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作品で見る「障害者の自立」

5月25日。

映画『インディペンデント・リビング』の上映会を開きました。 主催はNPO法人 CILひかり薩摩川内支社あかりです。

会場はSSプラザせんだい
SSプラザせんだい(川内駅コンベンションセンター)は最大1001人収容可能な多目的ホールと最大11室の会議施設が一体となったコンベンション施設です。

広々としていてとても気持ちの良い施設です。

そんな大きな会場に当日は、一般の方を中心に、40名ほどの方が集まってくださいました。

上映のあとには、監督によるトークショーも行われました。

この映画を、どう伝えればいいでしょうか。

重度の障害がある人たちが、自立生活に向かって歩いていく。 その道のりを、ありのままに映したドキュメンタリーです。

舞台は、大阪の自立生活センター。 障害のある当事者が、自分たちで運営している場所です。

こうした自立生活センターは、実は日本中に100ヶ所以上あるそうです。

でも、まだまだ知られていないのではないでしょうか。

登場するのは、生まれつき障害のある人もいれば、病気や事故で障害を負った人もいて。 本当に、いろいろな人がいます。

それでも、みんな、家族のもとでもなく、施設でもなく、地域でひとりで暮らしたいと願っています。

でもそれは、自由と引きかえに、リスクも責任も、すべて自分で背負うということ。 正直に言えば、「命がけ」なのですよね。

家族とぶつかる。 ヘルパーと、言葉がうまく通じない。 失敗する。

課題は、本当にたくさんあります。

それでも、自分で決めて、自分で動いていく。 そうして、少しずつ、でも確実に、変わっていくのです。

この映画は、監督がひとりで撮ろうとしたものではありません。 当事者の人たちからの「自分たちの姿を撮ってほしい」という声を受けて、3年をかけて撮られた作品だそうです。

だからでしょうか。

すごいと思ったのは、登場する人たちを「頑張っている障害者」として描いていないところです。 よく、ありますよね。 「感動をもらいました」と見せてしまう描き方。

そうではないのです。 ごく普通の、デコボコのある人として、そのまま映っています。

観ていると、だんだん、画面の向こうの人たちが、知っている人のように思えてくるのです。 障害があるとか、ないとか。 そういうことが、途中から、どうでもよくなってくる。 そんな感覚でした。

一度は人生に絶望して。

でも、仲間の姿を見て、力をもらって。 自立生活という生き方があるのだと、出会っていく。

そうして、自分の人生を、自分の手に、取り戻していく。

作品を観ながら…どう言えばいいのでしょう。 うまく言葉にできないのですが。 ずっと、ずっと、こころが動いていました。

観終わったあとも、しばらく、言葉が出てきませんでした。

トークショーでも、たいせつな話を聞かせていただきました。

自立生活を、なにか特別で、難しいものとして捉えるのではなく。 ごく普通の人たちに、ちゃんと理解してもらうこと。 それが、どれだけたいせつなことか。

そして、ヘルパーと当事者のあいだには、やはり葛藤があります。 ぶつかる。 すれ違う。

でも、その葛藤を乗り越えていくことが、自立生活を続けていく力になるのだ、と。

自立とは、ひとりで頑張ることではないのですよね。 人に頼りながら、生きていくこと。 それがこの映画の、根っこにある気がしました。

監督の田中悠輝さんは、ご自身もヘルパーとして現場に立ってこられた方です。 だからでしょうか。 語られることばのひとつひとつが、とてもリアルでした。

上映が終わったあと、来てくださった方が、こう声をかけてくださいました。

「こういう生活の形が、もっと広がってほしい」と。

うれしかったです。 本当に、うれしかった。

だからこそ、鹿児島でも、こうして観てもらえる場をつくれたことを、本当によかったと思っています。

自立生活という選択肢が、この鹿児島でも、もっともっと当たり前になっていきますように。

そう思える、いい一日でした。

こちらの写真は施設敷地内にあるおしゃれスポットでパシャリ!

投稿者プロフィール

川﨑良太

10万人に1人の難病当事者 普段は電動車椅子乗りながら愛する妻と息子と生活しています。 障害を持った人が地域で生活するための支援をするNPO法人CILひかり代表です。鹿児島がどんな人でも楽しく豊かに生活できるように車椅子の目線からいろいろな発信をしていきます!

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