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七夕から始まる奄美のお盆

お盆は全国一般的に8月13日~16日に行われますが、奄美地方では旧暦基準で行われることをご存じでしょうか。

そのため毎年日が変わり、今年2026年のお盆は8月25日~27日(旧暦の7月13日〜15日に当たる)に行われます。

また、提灯を持ってご先祖様を送り迎えする作法が根付いており、この時期は独特な光景が見られます。

お盆のはなし

現在の一般的なお盆は8月13日~16日ですが、元々お盆は7月15日前後に行われていました。

これは7月15日前後に行われる仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)に由来します。

今でも東京の一部など7月にお盆を行う地域があります。

以下の表は2026年のお盆の日程をまとめたものです。

時期地域
新盆7月13日~16日東京、北海道などの一部地域
一般的なお盆(月遅れ盆)8月13日~16日日本全国
旧暦に合わせたお盆8月25日~27日(旧暦7月13日~15日)
※毎年変動
奄美・沖縄の一部地域

一方で多くの地域では、明治時代に行われた改暦の際に8月13日~16日に固定して行うようになりました。

これは新暦7月15日にお盆を行おうとすると、今まで旧暦7月15日に合わせて行われていた行事の兼ね合いや農業の繁忙期などにより、社会生活や季節感に合わない地域が多くなってしまったことが要因です。

しかも旧歴を新暦に当てはめると毎年お盆の日程が変動してしまうのも厄介でした。

そういった事があり、今のようなお盆の日程に落ち着いたのです。

さて、奄美地方では現在国内で一般的な月遅れ盆ではなく旧暦7月15日基準でお盆を行う数少ない地域の一つです。

このようなお盆は沖縄や奄美地方で見られます。

奄美は旧暦の七夕からお盆の準備が始まる

七夕は織姫と彦星が再会する日として星に願いを込めるイベントですが、元来旧暦のお盆と関連の深い行事でした。

奄美では七夕はお盆の始まりの日で、ご先祖様がこちらの世界に向けて出発する日と考えられています。

2026年の奄美のお盆日程

8月19日(旧暦7月7日)七夕
8月25日(旧暦7月13日)お盆:迎えの日
8月26日(旧暦7月14日)お盆
8月27日(旧暦7月15日)お盆:送りの日

七夕(2026年8月19日)

商店街の七夕飾り

旧暦の七夕にあたるこの日は島内で一斉に七夕飾りが飾られます。

笹に各々飾りつけをし、願いを書いた短冊を飾ります。

七夕飾りは民家の玄関前に置かれ、ご先祖様が帰るための目印になるようカラフルで長い飾りを沢山つけるのが特徴です。

ご先祖様を迎える日である25日まで飾られます。

迎えの日(2026年8月25日)

海の見える墓地からの風景

ご先祖様を家に迎える日です。

お墓掃除をして線香を上げたら、提灯に火を入れそのまま家に向かいます。

提灯の火は付けたまま家の仏壇まで運ぶのが習わしです。

お盆期間中

お盆の間はオハツ(お供え物)を欠かしません。

ご先祖様は供えられたご馳走をあちらの世界に持って帰るそうで、お仏壇に3食の食事とお菓子をお供えします。

供えられる型菓子(かたがし)は奄美の伝統的なお菓子で、落雁粉、黒砂糖、はったい粉、水あめを混ぜた物を木型に入れて押し固めたものです。

型菓子(写真手前)と餡子入り落雁(写真奥の紫色の菓子)

この時期になると島内のスーパーでも売られるようになります。

懐かしさを感じる素朴な味です

送りの日(2026年8月27日)

迎えの時と同じように提灯を持ってお墓にご先祖様を送り届けます。

奄美ではこの迎えの日と送りの日に提灯を持って歩いている人をよく見かけます。

奄美のお盆

七夕から始まり、ご先祖様を迎えに行ってもてなしてまた送り届ける奄美のお盆。

当然ながら奄美ではお盆休みを8月25日から設定する会社、家庭も多いです。

おのずと8月13日からの一般的なお盆期間中は通常営業しているのが逆に新鮮に感じます。

また、私の鹿児島本土の実家では提灯で送り迎えするという事が無かったので、送り迎えまで丁寧だねと言うと「送り迎えしないと迷っちゃうでしょ」と。

奄美のお盆からご先祖様を大事にして手厚くもてなす奄美の島民性が伺えました。

投稿者プロフィール

yuki miyahara

鹿児島市から奄美へ移住しました。 コーヒーが大好き。 奄美のグルメや旬な話題、おすすめスポットなどを紹介します。

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