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【鹿児島市初】宗教法人と災害における協定を締結! 谷山宗教連盟が担う新たな役割

2025年8月、台風12号の影響で和田川が氾濫し、鹿児島市和田地区一部では、住宅の浸水被害が発生した。その時、地域住民の一時避難先となり、災害ボランティア本部として機能したのが妙行寺だ。あれから約1年経ち、令和8年5月29日、妙行寺・カトリック谷山教会・柏原神社が結成した「谷山宗教連盟」は、鹿児島市と災害時における協定を締結した。

近年、全国では寺院や神社、教会などの宗教施設を地域防災に活用する取り組みが広がっている。鹿児島市が宗教法人と協定締結を行ったのは、初めてである。災害ボランティアに携わった一人として、ライターの上村も、協定締結式に参加をした。

谷山宗教連盟が鹿児島市と協定を締結。災害時の“地域のよりどころ”へ

大規模な災害が発生した際、迅速な救護活動や復旧支援を行うため、鹿児島市では自治体や民間企業、各種団体と「災害時における協定」を締結している。協定の内容は、食料や生活物資の供給、避難所の提供、医療機関による相互支援、災害情報の発信など多岐にわたっている。災害時の支援体制をあらかじめ整えることで、市民の安全確保につながりやすい。

令和8年5月29日、谷山宗教連盟と立正佼成会鹿児島教会が、鹿児島市と「災害時における協定」を締結した。

今回、谷山宗教連盟が締結したのは、災害時における施設の使用などに関する協定だ。被災者が一時的に避難する場所としての施設提供をはじめ、遺体安置所や車両の緊急避難場所、災害ボランティアの活動拠点として施設を提供することが盛り込まれている。また、災害の状況に応じて、被災者支援に必要と認められる協力についても対応していく。施設の使用期間は、原則として災害発生から7日以内だが、必要に応じて協議のうえ延長することも可能だ。

近年、全国各地で自然災害が起こっている。防災拠点として、地域に根ざした宗教施設と協定を結ぶ自治体が、全国的に増えている。今回の協定締結は、行政と宗教施設が連携しながら、地域の安全・安心を支える新たな一歩になりそうだ。

妙行寺 井上ご住職

和田川氾濫を通して見えた宗教施設の可能性

谷山宗教連盟が鹿児島市と協定を締結した背景のひとつに、2025年8月に発生した台風12号による和田川氾濫がある。

当時、和田3丁目の一部では住宅の浸水被害が発生し、妙行寺は一時避難所として地域住民を受け入れた。また、災害発生の翌日には、住職や副住職、地域住民らが中心となって「和田ボランティア本部(仮)」を立ち上げ、被災者支援を開始した。

和田ボランティア本部(仮)は、地域住民の相談窓口として、人手を必要としている家にボランティアを派遣。10日間にわたって、泥出しや家財搬出などの復旧活動を行った。また、メッセンジャーナースである看護師が常駐し、被災した住民の健康面をサポートした。地域内外から集まったボランティアとともに、被災者に寄り添う支援を続けたという実績がある。

日頃から地域に開かれた場として、人とのつながりを育んできた妙行寺だからこそ成せたことだ。

いざという時に備えて知っておきたい「防災」に関する情報

災害から命を守るためには、自分がどこに避難すればよいのかを事前に確認しておくことが大切だ。災害における避難場所の役割については、以下の通りだ。

・指定緊急避難場所…洪水や土砂災害、地震などの危険から逃れるために一時的に避難する場所。
・指定避難所…住宅の損壊などにより自宅で生活することが難しくなった人が一定期間生活を送るための施設。
・指定福祉避難所…高齢者や障害のある方など、避難生活に特別な配慮が必要な人が利用できる特別な避難所。避難行動要支援者やその家族、支援者などが利用でき、バリアフリー設備や障害者用トイレの整備など、安心して避難生活を送るための環境が整えられている。ただし、医療や介護サービスを提供する施設ではないため、利用にあたっては事前の確認が必要である。

意外と知られていないかもしれないが、役割が異なっている。詳しくは、鹿児島市のホームページで確認をすることをおすすめする。

https://www.city.kagoshima.lg.jp/kurashi/bosai/bosai/index.html

また、災害時には正確な情報を迅速に受け取ることも重要だ。鹿児島市では、防災行政無線の内容などを自宅で受信できる「鹿児島市防災ラジオ」を有償提供している。鹿児島市内在住の個人は2,000円、市内の事業所や町内会、自主防災組織などは12,000円で購入することができる。数に限りがあるので、申し込みが多数の場合は、抽選になる。申し込み期間は、令和8年5月8日(金)~7月7日(火)

https://www.city.kagoshima.lg.jp/kikikanri/bosai/bousairadio.html

災害はいつ発生するか分からない。避難先や情報収集の方法をあらかじめ確認し、地域の防災活動にも目を向けながら、日頃から備えを進めておくことが大切である。

投稿者プロフィール

上村 ゆい

ヨガ講師×ライター。どちらかというと、からだが硬めのヨガ講師です。参加者のからだの状態に合わせたレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガがメイン。趣味は、誰かを応援すること。ライターとして、鹿児島で気になる活動をしている人をご紹介していけたらと思います。

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