2025年4月20日、奄美大島大和村に「アマミノクロウサギミュージアムQuru Guru(くるぐる)」がオープンしました。
ここはケガをしたアマミノクロウサギの治療・野生復帰および生態研究の施設であると同時に、人とウサギの共生を目指す体験型ミュージアムでもあります。
国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギの専門施設が、生息地である奄美大島にできるのはこれが初めてです。
5つのブースに分けられた館内

ちなみにくるぐるのロゴはウサギの親子モチーフ。
「くるぐる」とは、奄美の方言で「黒々した」という意味で、アマミノクロウサギの毛の色にちなんでいます。
保護したクロウサギが森に帰り、命が親から子へとつながり「ぐるぐる」と巡っていくことをイメージし、保全と共存の拠点となることを願って命名しました。(ホームページより引用)
くるぐるひろば

タンカンの木と緑の丘が印象的な「くるぐるひろば」ではアマミノクロウサギについての物語や歴史、生態などが展示されています。
緑の丘は履物を脱げば自由に寛いでOK。

手をかざすと本から映像が浮かび上がってお話が始まるコーナーも!
暗い夜道を探検!くるぐるの森

次は受付で渡された懐中電灯を持って「くるぐるの森」へ


これ、実はブラックライトなんです
暗~い館内を光を当てて生き物を探しながら進みましょう。
ウサギ目線で森を探検!思わぬ体験ができるかも。
展示生物は季節で変わります。
飼育されているウサギの昼の姿、夜の姿を見ることができる「ひるにわ」「よるにわ」が続きます。
ひるにわ

こちらで飼育されているのは”ユワン”
交通事故で後ろ足が不自由になったことで野生復帰は難しく飼育されています。
アマミノクロウサギは夜行性なので昼間は巣穴に籠っていますが、ライブカメラで巣穴内の様子をみることができます。

巣穴の中でも基本的に目を開けているのですが、たまに完全に目を閉じる時間があるそうです。そんな貴重なシーンが見れたらラッキーですね。
よるにわ
こちらでは昼夜逆転の環境で活発に動き回る様子を見ることができます。
月明りくらいの明るさです。

ここで飼育されているのは”ケンタ”
ノネコに襲われ保護。経過観察飼育されています。


手前にはスタッフが朝採ってきた植物が置かれており、好物や苦手なものが知れるそう。

モグモグしたり、のび~と体を伸ばしたりする姿が間近で見れる!かわいい!
こんなに近くで初めて見ました。
フラッシュ撮影しなければ写真も動画もOKなのでぜひその可愛らしい姿を記録に残してください。
くるぐるの道
最後のブースでは保護と研究の取り組みについて展示しています。

ガラスの向こうは研究室で、獣医さんが常駐しています。
なんと採れたてのフンが展示されています。


こ、この匂いは…嗅いだ人しか分からない!ぜひ嗅いでみて!

人がウサギと共生するために何をしたらいいか、パンフレットの一部を切り抜いてウサギのBOXに入れることで宣誓をするコーナーがあります。

ひとつでもアマミノクロウサギについて知っていることが増えるといいですね!
島内外問わず、大人も子供も全ての人に来てほしい施設です。
カフェ「ムンバカディ」とショップ
カフェではオリジナルのくるぐる茶や名産たんかんジュースなどのドリンクメニューが楽しめます。

ショップにはここでしか買えないグッズが置いてあります。


アクセス
看板に沿って奄美野生生物保護センターの方向へ進みます。

橋を渡って左奥の方です。

屋内施設のため雨天でも楽しめるのが嬉しい。
ぜひ遊びに行ってみてくださいね。
施設名 | アマミノクロウサギミュージアムQuru Guru(くるぐる) |
住所 | 〒894-3104鹿児島県大島郡大和村思勝502-1 |
開館時間 | 9時30分から16時30分(最終入館16時00分) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は、翌日)、 年末年始(12月29日から1月3日) |
入館料 | 大人(高校生以上)1,000円 こども(小・中学生)700円 ※島民・村民割あり |
ホームページ | https://www.vill.yamato.lg.jp/quruguru/ |
インスタグラム | https://www.instagram.com/amamirabbitmuseum_quruguru/ |
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