(写真は打田原ビーチ)
同じ鹿児島県でも、奄美の方言と鹿児島の方言は全く異なります。
イントネーションも違えば言葉も違う、全然違う言語と言っても過言ではないでしょう。
今回は日常でよく耳にする、旅行者でも比較的聞く機会のある奄美弁を紹介します。
※奄美群島内でも島によって方言が異なりますが、今回は奄美大島で比較的よく使われるものを紹介します。
はげー、あげー
「あら」「まあ」「わあ」などを表す感嘆詞です。
若い人から年配の方までよく使われています。
喜怒哀楽など、こころが動いた時すべてに使える万能っぷりで冗談抜きに毎日どこかで耳にする表現です。

はげー!(驚いた時)

はげ~!(可愛い赤ちゃんを見た時)

はげ!!(子供を叱る時)

はげー…(哀しい時)
同じ意味で「はげーばーど」という表現もよく使われます。
~まい
「~しないといけない」という意味。
「明日までに行きまい(明日までに行かないといけない)」という風に使います。
一般的に「~まい」といえば「二度と繰り返すまい」といったように強い否定で使いますよね。
それとはまた違う使い方の言葉です。
知ってしまえばなんとなく前後の文法や会話で分かりますし、短いことばで済むので意外と便利です。

これやりまい?

うん、やりまい
こんな会話もしばしば。
だいばん
「大きい」を表す言葉。
大きな魚、大きな野菜など日常の大きなものに対して使われます。
だいばんエラブチ(大きなブダイ)とかだいばんのハブとか。
お店で「これですか?」「いや、もっとだいばんの~」みたいな会話でも使われます。
わん(自分の事)、やー(相手の事)
自分の事を「わん」と呼び、相手の事を「やー」と言います。
鹿児島弁で言うところの「おい」と「わい・おまん」です。
私は最初、奄美弁の「わん(自分)」と鹿児島弁の「わい(あなた)」の音が近いのでこんがらがりました。
ちなみに「わんきゃ」で自分たち、「やーきゃ」であなたたちのような使い方もします。
奄美の語尾はかわいい
~っちょ
~っちゃ
~っち
~っちば
~じゃや
~じゃが
~やぁ
~かい
~ば
~ど
~だりょん
これら全て語尾に付く言葉ですが、可愛いものが多いと思いませんか。
「これっち何かい?」は「これは何ですか」という意味ですがなんだか優しい言い方に聞こえますよね。
何か大変な時も「だめじゃや」「しまったやぁ」なんて言うので、緊迫感が無く聞こえてしまいます。

だめじゃや
「やらんば」「やりまいど」はどちらも「やらないと」みたいな意味。
これらは日常でよく耳にします。
「~だりょん」は「です」と同じで、「わんぬとぅじ(妻)だりょん」だと「私の妻です」という意味になります。
同意の「ちゃー」
「うんうん」「そうそう」みたいな意味で「ちゃーちゃー」と言います。

ちゃーちゃーちゃー!
強い同意の時、3つ繋がる事もあります。
さばくり
さばくる(捌くる)とは「取り扱う」「段取りする」「取り計らう」「ごそごそ探す」みたいな幅広い意味があります。
奄美だけでなく鹿児島や他地域でも使われる方言なのですが、奄美では特に名詞形の「さばくり」を多用する傾向があります。

今日休みじゃなかって?(今日休みじゃなかったの?)

いや、同窓会のさばくりがあるから忙しいっちょ!
この場合は「段取り、仕事」みたいなニュアンスです。
地域に根付く方言のおもしろさ
初めて奄美で「はげーばーど」を教えてもらった時は未知の言葉過ぎて大変驚きましたが、実際使っている場面に遭遇すると感動すら覚えました。
方言はどんどん使われなくなって日常で耳にすることのない言葉も多々ありますが、そんな中、今も生き生きと使われている地域独自の言葉に出会うと嬉しくなります。
ぜひ奄美に来た際は方言まで意識して聞いてみてくださいね。
