2025年7月5日(土)1日目。
喜界島の青い空とエメラルドグリーンの海を舞台に、歴史的な挑戦がスタートしました。

その名も「サバニで喜界島一周プロジェクト」。
サバニとは、沖縄や奄美群島で古くから使われてきた木造の手こぎ舟。近代化とともに姿を消しつつあるこの舟を、仲間たちの手で復活させ、20年ぶりに島を一周しようという壮大な挑戦です。

集まったのは、のべ70名以上の参加者と、応援に駆けつけた島の人々を合わせて100名を超える仲間たち。世代や立場を越えて、一つの目標に向かう熱気がスギラビーチを包み込みました。
サバニ島一周1日目

1.South Beats チーム
2.エイサーOB チーム
3.自衛隊A チーム
4.フリーチーム
5.自衛隊B チーム
6.喜界町青年連絡協議会+ゲスト チーム

午前9時、太鼓の音と共に第一走者が海へと漕ぎ出しました。
サバニのオールが水をかき、波を裂くたびに、見守る人々から歓声が響き渡ります。

この日の航路は、スギラビーチ → 荒木漁港 → 手久津漁港 → 花良治 → 早町漁港 → 志戸桶漁港。


灼熱の太陽と潮風にさらされながらも、チームは力を合わせてリレーをつなぎ、島の南西から北東へと舟を進めていきました。

海の上では仲間の掛け声が響き、岸からは太鼓や手拍子での声援。島全体がひとつの応援団になったような一体感がありました。



夕方、1日目のゴール地点である志戸桶漁港に到着。
疲労で汗まみれになりながらも、達成感と笑顔に満ちた参加者の表情は、この挑戦の価値を物語っていました。

サバニ島一周2日目
翌日、2025年7月6日(日)。
2日目のスタート地点は、前日にたどり着いた志戸桶漁港。
1.上嘉鉄青年団+ゲスト チーム
2.同窓 チーム
3.フリーチーム
4.喜界町青年連絡協議会 チーム

この日の航路は、志戸桶漁港 → 小野津漁港 → 坂嶺漁港 → 湾漁港 → スギラビーチ。
島の北端から東海岸を経由し、出発地のスギラへと戻る、いよいよ最後の行程です。


サバニを漕ぐオールの音、波しぶき、掛け声。
ときには風や潮流に逆らいながら、仲間が全力で舟を進める姿は、見る者すべてに勇気を与えてくれました。


そして正午過ぎ、ついにサバニがスギラビーチに帰還。
岸に集まった人々から大歓声と拍手が沸き起こりました。


「本当に一周できたんだ!」
その喜びは、20年前の挑戦を知る世代にも、初めて体験した若い世代にも、同じ熱量で伝わりました。
サバニは単なる舟ではなく、仲間と力を合わせ、伝統を未来へつなぐ象徴です。
この2日間の挑戦は、島の人々に大きな勇気と誇りを残しました。
編集後記
20年ぶりに実現した「サバニで喜界島一周」。
それは単なるイベントではなく、文化を継承し、世代を越えて島の絆を深める大切な機会となりました。
仲間と共に漕ぎ切った二日間の航海は、喜界島の未来に新しい光を灯したのです。

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