沖永良部島の回覧板的LINE「えらぶカレンダー」です

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ここカゴシマガジンではそんなえらぶカレンダーで取り上げた情報の深掘り記事を書いてきましたが、限られたネタで書くことが段々しんどくなってきたので(というよりおもしろいと思うネタを書きたいので)、自由に書きます!

ビバ、企画倒れ~!臨機応変、バンザイ~!!

無人販売所マニアが語る知られざるその魅力

みなさんは無人販売所でお買い物をしたことはありますか?

日本の田舎にあるイメージの無人販売所、もちろん沖永良部島にもあります。

こんな感じ!

とくに沖永良部島特産のマンゴーの出荷シーズンは、キズモノだけど味には何ら問題ないマンゴーが大流通。黙っていてもおすそ分けによってどんどんと増殖していくこともよくあります。そんなキズモノがお安く売られる場所が無人販売所でもあり、7~8月はほぼマンゴー専門の無人販売所をよく見かけるようになります(シーズン後一瞬で消える)。

今回、友人の食場(じきば)かれんさんが「無人販売所マニア」だという噂を聞きつけて、その魅力についてたっぷりと教えてもらいました!食場さんが絶賛する島一番の販売所についてもじっくりと紹介するよ!

▲食場さん、服の色が野菜っぽいのは偶然です。たぶん。

※会話中に出てくる「水嶋」は私の名前、つまり聞き手です。

水嶋「さっそくだけど、どうして無人販売所が好きなの?」
食場さん「人見知りだから、人に会わずに買い物ができるのがいいですね!
水嶋「意外な理由だった(笑)」
食場さん「あと、コロナ禍なので」
水嶋「それは確かに…」
食場さん「とくに野菜は、行かないと何があるのか分からないんですよ。昨日はなかったものが今日はめっちゃある!!とか。逆も含めてワクワクします」
水嶋「ほーーー!行ってみて初めて分かるおもしろさ、みたいな…ちなみに、どんなときに無人販売所めぐりをしてるの??」
食場さん「娘を寝かしつけるためにドライブしながらです
水嶋「めちゃくちゃ時間を有効活用してるな

そのほか、こんな魅力を教えてくれました。

移住者には初めて見る野菜や果物と出会える(例:ムジ(田芋の茎)、パッションフルーツ)。
・「こんなものも置いていいの!?」という驚きがある(例:マンゴー、島バナナ、ズッキーニ、やちむち(郷土菓子で黒糖入りのパンケーキ))。
・無人という信頼で成り立っているところが好き
・スーパーより安いところ

水嶋「いやーー思った以上におもしろい。というか魅力がたくさん。そんなにたくさん知ってるなら、この無人販売所が熱い!!みたいなものもあるの?」
食場さん「ありますよ!『FUTORI FARM(ふとりふぁーむ)』です!
水嶋「行ったことないけど友達のとこだった」
食場さん「そうなんですか?ここはとにかく種類が豊富。今日行ったら9種類ありました。もはやスーパー並の品揃えです!」

そんなわけで、今まで一度も行ったことがなかったFUTORI FARMへ行ってみました。前日に写真撮るねーと連絡すると、なんと朝から家族でお待ちいただけたので、取材取材!

マニアが選んだ島一番!無人販売所「FUTORI FARM」

というわけで行ってきました、FUTORI FARM。

はい、さっきから何気に2度も写真で出ている店ですね

そんな「FUTORI FARM」を運営する家族は店名の通り、太(ふとり)さんファミリー。野菜や果物を作っている人はおもに、ユキさん(左)と、その息子さんにあたる直孝さん(右)。

実はここ、はじめてまだ一年というじゃありませんか。それでいて沖永良部島の無人販売所界に彗星のごとく現れてマニアの心を掴むとは、いったいどんな魅力が隠されているのか?友人でもある、直孝さんの息子の剛志(たけし)さんが答えてくれました。

▲確かにスーパー並の充実度…!

水嶋「1年前にどういうきっかけで出店したの?」
剛志さん「7月のマンゴーの時期に、台風で1~2週間船が動かなくて島外へ出荷できない時期があったのよ。それで父ちゃんが大工に小屋をつくらせて島内で売り出したの
水嶋「なるほど。『売り物が余って困る』という課題が先にあったんだ

▲野菜の名前が分かるので、詳しくない人にとってもうれしい。

「売り場があるならほかの商品も並べよう」ということで、ユキさんがつくっている野菜も出品。さらにご親戚の野菜も投入。もともとはお店への卸値で販売しているのでお値打ち価格で、徐々に地域の人が買ってくれるようになりました。ユキさんにとってもわざわざ店まで卸しに行く手間がなくなり、むしろ都合がよくなったそうです。

▲島バナナのサイズがもはやバナナを超えている、これもうバナナの皮をかぶったヘチマだろ。今年は台風が直撃せずバナナたちはスクスク育ったのだとか。

出店から9ヶ月後の今年4月には、息子の剛志さん夫婦が出向先の奄美大島から帰島。「ちょっとでも目につくようになれば」と今ある「FUTORI FARM」などの飾りつけをして、さらに目立ったことでますます評判に。そうしてFUTORI FARMは「島一番」と呼ばれる無人販売所となったのです。

生産も販売も、さらには飾り付けやSNSでの発信というプロモーションまでこなす、まさしく太ファミリー総出でつくったFUTORI FARM、名前通りの無人販売所でした。

おばあちゃんがコツコツつくった野菜をみなさんへ

FUTORI FARMに野菜などが並べられるのは朝7時半前後。

マンゴーの季節は、お得に買えるということで、棚に並ぶ前から「出待ち」の人がいたそうだとか。なお、基本的に夕方にはどの商品も売れ切れるそうで、どの季節でも何かしらつくっている野菜が並んでいるとのこと。無人販売所では品物が何もないときも多いので、これはとっても珍しい(状況によってはないときもありますが)。

最後に、太家を代表して剛志さんにコメントをいただきました。

「日々コツコツばあちゃんがつくっている野菜を出しているだけなので、それが喜んでもらえるとうれしいです。お立ち寄りの際には買っていただければと思います。」

▲FUTORI FARMの場所

マニアがオススメする無人販売所2~4位 in 沖永良部島

ほかにも無人販売所マニアの食場かれんさんがオススメしてくれた、無人販売所も紹介しておきます。あいにくタイミングが合わず商品がなかった写真は省きますが(意図せず寂しく見えちゃうから)、ぜひ行ってみてください。あればその日一日幸せです!

2位:手々知名の菊売り場

食場さん「黄色やピンクなどが色分けして包装されていて、菊=お供えのイメージが強い人も色分けされてる菊なら買いやすくて飾りやすいんじゃないかな〜?と思ってみたり。150円なのに結構なボリューム!ありがたいです」

地図はこちら

3位:喜商店横

食場さん「トマトが超高かった頃に3~4個150円で置いてあり、腰を抜かしました。何があるか分からない上に安すぎるのが、まさに無人販売の魅力!」

地図はこちら

4位:出花の旧そば屋近く

食場さん「こちらも種類がたくさん!立派なキュウリがありました」

地図はこちら

5位:知名町役場の北

食場さん「ここはもう規格外のでかさナンバーワンです。家族で散歩中に必ず通ります。白菜も冬瓜もカボチャもあったと思いますけど、とにかくキャベツがでかい!!人参や島みかんもあったと思うんですけど、キャベツ!!!!『さすがに歩いては持って帰れないね』となって、後日、車で行きました」

地図はこちら

めんしょうり(ようこそ)!無人販売所はワンダーランド

と、そんな無人販売所でした!

今回はじめて私も意識しながら島内の無人販売所をめぐり、記事で紹介したところ以外にも突然現れたりして、さすが農家が多い島だけあってまだまだ知られざる無人販売所があるのだろうなーと感じました。

最後に、そんな無人販売所のひとつを眺めていると後ろから声をかけられて、なんとそこ、たまたま友人の家の前。話を聞くとよくそこでマンゴーを買っていたので、「食べすぎて喉がかゆくなった」そうです。無人販売所が近くにあるのも考えもの!?

▲たまたま出くわした友人と娘さん

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文・写真:ネルソン水嶋(えらぶカレンダー運営者)
写真提供(一部):食場かれんさん

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