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「月に1〜2便休みます」だけでは伝わらない。フェリーみしま計画運休について

「月に1〜2便休みます」だけでは伝わらない。フェリーみしま計画運休について

テレビニュースやネット記事などで「フェリーみしま」の計画運休について報道があったのを目にした方も多いのではないでしょうか。三島村にとって「フェリーみしま」は、人や物を運ぶ大切なライフラインです。そして、今回の計画運休は単なるお休みではなく、これからも安全に運航を続けていくための大切な取り組みでもあります。

「フェリーみしま」の計画運休の概要や背景、そして島民や観光・帰省で利用する方への影響について、三島村在住者の視点から分かりやすくご紹介します。

三島村のライフライン「フェリーみしま」が計画運休を実施へ

2026年6月、三島村の村営船「フェリーみしま」が計画運休を実施することが発表され、テレビやネットニュースでも取り上げられました。

実は三島村では5月の時点で村民向けに計画運休についての説明が行われていて、島民にとっては突然の発表というわけではありませんでした。

今回の計画運休では、月に1~2回、金曜日の日帰り片道便を運休する予定となっています。運休日はあらかじめ決められていて、運航スケジュールも事前に公表される予定です。

「フェリーみしま」は、三島村と鹿児島を結ぶ唯一の定期航路。そのため、島民はもちろん、観光や帰省でフェリーを利用する方も、これまで以上に運航日を確認しながら予定を立てることが必要になると思います。

なぜ「フェリーみしま」は計画運休が必要なの?

今回の計画運休は、利用者を減らすためでも、航路を縮小するためでもありません。これからも安全に運航を続けていくために必要な取り組みとして実施されます。

「フェリーみしま」の計画運休は船員の働き方と安全運航のため

今回の計画運休の大きな目的は、船員の休日を確保し、安全な運航体制を維持することです。

「フェリーみしま」は、これまで鹿児島と三島村を結ぶ定期船として週4便運航してきました。

しかし、船員法では船員の休日や休息時間の確保が義務付けられていて、例えば週に1日以上の休日を設けることや、夜間航海や長時間勤務の後には十分な休息時間を確保することなどが定められています。

また、台風や時化(しけ)などで欠航になった日があっても、それだけで法定休日を確保したことにはならず、勤務状況に応じて適切な休日や休息時間を確保する必要があります。

そのため、天候による欠航だけでは船員の休日を計画的に確保することは難しいのが実情です。

こうした背景から、「フェリーみしま」では安全な運航を続けながら法令を遵守できる体制を整えるため、あらかじめ運休日を設ける「計画運休」を導入することになりました。

計画運休は一時的に利便性へ影響する面もありますが、船員が安心して働ける環境を整え、将来にわたって安全で安定した運航を続けるために必要な取り組みです。

離島航路が抱える人手不足という課題

今回の計画運休は、「フェリーみしま」だけが抱える問題ではありません。実は全国の離島航路でも、船員の高齢化や担い手不足が進み船員不足を理由に減便や運航体制の見直しを行うケースが相次いでいます。

例えば、長崎県の壱岐・対馬航路を運航する九州郵船では、深刻な船員不足を理由に高速船を2隻体制から1隻体制へ縮小し、減便を実施しました。

また、繁忙期に運航していたフェリーの臨時便も、船員不足や就労時間への配慮から見送られています。

離島航路では、船員に必要な資格や経験を持つ人材をすぐに確保することは容易ではありません。そのため、限られた人員で無理な運航を続けるのではなく、船員が適切に休息を取りながら、安全な運航体制を維持していくことが重要です。

「フェリーみしま」の計画運休は、こうした離島航路が抱える課題を踏まえ、「フェリーみしま」を将来にわたって運航し続けるための現実的な取り組みなんだと思います。

「フェリーみしま」計画運休の影響はどれくらい?

本土と三島村をつなぐ唯一の船が計画運休と聞くと、生活に大きな影響が出るのでは?と心配してくださる方も多いようで、この報道があってから、何人かから連絡をもらったのですが、正直、そんなに大きな影響があるとは思っていません。

もちろん島民の総意ではないですが、少なくともわたし個人としては特に不都合はないです。

そもそも「フェリーみしま」は月間運航スケジュールがあるものの、天気や海の都合で必ずしもその通りに運航されるわけではないし、欠航になることも珍しくありません。

そのため、月に数便なくなったところで、あまり変わらないのでは?と思っています。

一方で、フェリーを利用して通院や帰省を予定している方や、三島村への旅行を計画している方は、これまで以上に運航スケジュールを確認しておくことが必要になるかもしれません。

「フェリーみしま」が長く運航し続けるために

「フェリーみしま」の計画運休の背景には、船員の働き方や安全運航、そして全国的な船員不足といった課題があります。三島村にとって「フェリーみしま」は、人や物を運ぶ大切なライフラインだからこそ、目先の利便性だけでなく、将来にわたって安全で安定した運航を続けられる体制を整えることが重要。

今回の計画運休は、「フェリーみしま」をこれからも長く運航し続けるための一歩。島民はもちろん、三島村を訪れる方にも、この取り組みの目的を知ってもらえればと思います。

投稿者プロフィール

やまざきたかこ

鹿児島市から三島村竹島に移住して11年目。 竹島で唯一の商店「竹のいえ」で店長代理しながらWebコンテンツ制作&ディレクションをメインに、Instagram運用のビジネスオンラインスクール講師もやってます。 合同会社Kurumirai代表。

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