年に2回行われているノウフクマルシェですが、今年の春に続いて、秋も行ってきました。
ノウフクマルシェは、年に2回、鹿児島中央駅前アミュ広場で実施されている、農福連携イベントです。
農福連携マルシェは,鹿児島県内の障害者就労施設等で生産された農産物や加工品の販売を通して,「農福連携の取組」を広く県民に周知するとともに,生産に携った障害者の自信や達成感の醸成を図ることを目的に実施しています。
前回の春は、出店されている事業所をできるだけ紹介したところ、記事が長くなってしまいました(;´・ω・)
ということで、今回は主に今回初参加の事業所を中心にし、あとはお昼ご飯などで立ち寄った事業所を紹介します。
アミュ広場は基本的に撮影ができませんが、今回は鹿児島県、一般社団法人かごしま障がい者共同受注センターの許可を得て撮影、事業所へのインタビューを行っています。
会場の様子


今回は、初日の金曜日、その午前中に行きました。
10時開場でしたが、スタートから人が多く、特に農産物のコーナーは盛り上がっていました。

今回初出店の事業所
就労継続支援B型事業所 コネクト
コネクトは、鹿児島市永吉にある事業所です。
花屋connectと言えば「あのお店」となる方もいらっしゃると思います。
ショップの説明にも書いてあるのですが、就労継続支援B型 コネクトが運営をしています。

今回は緑が多めで、多肉植物などが中心でした。
これらの植物は、一つ一つ、就労継続支援B型の利用者さんと職員さんが育てられているそうです。
花に囲まれて仕事をする、いいですね。

変わったものがあるなぁと思い、訪ねたところ「売れ残った花を、こうしてマグネットや画鋲にしているんです」とのことでした。
せっかく育てたものを無駄にしない試みですね。
- ホームページ https://www.yusukekai.com/connect_about.php
- オンラインショップ https://www.hanaya-connect.co.jp
- Instagram https://www.instagram.com/connect.0321/
就労継続支援SouSou
SouSouは鹿児島市にある事業所です。
ドライフラワーの製作をされている事業所です。事業所の隣にあるお店では、ドライフラワーを購入することも可能です。

ただドライフラワーを作るだけでなく、それらを加工して販売しているのもSouSouの特徴です。
季節に合わせたアレンジも多いそうです。
就労継続支援B型事業所コートベーション
コートベーションは、鹿児島市にある事業所です。
今回は、サトイモ、エビイモ、そしてお米の販売をされていました。
まさに農福連携をしている事業所でした。

農産物だけでなく、描かれたステッカーの販売もありました。
モノクロでとてもかわいらしいイラストでした。
つくりば
つくりばは、鹿屋市にある事業所です。
木工品の製作が主とのことでしたが……

レーザーカッターを持ち込んで、名前入れサービスをされていました。
今のレーザーカッターって、スマホと連携して使えるんですね。自宅に欲しくなりました。

木だけでなく、革のキーホルダーにも名前を焼き入れをされていました。
その場でできるとのことで、多くの方が物珍しそうに見られていました(私もその一人でしたが)。

3Dプリンターで作ったキーホルダーや置物もあり、「これからのものづくりはこういうものが主流になるのかもしれない」と感じた事業所でした。
就労継続支援B型事業所エピコアルテ
エピコアルテは、霧島市にある事業所です。
クリエイター系の事業所ということで、珍しいものが沢山ありました。

こちらは親子で作られているぬいぐるみです。
表情が良いですが、何よりもギミックが良いです。
うには、殻と中身が分離できる仕様になっています。びっくり( ゚д゚)

帽子もありました。
こちらにも可愛らしいです。

イラストもあるということで、ポストカードやキーホルダーも販売されていました。
好みのイラストだったので、ポストカードを購入しました。
BOOTHという通販サイトでも販売されているそうですよ。
- ホームページ https://hokutokai-2nd-llc.com
- Instagram https://www.instagram.com/epicoarte2025/
- BOOTH https://epico-arte.booth.pm
サンテやまだ
サンテやまだは、姶良市にある事業所です。
さつま芋やパンを加工したものを販売されていました。

試食して美味しかったので、こちらの大学芋を購入しました。
お芋が美味しいと、加工するとさらに美味しくなりますね。
お昼ご飯などでお世話になった事業所
ラグーナ出版
ラグーナ出版は、鹿児島市にある事業所です。
出版の事業所なのですが、お弁当の販売をされていることで有名になりつつある気がします。
ちゃんと本も販売されていましたが、昼前からは、お弁当を求めるお客さんでにぎわっていました。

社食で出るカレーがおいしいという話を以前お聞きしたので、カレーを食べました。
ちなみに10種類近くのスパイスを調合している、本格的なカレーです。
ごろっと大きめの具が良いですし、少し辛めでぴりっとした感じが良いです。
ノウフクマルシェ用の特別仕様とのことでした。
こういう「ここでしか食べられない」ものと出会えるのも、ノウフクマルシェの良いところですね。
ちょこっと
ちょこっとは、薩摩川内市にある事業所です。
ノウフクマルシェをはじめとしたマルシェでよくお会いしますし、何度か古民家カフェのほうにもお邪魔させていただいています。ランチが野菜たっぷりでおいしいんですよー。

お昼ご飯がカレーだけでは足りなかったので、さつまいものコロッケを1ついただきました。
このコロッケで使われているさつまいもも事業所の畑で育てたもので、先日収穫されたばかりとのことでした。
優しい甘さと、ほくほくとした食感でとてもおいしかったです。
- ホームページ https://www.jonetsuya.net
- Instagram https://www.instagram.com/chocot0501/
大潟屋
大潟屋は、日置市にある事業所です。
喜界島に提携している農家があり、そこでコーヒー豆やバナナを栽培されています。
ということで、バナナが店頭に鎮座していました。インパクトがすごい。
主力商品は、畑で育てた野菜と、はちみつですね。
特にはちみつはリピーターも多いそうです。

そのはちみつを入れた、自家焙煎のコーヒーを食後にいただきました。
暑かったので、アイスコーヒーにしましたが、甘さが聞いていておいしい!
はちみつとコーヒーは相性が思ったよりも良いです。
その他
陵北荘
陵北荘は、鹿屋市にある事業所です。
「ティンカー・ベル」や「パン工房 ぴーたーぱん」と同じ法人の事業所です。
今回はぴーたーぱんと一緒に出店されていました。

焼き菓子系がおいしそうでした。
私はラスクが少なの出、1つ購入しました。
さすがパン屋さんのラスク、パンがおいしいのでラスクもおいしかったです。
今度は実店舗にも行って、パンを選びたいなと思いました。

大人はパンを見ていましたが、子どもたちはこちらのポップコーンにくぎ付けでした。
その場でポップコーンを作られていたので、インパクトがありました。
プレジール
プレジールは、鹿児島市にある事業所です。
主に小物とお弁当を販売されています。
ノウフクマルシェでは、アクセサリなどを中心に販売されていました。

以前アクセサリを作られていた方が、デザインと製作をされたものも並んでいました。
エピコアルテでもでしたが、スキルがある方がいると、強みになりますね。
こうしたプロの作ったものも見る機会があります。
いろいろな事業所を知ることができる機会
ノウフクマルシェは、鹿児島県内で開催される障害福祉サービス事業所のマルシェとしては最大規模です。
名前から、農業関係だけと思われがちですが、農業以外の事業所も出店されています
障害福祉サービス―特に就労継続支援―で取り扱う仕事の幅の広さを知ることができます。
鹿児島県内に、就労継続支援A型は85か所、就労継続支援B型は455か所あります。
これだけの事業所があるので、仕事の幅は本当に広いです。
一方で、障害福祉サービスは、収益の問題が取り上げられることが多いです。
利用者の給与、工賃(※就労継続支援B型は非雇用で訓練という扱いのためこう呼ばれます)はこうした商品の売り上げから支払わなければなりません。
こうしたマルシェは、障害福祉サービスを知ってもらうこともですが、売り上げを増やすためにも必要なことです。
こうしたマルシェで障害福祉サービスのことを知っていただき、身近にある障害福祉サービスにも興味を持っていただければと思います。
それとはそれとして、ノウフクマルシェは見ているだけでも楽しいので、ぜひ行ってみてください(*´▽`*)

