に何度か公開日がありますので、その日にあわせて見に行きましょう。
今月、ちょうど公開日がありましたので、見学に行ってきました。
公開日は、広報誌「市民の広場」や、鹿児島市教育委員会の公式Xなどでお知らせがあり、私は市民の広場で知りました。
鹿児島市教育委員会の公式Xはこちらです。
https://www.city.kagoshima.lg.jp/kyoiku/kanri/kysoumu/sns.html
門に入って右側、鹿児島市立女子高校側が上御庭です。

入口も素敵です。

どーん!!

高校内にこんなところがあるのかと不思議な気持ちになります。

鯉もいますよ!!

今年は紅葉が遅かったので、紅葉もばっちりでした。

上御庭を見に行ける時に、ぜひ見ていただきたいのがこちら。

日時計です。
近くでよく見ると、石の上に数字が書いてあることがわかります。
昔の方はこれで時間を確認していたのかと思うと、とても面白いです。
下御庭も見に行きましょう。

私の友人は、結婚式の前撮りを下御庭で撮影していました。
和装での撮影にピッタリです。
下御庭は、1周グルットまわることができます。
「殿様がこの庭を散歩していたのかー!」とか、「昔、庶民は入れなかったんだよなー!」とか、あれこれ想像しながら歩くとワクワクしてきます。

私は参加しなかったのですが、上御庭の公開日に合わせて鹿児島女子高校の茶道部の皆さんが、お茶会を開いていました(事前申し込みです)。
庭を眺めながらお茶をいただけるのは贅沢ですね。

ちなみに、茶室は申し込めば利用することができます。
半日利用が2400円、1日利用が4800円です。
詳細はこちらをご覧ください
https://k-kouenkousya.jp/post.html
そして、ぜひ見ていただきたいのが水道高桝です。
昔の水道施設が残っているのは大変貴重です。

下御庭は、毎週火曜日と年末年始は休園ですが、いつでも見に行くことができます。
次回の上御庭の公開日にもご注目ください!
また、玉里庭園の近くには鹿児島神社があります。
こちらもぜひお立ち寄りください。
特に紅葉の季節はとても綺麗です。

投稿者プロフィール

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オフィスいろは
下豊留佳奈(しもとよどめ かな)
鹿児島生まれの鹿児島育ち。
地元が元気になればと思いあれこれ活動しています。
共著に『鹿児島偉人カルタ55』(燦燦舎)
2021かごしまの新特産品コンクールで鹿児島県観光連盟会長賞を受賞しました。
第一工科大学と鹿児島第一医療リハビリ専門学校の非常勤講師
鹿児島県立図書館協議会委員
昔話と歩くことが好きです。
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