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夜光貝を丸ごとピカピカに研磨したら海に映えました!磨き方のすすめ

夜光貝(ヤコウガイ)をご存じでしょうか?

海洋性巻貝の中で最大の貝で、日本近海では屋久島以南に生息しています。

もちろん食用としても親しまれているほか、貝殻の内側の真珠層は古くから螺鈿(らでん)などの工芸品にも使用されてきました。

今回はこの貝殻を頂いたので真珠層までピカピカに磨いていこうと思います!

酸で表面を溶かす

まずは表面の層を溶かすために酸性のトイレ用洗剤(サンポール)に1日くらい漬けます。

\1日後がこちら/

漬ける前には見えなかった緑の層が見えています。

どろっとした表面をたわしでゴシゴシ。

くっついていたらしい小さな貝も取れました。

ひたすら研磨!研磨!

乾くとまだ表面に白い層がこびりついています。

最初は粗い紙やすりで頑張っていたのですが、驚くほど!まっっっっったく!歯が立たなかったので、素直に文明の利器に頼ります。

\電動ディスクグラインダー!/

知人に借りてきました!

石材用の粗削り用ディスクを使います。

研磨時に出る粉が肺や目にかなり危険とのことで、防塵マスクと防塵メガネも用意しました。

これらはホームセンターで揃います。

粉塵が舞わないよう貝殻の表面を水で濡らしつつ恐る恐る磨いていくと、緑と白の層の下に輝く真珠層が現れました!!感動〜!!

一列磨いて既にかなりの達成感。

貝の断面は色んな層が重なっていて、磨いた感じ、茶→緑→白→真珠層→白?の構造のようです。

他の部分もガリガリ削ると…

ここも真珠層がちゃんと出てきました。

そうと分かれば磨くのみ!さらに磨いた姿がこちら!

もうちょい細かい所まで攻めてこちら!すでに綺麗!

ちなみに磨きすぎてもダメで、貝の先端は磨きすぎてちょっと真珠層を超えてしまったように思います。残念。

所々開いている穴はもともとあったもの。貝殻は意外と虫食いのような穴がちらほらありました。

ここから先は紙やすりで

ホームセンターや100円ショップなどで購入した色んな粗さのやすり。

できれば耐水の物を選ぶと濡らしながら使えるので粉塵が飛びにくかったり摩擦熱が出にくかったりで使いやすいです。

目の粗いものから使って、グラインダーでざくざく削った跡を滑らかにしていきます。

↓ ↓ ↓

最後に金属磨きのピカールで仕上げ。

とりあえずこれで完成!

ピカールしたら水を弾くようになった

輝いてる~!!!!!

この達成感たるや。

意外と重い電動グラインダーや紙やすりで酷使した右腕の疲れも吹き飛びます。

ちなみにフチまで削っても良かったのですが、巻き貝感を残すために緑の状態で止めました。

思考の沼突入

…でも、削れば削るほど、ここもまだ磨ける、ここももっと攻められる、と思考に終わりが無くなってくるんです。

ぱっと見は綺麗なはずなのに、細かな部分が気になる。

もっと細いグラインダーを用意するか…?

あまりにも悶々としてしまうので一旦俯瞰で見ることにしました。

というわけで夜光貝を大浜海浜公園に連れてきた

海で撮影会開始です。まずは空と海と夜光貝。

砂に埋もれる夜光貝。

流木の上に佇む夜光貝。

波打ち際と夜光貝。

やはり夜光貝は海と親和性が高い!!当然と言えば当然ですが。

もともと大きい貝が、ピカピカになった分なおさら存在感が際立ちます。

そしてとても綺麗!写真を撮るたびに愛着が沸き、細かなところは気にならなくなりました。

むしろ削り残した部分の不完全さがかえって味になっている気さえします。

磨いて良かった!単純!

皆さんも思考の沼に陥ったら遠くから見るのがお勧めです。

夜光貝磨きは楽しい!

明るい光にかざすと磨いた部分は透けるんです。

磨いた夜光貝はそのまま飾る他、中にライトを入れてランプシェードにしたり、分解してアクセサリーにしたりと、用途は幅広いです。

奄美では夜光貝の貝殻がスーパーで売っています。

もっと手軽に体験したければ、夜光貝アクセサリーのワークショップなども開催されています。

ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

yuki miyahara

鹿児島市から奄美へ移住しました。 コーヒーが大好き。 奄美のグルメや旬な話題、おすすめスポットなどを紹介します。

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