伝統行事。再開!
コロナで昨年、一昨年と開催されてませんでしたが、今年は開催!私自身、コロナ禍で阿久根市に移住し、ことごとく阿久根市の伝統行事は中止。観れたことがなく、今回の開催を聞き、とてもテンション上がってました!

 阿久根市の伝統行事の一つ。三月十日祭り。金毘羅祭りともいうそうです。
海の街、漁業の街阿久根。漁業が盛んで、豊漁と航海安全を祈るお祭りです。
江戸時代、阿久根の豪商、河南家が旧暦三月十日に船員たちを慰労したことが発祥となっている。
※河南家については→ http://go-akune.jp/charms/history/index.html
 阿久根大島にある、「金毘羅神社」で神事を行った後、各船主の家庭では魚介料理のご馳走を囲み、この日をお祝いをします。また、深田港、黒之浜港では、漁船が船団を組み、大漁旗をなびかせ黒之瀬戸海峡を勇壮にパレードし祭りを盛り上げます。

【うんちく】阿久根大島にある、金毘羅神社は、四国の金毘羅神社の分霊が祀
られているそうです。

今回は、このパレードをみなさんにお伝えしたく、行ってきました!

船団パレードと餅投げ

生憎のお天気でしたが、鮮やかな大漁旗をヒラヒラなびかせ、豪快に海上を疾走!迫力あり、見ごたえありのお祭り。
黒之瀬戸海峡まで、5周ほど約13隻の船が連なってパレード。25年以上の歴史あるパレードです。

お祭りを見学に来られた方も、盛り上がってました。
たまたまお隣で祭りを観覧されてた阿久根市在住のご夫婦。ご主人は船の修理屋さん。
「修理した船が豪快に走る姿をみると、嬉しく思いますねー。またやる気も!安全に走行できるように、これからも、漁師さんのお手伝いをしていきたいです。」
っと、嬉しそうに笑顔で。。。
奥さんは、ずっと船に手を振りながら、船団パレードを楽しんでました。
豊漁と、航海安全の祭りですが、漁師さんや、漁業関係以外の方も楽しめる祭りとなってます。
そして、見学者のお目当て!
餅投げ!
走り終えた船が港に停泊し、観覧者に、餅やお菓子を投げて祭りを盛り上げるんです!
みなさんゾロゾロと船の方へ。。。

まずは、黒之浜港で、開始!

「こっちにも投げて~」
           「あっこに落ちとるがっ」
                    「おっ!いっぱい飛んできた!」

みんな、お餅に、お菓子を大量に拾ってました。
なんと、このお餅投げ、お金も投げられるとか。お餅は袋に包まれ、その中に紙で包んでお金が入ってるそうな。
賞金入りとは。しらなんだ。参戦すればよかったっと。終わって後悔(笑)

場所が変わり、深田港でも、餅投げが行われました。
こちらも賞金ではなく、賞品が当たるとか、なんだとか。参戦してみるか。
っと、みなさん、船の方をみてる。後ろから撮影していたら、、、
横からバシバシ飴やチョコや降って来る。船じゃなく、横にある商品交換所のテントからも、餅にお菓子に投げておる!!!みなさん船から投げられる餅に夢中。こちらで投げてるのは、気づいてない模様。これはチャンス。というか、拾ってあげないと。踏まれてしまう。ポケットに入るだけ詰めて。。。


お隣のおばちゃん!流石です!


↓私の戦利品↓

子供向けだったのか、お菓子が多く、肝心の餅が少ない。そして、賞品は当たらず。因みに賞品はお魚。大きな真鯛に、クロなど、太っ腹~!さすが漁業の街ですね。当たった方は、その場で捌いてもらい、お持ち帰りされてました。

そして、このお祭りは、海上安全、航海安全の参拝をし、豪華弁当でお祝い。私も、豪華弁当を注文!お祭り仕様になってました!二段弁当!この二段弁当も、昔から受け継がれるお弁当箱。「阿久根の三月十日」と評判された豪華な弁当だったそうです。この祭りだけに、一人用弁当箱を、各自持っていて、三月十日祭りの時には、この弁当を持ち、お祝いをしたそうですよ。
お煮しめに、阿久根ならではの、つけあげ。マリネにお赤飯。やわらかい味付け。何食べても飽きない味。お腹いっぱい!ご馳走様でした!

コロナ禍で、伝統行事が中止など、開催を見送る事が多かっただけに、地域の皆さんは、待ってました!とばかりに雨でも多くの観覧者がいました。
地域に伝わる歴史、伝統は、地域の方が盛り上げるのが一番ベストだと感じました。決してハデなお祭りではありません。でも、地域を活気づけてくれるお祭りでした。

投稿者プロフィール

阿久根市地域おこし協力隊
阿久根市地域おこし協力隊
阿久根市地域おこし協力隊、中原 雅です。
阿久根の魅力、情報、穴場スポットなど、さまざまなジャンルで発信していきたいと思います。