桜島産のライチ取材で濱田農園を訪ねてきました。

濱田農園 濱田 幸成さん
着いてすぐに日陰を探してしまいたくなるくらいの暑さの中、毛皮を着た肢体がするりとハウスから出てきてびっくり…
猿でした。「えっ、猿がライチを食べに来てたの❓」いえいえ、夜にはアナグマやイノシシまでライチを目当てにやってくるんだそう…

よく見たら、、、写っています。丸々としたお猿さん
猿といえば、手を器用に使って果実を物色する姿を想像できますが、イノシシやアナグマは木や枝を鋭い爪で引っ掻いて体当たりな感じらしく… 収穫作業に奮闘される農家さんにとっては頭が痛い問題なのだ。
大自然の中で育つライチは、人間だけが収穫を待ち望んでいるわけではないようです。
いよいよ被害が大きく出始めると、「致し方ない…」と、濱田さんは動き始めます。
狩猟免許を持っている為、自ら仕留め農園を守ります。(この逞しさ…どこかジブリの作品と重なります✨)
おいしいライチを育てるだけではなく、野生動物から実を守ることも、
桜島で農業をする濵田さんの大切なお仕事。

作業をしやすいように独自で改良されたハウス内での栽培と、路地栽培の2パターンで育てています。

桜島はすぐそこ、と言う場所柄うっすら灰が… 収穫後にはエアーコンプレッサーからの水洗いそして乾燥機をします。
さて、濵田さんがライチを育てようと思ったきっかけですが、今から約30年前中国を訪れた際に食べた一粒のライチに衝撃を覚え、
その美味しさをずっと忘れられなかったのだそう…
「この味を、地元でも作れないだろうか」そんな思いから始まったライチ栽培。
しかし、ライチは簡単に育てられる果物ではありません。試行錯誤を重ねながら栽培を続け、
30年という長い年月をかけて、ついに桜島でのライチ栽培を成功させました。
中国で出会ったライチの種を持ち帰り…30年の時を経て、桜島で実を結びました。
桜島の土壌は水はけが良くいろんな品種の柑橘が育つことで知られていますが、
ライチ栽培にもこの条件が合っていたらしく、土壌の相性と濵田さん長年の試行錯誤が「桜島産ライチ」という新しい農産物を形にしていきました。
これまでにも、濵田さんのライチは希少な国産の生ライチとして紹介され、「篤姫ライチ」の名前でも知られています。海外からやってくることが多いライチを、桜島で。そこには、土地を知り、その可能性を見つけた農家さんの挑戦がありました。現在、身近で芳しくみずみずしいライチを頬張れていることに改めて感謝だったりします。
さて、濵田さんの挑戦はまだ終わりません。来年からは、作業のしやすさを考え、ライチの木を低く仕立てていく予定だそうです。より作業がしやすく、これからも長く続けていける栽培を目指して…。
30年前に中国で食べた一粒から始まった挑戦は、今も進化を続けています。
最後に、まだまだ海外産のイメージが強い果物「ライチ」ですが、
桜島の土と太陽、そして濵田さんが積み重ねてきた30年の想いが詰まった桜島産ライチを店頭で見かけた際には、
ぜひお手に取ってみて下さい。
そしてこの記事を思い出して頂けたら…
