みなさん、こんにちは。
カゴシマガジンコラム担当の川﨑良太です。
勝手にコラム担当になりました!
「車椅子だから、なかなか取材許可が取りに行けない!」と車椅子を言い訳にしておりますが、コラム担当(自称)として張り切ってこれからも書いていきたいと思います。
さて、今日はお風呂に週に2回しか入れないと言ったら批判された、というお話をしたいと思います。
私は自分でトイレもできない、お風呂も入れない、水も飲めない、重度の身体障害を持つ人間です。そんな私は今、法人の運営をしていて、自分と同じような障害を持つ方にヘルパー派遣事業をしています。
そんな私が15年前、とある研修会の講師にお邪魔させていただいたときのことです。これまでの人生、障害を持って思うことや感じること、普通学校に通うまでとてもハードルがあったことなどをお話しした後に、障害者の一人暮らしについて話しました。
障害者は特定の生活様式で生活することを多くの場合求められていて、そういったところではトイレの時間が決められていたり、お風呂の日数が週に1回、2回だったりするという現実があります。
「皆さんはお風呂に週に2回で耐えられますか? 僕は耐えられません。毎日お風呂に入りたい、そんな願いを持っています」
ということをお話しさせていただいた時に、質疑応答の時間で、
「川崎さん、それは仕方のないことですよ。人手不足だったり色んなことがあるんだから」
というようなことを言われました。
僕は一瞬、頭が混乱してしまいました。「えっ、どういうこと? なんでそんなこと言われないといけないんだ」と。でも、講師である以上は丁寧にお答えしなければならないというのは分かっていました。
「私はいろいろな理由があることはもちろん実感できますし、理解しています。ただ、障害当事者として、その前に一人の人間として、お風呂に普通に入りたいという願いを言える世の中であってほしい。私はそんなふうに思っています」
というふうにお答えしました。
そしてつい最近、このお話を動画にしました。15年ぶりです。
世の中はなかなか変わらないんだなというのを、勝手ながら感じてしまいました。賛否より、やはり否定のほうが多かったということです。
「入浴なんて人手もいるし、労力もすごくかかるし、お金もかかるんだから仕方がないじゃないか」
こういった意見が、コメントの半数以上で挙げられました。
僕は、いろいろな理由があることも15年前も今も変わらず理解しているつもりです。人手不足がどの業界でも叫ばれる中、介護業界だけうまくいくというのは無理かもしれません。
そういった構造上の問題もありながらですが、やっぱりこの根底の思いは変わらないんです。障害があってもなくても、自分の希望通りに1日の汚れを流せて、さっぱり生きられる、そんな世の中が来るといいな、来るように頑張ろうという決意だけは変わりません。
皆さんは、週に1回しか入れない人生と毎日お風呂に入れる人生、どちらがいいですか?
きっと何のハードルもなかったら、毎日入れる人生がいいと思うはずです。そんなことを自然と言える世の中になっていくといいなと思っています。


