~悠久の樹魂が息づく場所~
青い海と空が広がる喜界島。その静かな集落のひとつ、手久津久(てくづく)集落に、まるで時を超えて生き続けるかのような1本の木があります。

その木の名は「巨大ガジュマル」。
幾重にも広がる根、絡み合う幹、空を覆うような緑の葉。
集落の人々の話では「100年以上は優に超えている」とのこと。
地面から這い出すようにのびる根は、まるでこの島の大地をつかむ大きな手のようでもあり、見る者に圧倒的な存在感を与えます。
御神木のような存在
このガジュマルは、島の人々から「御神木のような存在」として親しまれてきました。
夏には葉が青々と繁り、風が吹けば無数の葉が囁きのように揺れます。
その音に耳を澄ますと、どこか懐かしく、優しく包まれるような気持ちになります。
清らかな小さな水辺
また、ガジュマルの近くには、清らかな小さな水辺もあります。
陽光が差し込み、木漏れ日が水面に揺れる光景は、まさに「自然の神秘」。
日常を忘れ、深呼吸したくなる!そんな場所です。
長い時間をつないできた
このガジュマルは、ただの観光名所じゃありません。
島の自然と、人の暮らしと、長い時間をつないできた大きな存在です。
幹に触れれば、ごつごつとした感触の中に、
台風にも負けず立ち続けてきた強さが感じられます。
足元の根っこを見れば、この島で生きてきた人たちの営みと、
それを静かに見守ってきたようなあたたかさがにじんでいます。
とくに何かが起こるわけじゃないけれど、
この場所に立つだけで、ちょっと元気をもらえる。
なんだか、また来たくなる。
そんなふうに思わせてくれる木なんです。
編集後記
今回、手久津久の巨大ガジュマルを訪ねて、感じたことはひとつ。
「木にも魂がある」。
この言葉を、ただの比喩ではなく、肌で実感しました。
喜界島には、自然と人との共生が息づいています。
派手ではないけれど、確かに生きている風景がある。
そんな場所を、これからも一つずつ、丁寧に紹介していきたいと思います。
アクセス方法
手久津久集落は、喜界空港から車で約25分。
道中も緑が豊かで、島の自然を感じながら訪れることができます。
近くに駐車スペースあり。
喜界島TVでも紹介
島のアーティストが巨大ガジュマルの下で演奏している配信もご覧いただけると幸いです。
「喜界百歌」岩野 善 – Strawberry(This is LAST)【ガジュマル巨木】
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