奄美大島の南に位置する加計呂麻(かけろま)島は自然豊かな人口1,200人ほどの小さな島です。

加計呂麻島に渡るには奄美大島の古仁屋港から「フェリーかけろま」もしくは海上タクシーを利用します。
今回は海上タクシーをチャーターして、加計呂麻島の船でしか行けない場所へキャンプに行ってきました。

「でいご丸」で加計呂麻島へ

利用させて頂いた船は「でいご丸」
なんと「男はつらいよ」の第48作「寅次郎紅の花(1995年)」のロケで使われた船です。
船内にはサインや写真、当時の記事など寅さんの思い出で溢れていました。

おおよそ30分ほど船に揺られ海岸へ到着。
船長さんと明日の迎えの約束をして、梯子を下ろし未知なる浜辺へ上陸しました。

船を見送るところ

浜のすぐ後ろは急斜面の山。
この広い浜に自分たちだけしかいないのでかなり贅沢なプライベートビーチです。

透明度の高い海と、弧を描いた浜が続く

さっそく釣り

とりあえず浜から投げてみる

テント設営をしたらこのキャンプのメインイベント”釣り”開始です。
餌釣りしてみたりルアーを投げてみたり。
海底をズリズリ引き摺るタイプのルアーを巻いていたらヒラメのような魚が追いかけてきてびっくりしました。(食いつかず逃げてしまいましたが…)

6匹ほど魚が釣れたところで日も落ち始め、持ち込んだカセットコンロでBBQ。
天候に恵まれすぎたお陰で汗だくだった体にシンプルなおにぎりとお肉が沁み、お酒が一層進みました。
と、まったりしていると突然、放置していた釣り竿に当たりのアラームが鳴り響きました。
大物釣り用にカツオのハラガワを付けて遠くへ投げておいたものです。

強い引き!
しなる釣り竿!

食いついていたのは60cmのタマン(ハマフエフキ)でした!

\でかー!!/

釣った本人も今まで釣った魚の中で自己ベスト更新したと喜んでいました。

大きいので捌くのも二人がかり。

~アウトドア豆知識~
鱗取りはペットボトルの蓋で代用できます。

三枚におろしてお刺身に。

この量でまだ半身以下

綺麗な白身は鮮度抜群ぷりっぷりでめっちゃくちゃ美味しかったです!最高~

星空と夜光虫

天の川も綺麗に見れました

気が付けば辺りはすっかり真っ暗で、唯一のランタンの明かりを消すと頭上には満点の星空が。
波の音と虫の鳴き声しか聞こえない夜はなかなかいいものです。

この日は夜光虫もよく見れて、海に足をつけてバシャバシャすると水中がチカチカと光っていました。
その光景があまりに貴重で面白くて、いい大人が子供のようにはしゃいでしまいました。
よく見ると潮の引いた後の砂浜もちらほら光っていて、砂を手に取ると指が光り、なんとも不思議な経験でした。

翌朝、朝日を拝み再び釣りをしていよいよ帰り支度。

早朝の海、凪いでいて海に空が反射して綺麗でした

合間にちょっと海岸を散歩してシーグラスを拾ってみたり。
遠くから「でいご丸」がゆっくり接岸し、無事帰路につきました。

砂浜に乗り上げそうなほど近づいてきてくれる「でいご丸」

まとめと気づいた注意点など

これは海岸にあったなんかいい感じのスペース 近くにテントを立てました

なかなか貴重な体験ができた今回の加計呂麻キャンプについてまとめておきます。
チャーター代は往復14,000円。(要予約・行先で変動あり)

船名でいご丸
電話番号090-2502-9210

荷物はすべて持ち込み。
海岸にトイレやシャワーはありません。
海岸では楽天モバイルの電波は圏外、ドコモは1つだけ立っていましたがかなり弱かったです。


乗り場は古仁屋港の海上タクシー乗り場です。このあたり。
事前に乗り場は確認した方がいいです。

綺麗な海と砂浜、ちょっと不便はあるもののそれも含めて非日常が楽しめたキャンプとなりました。
また違った加計呂麻島の楽しみ方ではないでしょうか。
ぜひお試しください~。

投稿者プロフィール

yuki miyahara
yuki miyahara
鹿児島市から奄美へ移住しました。
コーヒーが大好き。
奄美のグルメや旬な話題、おすすめスポットなどを紹介します。