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三島村竹島で劇的ビフォーアフター!子どもたちの声から始まった空き家改修

三島村竹島で劇的ビフォーアフター!子どもたちの声から始まった空き家改修

三島村竹島にある空き家が、今少しずつ姿を変えてきています。きっかけは、大人が考えた計画ではなく、子どもたちの「やってみたい」という声。全国で空き家問題が深刻化するなか、意外にも空き家が少ない竹島ですが、空き家を壊すでも売るでもなく、人が集まる場所としてもう一度使うために改修をしています。子どもたち主体で進められた空き家改修の様子をお伝えし、「新しい居場所」の可能性について考えてみました。

全国で深刻化する空き家問題。竹島の場合は?

過疎地を中心に広がる、全国の空き家問題

近年、日本各地で「空き家問題」が深刻化しています。特に人口減少や高齢化が進む地方・過疎地では、住む人がいなくなった家がそのまま残り、管理が行き届かなくなるケースも少なくありません。

空き家は、倒壊や景観の悪化、防犯面の不安など、地域にとってさまざまな課題を生みます。そのため、全国的に「空き家をどうするか」は、多くの自治体が抱える共通のテーマになっています。

こうした状況を受けて、近年は各地で多様な取り組みが増えてきました。たとえば、空き家を移住者向け住宅として活用したり、地域の交流拠点やコミュニティスペースに改修したりと、住む以外の使い道を模索する動きも広がっています。

また、空き家を行政だけで管理するのではなく、地域住民や子どもたち、外部の人も関わりながら活用していくという形も、少しずつ見られるようになってきました。

意外と少ない?竹島の空き家事情

全国的に見ても過疎化が進む地域のひとつである三島村竹島は、一見たくさんの空き家がありそうに感じられるかもしれません。しかし、全国の状況と比べると三島村竹島の空き家事情は少し意外です。

実は、島内には空き家はあまりありません。集落を歩いてみても、極端に荒れた家や危険な状態の建物はあまり目立たず、
「過疎地=空き家だらけ」というイメージとは、少し違う風景があります。

これは、空き家になった住宅を役場が買い上げ、村営住宅として活用してきたという竹島ならではの取り組みがあるのが一因だと思っています。

人が住まなくなった家を放置せず、行政が関わることで、次に住む人へとつなげる。そのため、島で持ち家として暮らす人が少しずつ減ってきています。

子どもたちの「やってみたい」から始まった空き家改修

三島村竹島学園では、子どもたちが主体になって取り組むハマギプロジェクトが進められています。

その活動の中で、子どもたちにやりたいことを聞いたところ、あがってきたのが「空き家改修」でした。

理由を聞いてみると、「みんなが集まれる場所にしたい」「大人も子どもも一緒に使える場所があったらほしい」など、空き家を“直したい”というよりも、“使いたい”という思いが多く聞かれました。

島の中にある空き家を、ただ片付けて終わりにするのではなく、人が集い、関わり合える場所にできたら。そんなイメージを、子どもたちは持っていたようです。

とはいえ、先述の通り、そもそも竹島に空き家ってかなり少ない。

今回改修に取り組むことになった空き家はこちら。

島の人が無償で提供してくれたものです。

「誰かの役に立つなら」「また使ってもらえるなら」と快く提供してくれました。

この空き家、人が住まなくなって数年が経過しています。人が住んでいた頃は手入れもされていたのですが、今はほとんど立ち入る人もなく、放置状態に。

まずは1月上旬、みんなで現地を下見することにしました。

長いあいだ使われていなかった家の中には、ほこりが積もり、物も残されたまま。しかもネズミが住みついていた形跡もあり、片付けはなかなかの重労働が予想されます。

そして、1月21日に子どもたちが掃除を実施。

かなりの作業量でしたが、子どもたちはもくもくと手を動かします。

無事に整った、空き家。

きれいになって気持ちいい!と声が聞かれました。

完成した空き家の使い道を考えてみよう

全国の改修後の空き家の使い道事例

全国にはすでに改修した空き家を使い、地域の交流の場にしているところがたくさんあります。

たとえば、人口150人ほどの香川県・男木島(おぎしま)では、築年数の経った古民家を改修して、住民や旅人が集まる「図書館」や交流拠点として活用しています。

もともと空き家だった建物をDIYでリノベーションし、本やスペースを通して島の文化を伝える場として運営。図書館としての運用だけでなく、宿泊やコミュニティスペースとしての機能も合わせて再生が進んでいます。

また、岐阜県美濃市では、かつての空き家を改修して、宿泊施設・コワーキングスペース・地域のショップとして活用する取り組みが進んでいます。

このプロジェクトでは、町の伝統である「和紙づくり」をテーマにした宿泊施設や、古い建物を生かしたコワーキングスペースが整備され、地域住民と観光客が交流できる場になっています。

こうした空き家活用は、人口減少が進む地域の魅力を高めるだけでなく、地域内外の人が滞在し交流する空間としての価値を生んでいるという点が特長です。

竹島は空き家でなにができる?

じゃあ、竹島の空き家ではなにができるのでしょう?

全国の事例を見ると、共通しているのは、その地域に今必要とされている役割を担っているという点。

竹島の場合、まず考えられるのは、子どもたちが口にしていたような「みんなが集まれる場所」です。

放課後に少し立ち寄ったり、大人と子どもが同じ空間で過ごしたり。特別な用事がなくても、ふらっと集まれる場所があるだけで、島の風景は少し変わります。

コワーキングスペースにしたり、不定期にカフェを開催したり、いろいろな可能性が考えられますが、大切なのは最初から用途をひとつに決めきらないことかもしれません。

使ってみて、少し変えて、また使ってみる。
その繰り返しの中で、竹島に合った使い方が見えてくるはずです。

空き家から、竹島の新しい居場所へ

今回の空き家改修は、完成がゴールではありません。掃除をして、整えて、使える状態になったことが、ようやくスタートラインです。

子どもたちの「やってみたい」という声から始まったこの取り組みで、空き家がこれからどんな使われ方をしていくのか。竹島の空き家が、少しずつ「居場所」になっていく過程を、これからも見守っていきたいと思います。

投稿者プロフィール

やまざきたかこ

鹿児島市から三島村竹島に移住して11年目。 竹島で唯一の商店「竹のいえ」で店長代理しながらWebコンテンツ制作&ディレクションをメインに、Instagram運用のビジネスオンラインスクール講師もやってます。 合同会社Kurumirai代表。

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