三島村民の足であるフェリーみしまが、現在「ドック入り」という特別な期間に入り、しばらくの間お休みしています。ドック入りとは、簡単にいうと船の健康診断のようなもので、安全で快適に航行するためのメンテナンス期間です。ドック期間中は、みしまに代わって代船「としま」が運航されます。年に数回しかない代船「としま」の航海に実際に乗ってみたので、みしまとの違いや、代船ならではのポイントを体験レポートとしてお届けします。
9月はフェリーみしまのドック入り期間

三島村の各島と鹿児島市を結ぶフェリーみしまは、毎年9月に定期的なメンテナンスのため、しばらくの間運休します。
この期間は「ドック入り」と呼ばれ、船の安全や快適さを保つための大切な作業が行われます。
船のドックとは?
船のドックとは、簡単に言うと、船を陸に上げて行う健康診断のような作業です。
法律で定期的な点検が義務付けられています。
ドック入り中に行われるのは、以下のような作業です。
- 船底の掃除や錆落とし、防汚塗装で船体をピカピカに
- エンジンや舵など、航行に欠かせない設備の点検・整備
- 船全体のチェックで、安全で快適な航海をサポート
ドック入りから帰ってきたフェリーみしまは、心なしかキレイになったように見えます。(気のせい?笑)
フェリーみしまのドック入り期間、船の運航はどうなる?
フェリーみしまがドック入りすると、その間はみしま自体は運航できません。つまり、いつもなら毎日走っている航路も、一時的にお休みになります。
この期間、船の運航はどうなるかというと、「代船」が走ります。
フェリーみしまのドック入り期間は、代船として「としま」が運航しています。

航路はみしまと同じ。
そのため、いつも通り目的地まで移動できますが、船内の雰囲気や座席の配置、設備などは少し違います。
また、運行スケジュールも変わります。
いつもは週に4便が運航していますが、ドック入り期間は週に1便ほど。
船が来ないと時間の流れがゆっくりなので、島のなかもとても静かな気がします。
代船「としま」に乗ってみた!

たまたまドック入り期間中に鹿児島へ行く用事があったので、代船「としま」に乗ってみました。
フェリーみしまととしまの違い:サイズ感
「としま」は、フェリーみしまよりも総トン数や長さ、幅がやや広めの大型のフェリーです。
旅客定員もみしまが170名であるのに対して、としまは297名。
航行中の揺れもみしまより少なく安定しているようです。
あまり船の揺れを感じない体質(?)なのではっきり違いはわからなかったのですが、たしかにまったく揺れを感じることなく快適に過ごせました。
フェリーみしまととしまの違い:設備
みしまととしまの大きな違いは、船の中。
普段、航路の長いとしまの中には、なんとレストランがあります!

みしまにはカップラーメンの自動販売機こそあるものの、基本的に食事は持ち込み型。
せっかくなのでとしまのレストランでランチしてみました。

味は…普通です笑。
でも船に乗るときにお弁当を作って乗らなくて良いのは、めちゃくちゃラクだと思います。
また、みしまの客室はこんな感じで

毛布と枕だけあるスタイルですが
としまは下に敷くマットがある!
しかも一人一人のスペースがわかれているのも特徴。

収納もたくさんあります。
もちろん女性専用スペースも。
しかもベッドスタイルになっていて、かなり熟睡できます。

あまりにも快適すぎて寝過ごすんじゃないかと気になって、1時間おきに「はっ!ヤバい!今どこ?」って目が覚めてました。
フェリーみしまととしまの違い:乗り場
フェリーみしまととしまの乗り場は道路を挟んで向かい側にあります。

代船としてとしまに乗る場合、乗り場は通常のとしま側の乗り場・降り場になります。
ただし、チケットの販売や荷物を預けるところはみしま側なので要注意!

意外と楽しい期間限定の「としま」にも乗ってみて!

9月29日、フェリーみしまは晴れて帰還しました。
フェリーみしまがドック入りするのは、年に一度の限られた期間。代船「としま」に乗れるのは、まさに期間限定の特別な体験です。
普段はみしまに慣れ親しんでいても、船の大きさや雰囲気が違うと「こんなに違うんだ!」と新しい発見がたくさんあります。もしタイミングが合えば、ぜひドック期間中は「としま」にも乗ってみてくださいね。

