名水百選のひとつに選ばれている霧島山麓丸池湧水や、日量93,000トンの湧水量を誇る竹中池(疏水百選)がある湧水町。
そこには、後世に残していきたい豊かで美しい景観があります。いわゆる、映えるような派手さはないけれど自然が織り成す偶発的な美が眠っている、そんな町。
さて、今回は湧水町にひっそりと佇むイタリアンレストランイサオ・クチーナに行って参りました。

もはや芸術的なほどに、植物が多い茂っています。
さて、イサオ・クチーナも完全予約制のレストラン。
定休日は水曜・木曜となっています。
ランチ・ディナーどちらとも営業しており、選べるコース料理からセレクト。
ランチは4,200円~。ディナーは7,500円~です。

入り口に、本日のメニュー表。

そして、看板ヤギ?
湧水の自然と溶け込んで、別世界に迷いこんだ感覚に。ヤギさんかわいい・・


室内外、湧水の景色と一体感を感じるような素朴さと、それでいて趣もある造り。
後に知りましたが、店主のイサオさんのご実家を改修して造られた店舗なのだとか。
すみずみにまで、愛情を感じられるのはそのような経緯があるからなのかもしれませんね。


開放的な空間。元は古民家とのことですが、それを活かしてよくぞここまでの雰囲気を演出できたな、と脱帽です。
しかも、この改修。オーナーシェフのイサオさんが自身で行ったというから驚きです。
今回はディナーを賞味したのですが、アミューズに出てきた「オリーブを揚げたやつ」(名前ついてるのかな。。。)が絶品!

オリーブの中に、生ハムと何かちょっとしたものを入れてパン粉で揚げているのだとか。絶妙な塩味加減と生ハムの旨味でついつい「もう一個!」が止まらない、そんなおつまみ。

つづいてこちら。メニュー名は【シェフ特製お肉惣菜盛り合わせ 手作りオンパレード】です。
手作りオンパレードという響きがいいですね。笑
生野菜に、酸味のあるドレッシングやキャロットラぺ。レバーペーストが乗ったバケットもついています。何より、この自家製ハムが美味しい。贅沢に、口いっぱいに頬張って食べるのは幸せでした。

パスタは自家製バジルのジェノベーゼ!!青々とした色合いが、湧水の山々を彷彿させますね。風味が新鮮でした。
この際に、手作りのパンもいただいたのですが写真を撮り損ね・・なんと、イカ墨を練りこんだパンでした。こちらは真っ黒で、湧水の夜の様でした。(イサオ・クチーナがある地域は外灯がほとんどないので、夜になると恐ろしくなるほど真っ暗)


続いて、魚・肉料理です。
お肉は5種類の中から好きなものを選べます。複数名で行けたら、違うメニューをセレクトしてシェアできるのもいいですね。
ここまで食べたら、満腹!でも最後のお楽しみに…

デザートとコーヒーは別腹ですよね。
この緑のアイス、抹茶ではなくてなんとバジルのアイスなんです。はじめて食べました。バジルアイス。
シェフの奥さまが、「今年はバジルがたくさん採れたのでアイスも作ってみました」と一言。
素材も自家栽培。素敵です。
湧水のゆっくり、まったりとした空気感に抱かれながら食事の余韻を感じていると、窓の外に複数の影が・・・

見にくいですが、よーーーく目を凝らすと動物が映っているのがわかりますでしょうか?
流石、山の麓のレストラン。自然の生き物とも共存しているのでしょうか。
湧水には、街中にはない豊かさが溢れていました。
空気が美味しい。水が綺麗。空が広い、そして星の瞬き迄見えてしまいそうなほど夜が暗い。
食事の時間だけでは堪能しきれない!!という方向けに、アグツーリズモも体験できるそう。
アグツーリズモとは「農業」と「観光」を組み合わせた言葉。
オーナーシェフの実体験を元に、ここ湧水のイサオ・クチーナでも農業体験を通して季節の食や地域の営みに触れる宿泊プランもあるので次回はアグツーリズモも、体験してみたいなあ。
一度で満足せずに、次回もまた訪れたいという余韻を残してくれる隠れ家のようなレストラン。
是非、足を運んでみてください。
住所:鹿児島県姶良郡湧水町川西88-3(駐車場あります)
TEL :0995-75-4524
定休日:水曜・木曜
※完全予約制
ランチ:営業時間 12:00-15:00
前菜 パスタ メインディッシュ デザート コーヒー
¥4,200(taxin)~
ディナー:営業時間 18:30-22:00
前菜 パスタ 魚料理 肉料理 デザート コーヒー パン
¥7,500(taxin)~
アグツーリズモプラン:
1泊1食付き
料金 ¥7,700円/1人
3時間程度の農業体験ができます ※詳細はHPをご確認ください
HP/https://isao-cucina.com/cuisine.html
おまけ☆


この景色が、100年後、200年後も残っていますように・・

