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奄美まつり後半戦!八月踊りとパレードで熱狂に包まれる奄美の夏

今年も奄美の夏の風物詩”奄美まつり”が2025年7月31日〜8月3日の4日間で行われました。

今回は祭りの後半戦、3・4日目に催される八月踊りとパレードについて紹介します。
花火大会や舟こぎ競争についてはこちらの記事をご覧ください。↓

八月踊り

八月踊りとは古くから奄美で行われてきた伝統行事で、チヂンという太鼓のリズムに合わせて男女交互に唄を掛け合い踊るものです。
五穀豊穣や無病息災を祈り、今も旧暦のお盆頃(現在の9月)に各集落で八月踊りが行われています。

特に奄美市笠利町佐仁地区で行われる”佐仁の八月踊り”は鹿児島県の無形民俗文化財に指定されています。

今年の奄美まつりでは31の集落や団体が参加しました。
本来であればそれぞれの集落に行かないと見ることができない八月踊り。
同じ場所で複数集落での八月踊りが大規模に開催されるのは奄美まつりだけです。

夜20時、奄美の繁華街である屋仁川通りにオレンジ色の提灯が煌々と灯ります。

始まりの合図とともに各団体ごとにチヂンの音色と掛け声が響き始めました。
合間にピュイピュイと指笛も混ざり熱気が上がっていきます。
あとはひたすら唄い踊る。

最後は各々自由に踊る”六調”と呼ばれる三味線と太鼓、指笛によるハイテンポな曲に変わり、観衆も巻き込んで熱狂のまま締めとなりました。

何十曲もある八月踊りの歌は歌い継がれて今に至ります。

方言の入った歌詞は難しいのですが、唄声に合わせてなぞってみれば言葉遣いや抑揚から奄美の文化の一部を体感できるかと思います。

パレード

奄美まつり最終日には20を超える団体が中心市街地を練り歩くパレードが行われました。
それぞれダンスや演奏などを披露しながら本町通り〜屋仁川通りを進みます。
毎年会場を沸かせるのが”奄美市役所”の”ハブ隊”

男性職員らが大きな二匹のハブを巧みに操り見事な舞を披露。
そのあとは一般参加者たちの周りにとぐろを巻いていき・・・

最後にはバケツの水を掛けて盛り上がりは最高潮に!

こどもも大人もびしょ濡れになりながら全員笑顔で参加していました。

かなりリアルなハブです

ダンスや演奏の他に、奄美大島阿波踊り奄美連による息の揃った阿波踊りや本場奄美大島紬協同組合による”紬美人”のパレードなど、各団体が趣向を凝らした演目で観衆を盛り上げました。

アクセス

八月踊りもパレードも屋仁川通りや本町通りをメインとして行われます。
歩行者天国となるため車両通り抜け地点以外は通行止めです。
例年奄美市ホームページに地図や要項が掲載されますのでご確認ください。

第62回奄美まつり(奄美市ホームページ)

投稿者プロフィール

yuki miyahara

鹿児島市から奄美へ移住しました。 コーヒーが大好き。 奄美のグルメや旬な話題、おすすめスポットなどを紹介します。

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