- 鹿児島をもっと身近に!地域の生の情報をお届け中 -

喜界島の主役 〜さとうきびがつくる島の景観と暮らし〜

真っ直ぐに伸びる青々としたさとうきび畑。
赤いハーベスターの音、カゴに山積みされていく収穫物、そして汗をぬぐいながら作業する人々。
この風景こそ、喜界島の「日常」であり「産業の心臓部」です

サトウキビと喜界島の関係

喜界島は隆起サンゴ礁の島。水はけの良い石灰質の土壌と温暖な気候は、さとうきび栽培に適しています。島の農地の多くはさとうきび畑として広がり、島全体の風景を形づくってきました。航空写真や展望台から島を見渡すと、碁盤の目のように整った畑と海の青が織りなすコントラストは、喜界島ならではの景観です。

島の暮らしを支える「黄金の作物」

さとうきびは単なる農産物ではありません。島の基幹産業として、地域経済の柱になっています。製糖工場に運ばれ、黒糖や原料糖へと姿を変え、全国へ届けられていく。島の学校給食や家庭の食卓でも、黒糖は身近な味として親しまれています。
また、収穫時期には地域総出で作業が行われ、若い世代や移住者がアルバイトとして参加する姿も見られます。まさに「さとうきびは人をつなぐ作物」なのです。

風と海に育まれるサトウキビ畑

写真に写る風景からもわかるように、畑の向こうには必ず海が広がっています。潮風を受けながら、太陽の光をいっぱいに浴びて育つさとうきび。そのたくましさは、台風に耐えてきた島の暮らしそのものを映し出しています。
サトウキビ畑に立つと、風が葉を揺らし、ざわめく音が島のBGMのように響いてきます。この音を「さとうきびの歌」と呼ぶ人も少なくありません。

島の未来とさとうきび

近年は担い手不足や価格の変動など、課題もあります。しかし、加工品の多様化や観光との連携によって、さとうきびは新しい可能性を広げています。黒糖スイーツやラム酒、体験型の農業ツアーなど、さとうきびは「食」だけでなく「文化・観光」と結びつきながら未来へ歩みを進めています。

まとめ

喜界島を訪れると、どこまでも広がるさとうきび畑に必ず出会います。
それは景色であると同時に、島の人々の暮らし、歴史、そして未来を支える存在です。
島に来られた際は、島の風景や文化、農業体験などさまざまなことに触れていただきたいです。

投稿者プロフィール

どき かずき

土岐和貴(どきかずき)39歳 はろーじー代表/喜界町議会議員2期目 【事業内容】 ●動画制作・パソコン講座・HPデザインなど ●セカサポ(生活サポート・家事代行サービス) 【議員活動】 喜界島はかけがえのない存在。 先人たちが築いてきた島を守っていくために。 そして子どもたちの未来のために活動中。

この著者の最新の投稿