日本には、四季折々さまざまな行事があります。お正月に始まり、春の花見、夏祭りに花火大会、そしてクリスマスや年越し。全国どこでも盛り上がる“ビッグイベント”が一年を彩ります。普通に考えれば、一年でいちばん人が集まって、いちばん盛り上がるのは、お正月やクリスマスあたりでしょうか。
でも、三島村竹島はちょっと違います。三島村竹島が一年でいちばんざわつく日。それは、たぶん、節分です。あまり派手なイメージのない節分ですが、なぜこんなに盛り上がるのか。2026年に開催された竹島の“本気の節分”についてレポします。
やっぱり独特過ぎる!三島村竹島の節分

一般的な節分のイメージって、家の玄関先で「鬼は外!福は内!」と豆をまいて、その年の縁起が良いとされる方角を向いて恵方巻きを食べるという感じではないでしょうか。
そのため、どちらかといえば、節分は家庭の中で行う行事。にぎやかとか華やかというよりは、どこか慎ましいイベントという印象を持つ人も少なくないのでは。
でも、三島村竹島の節分は違います。
竹島の節分は、家の中では完結しません。というか、たぶん家で豆まきする人、いないと思います。
節分の日は、夕方になると地区の人が一か所に集まり、豆まきが行われ歓声が響きます。
その年の厄年の人たちが、豆の代わりにお菓子やお金を撒く、まるで棟上げのようなイベント。子どもも大人も、本気で拾いにいきます。
昨年の竹島の節分の様子はこちら。
2026年もまた、2月3日は島はいちばんの熱気に包まれていました。
豆だけじゃない。年々進化する竹島の“撒きもの”
節分で撒くものといえば、豆が普通ですが、竹島の節分で撒かれるのは豆だけではありません。
メインは、個包装になった飴やチョコレート、袋入りのスナックなど。それに、お金も。まるで棟上げのように、次から次へと空から降ってきます。

撒くのは基本的に厄年の人と、数え年で7と9のつく人ですが、該当しない人も撒きたければどうぞスタイル。
さらに、なにを撒くのかにも決まりはありません。
例えば、うちはお店をやっているのでお店の商品券を撒いたり、義母は毎年手作りのだんごを撒いています。(人気商品…!)わたしはその昔、マックカードを拾ったことがあります。
そして、その“撒きもの”は年々レベルアップしている…気がします。
今年はなんと、学校の給食のお姉さん特製の焼き立てパンも!!
毎年参加しているわたしとしては、お菓子や小銭は子どもたちに拾ってもらうスタンスですが、パンタイムになったら俄然とる気満々。
無事に、明日の朝ごはん用にパンをゲットしました!

拾う側も、年々進化しています
撒きもののレベルがアップしているということは、当然、拾う側も黙ってはいません。
まず基本の装備は、袋です。手ぶらで挑む人は皆無。
もし初めて節分に参加する学校の先生など手ぶらの人がいたら、どこからかビニール袋が手渡されます。
ビニール袋以外だと、エコバッグ、リュックが多く、口の広いかご持参の強者も。
うちの子どもたちは、お店のかごをカスタマイズしてました。

かごのスキマをテーブルダスターでふさいでいるのは、拾った小銭が隙間から落ちないように、だそうです。
子どもたちだけでなく、大人も効率良く拾えるように知恵を絞ります。

アウターを逆に羽織って、すべてを受け止めるスタイル。
たくさん取れたみたいです。

戦利品を広げて、最後は恵方巻きで締め
30分ほどで、竹島の節分イベントは終焉。
息子はこんなにたくさん拾ってきました。

当分お菓子には困りませんね。ありがたい。
たくさん拾ったお金は、一晩外に置いておいて厄を落とします。全部で2千円ほどあったようです。
そして夜になったら、南南東を向いて無言で恵方巻を食べて節分は終了です。

たったの30分ほどの短いイベントですが、その30分に島の人たちがぎゅっと集まり、笑って、競って、分け合って、またそれぞれの家に帰っていく。
お正月やクリスマスのような華やかさとは少し違うけれど、竹島にとっては、間違いなく特別な一日です。
三島村竹島が一年でいちばん盛り上がる日は、たぶん節分です。
