
20年ぶりの「サバニ復活」へ、進水式で動き出す伝統の櫂(かい)
サバニで島一周プロジェクト
2025年の夏、喜界島で大きなプロジェクトが動き出しました。
その名も「サバニで島一周プロジェクト」。
喜界町青年連絡協議会が中心となり、20年の時を経て、再びあの挑戦が島で復活しました。
本番を前に、4月の「海開き」に合わせて行われたのが、サバニの進水式です。

場所はスギラビーチ。海開きの神事が終わると、島の人々の視線は一艘の木舟に集まりました。
このサバニは、20年前のプロジェクトで実際に使用されたものを修繕・補強した“思い出の船”。
その船体が波に揺られる姿は、まるで命が宿ったかのような神聖さを帯びていました。
20年ぶりの挑戦
舟を押し出すのは、今回の挑戦に立ち上がった若者たち。
その後ろには、20年前にこのプロジェクトを担った先輩たちの姿もありました。
まさに「世代を超えて受け継がれる想い」が、目の前で繋がっていく瞬間。
進水式では、参加者が声を揃えて「おぉーーっ!」と気合いを入れながらサバニを海へ。

喜界島の青い海と、木の舟と、仲間たちの掛け声がひとつになり、浜辺には拍手と笑顔が広がりました。

サバニは、奄美や沖縄の伝統的な手漕ぎ舟。
近年ではなかなか見る機会も減ってきましたが、こうして再び島の海とひとつになる姿は、まさに「島の誇り」そのものです。

この進水式は、単なる“準備”ではなく、島の若者たちが未来へ向かって櫂を取る「はじまりの儀式」。

7月に多くのドラマが…
7月5日・6日に行われた「サバニ島一周プロジェクト」の本番では、さらに多くのドラマが生まれましたが、
まずは、この“第一歩”の記録を、島の記憶として刻んでおきたいと思います。

次回予告
次回の記事では、いよいよ本番を迎えた「サバニで島一周プロジェクト」当日の様子をお届けします。
20年ぶりに海を駆け抜けたサバニと、それを支えた人々の熱い物語をぜひお楽しみに。
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