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14歳の成人式・立志式とは?竹島でたったひとりのために開催された記念式典

14歳の成人式・立志式とは?竹島でたったひとりのために開催された記念式典

「立志式」って知ってますか?立志式とは、子どもが数え年で15歳になったことを祝う式典で、主に中学校で行われる行事です。三島村竹島学園でも、立志式が去る2月7日に執り行われました。わたしは教育委員として参加してきたので、その様子をお伝えします。

立志式とは

立志式とは、数え年で15歳になる中学2年生を対象に行われる日本の伝統的な儀式です。奈良時代からの「元服」に由来し、大人への第一歩を踏み出す節目として位置付けられています。

元服とは

元服は、奈良時代から明治時代まで行われた男子の成人儀式。元服によって社会的に成人として認められ、大人の仲間入りをしたことを示しました。

立志式の主な目的は、生徒が将来への決意を明らかにし、大人になる自覚を持つこと。

多くの場合、生徒が自分の決意や目標を発表したり、親からの手紙を読んだり、または親への手紙を書いたり、「志」を漢字一文字で表現して色紙に書いたりします。

全国的に実施されているわけではありませんが、鹿児島では立志式を学校行事として取り入れられていることが多いよう。

とはいえ、わたしは鹿児島生まれ鹿児島育ちなのですが、まったく記憶がありません…笑。

立志式は、生徒たちが自己を見つめ直し、将来の目標を設定する貴重な機会であるとともに、地域全体で子供の成長を見守る大切な風習としても位置付けられています。

竹島学園の立志式

2月7日、三島村の竹島学園でも立志式が開催されました。竹島では、立志式はもちろん入学式や卒業式、学習発表会など学校行事には地域の人もみんな参加します。

今年立志を迎えるのは、大阪からしおかぜ留学で竹島学園に来ている女の子。

彼女が来てくれたおかげで、現在竹島学園は9学年9人(つまり1学年1人ずつ)になりました。

とても寒い日だったのですが、多くの島の人たちが彼女のために集まりました。

コロナ禍のときは、家族以外このような式典に出席できなかったのですが、やはりギャラリーがたくさんいると良いですね。

冒頭の想い出ムービーでないはずの育てた記憶がよみがえる

ここ数年なのですが、式典の前に生まれてから14歳になるまでの想い出ムービーが上映されることになっています。

生まれたときの写真やまだ小さかった頃の写真、小学校の入学や卒業、家族写真などを集めた数分のムービーなのですが、わたし、あれ苦手なんですよね…。

だって、生んでも育ててもないはずなのに、脳が勝手に捏造した子育ての記憶がよみがえってきて、泣けるので。

わが子の卒園や入学では泣いたことないのですが、謎に感情移入してしまうので困ります。

今回は頑張って耐えていたら、動画の最後に恩師の方がサプライズで登場されいたのですが、その先生のインパクトが大きすぎて泣かなくてすみました。

とても素敵な先生なのだそうです♪

舞台に上がって決意のことばを誓う

他所の中学校ではどのような式典をしているのか知りませんが、竹島学園では立志式を迎える生徒は基本数名。

そのため、ひとりひとり舞台に上がって、決意のことばを誓います。

多くの地域の人が見守る中、堂々と自分の将来や決意について宣言するのかっこいい。

ちなみに遠方に住むご両親はリモートで参加!便利な時代になりました。

最後はやっぱりみんなでジャンベ

在校生からのお祝いのことばのあとは、みんなでジャンベ演奏。

新曲の披露がありました。

少ない人数ですが、目の前で見るとやっぱり大迫力。

大人になった自覚を持ちつつ自分らしく楽しい学生生活を♪

立志を迎えた彼女が掲げた言葉は「桜梅桃李(おうばいとうり)」。

仏教用語で、それぞれの花にはそれぞれの特性や魅力があるように、他人と比べることなく自分らしさを大切人すべきであるという教訓が込められています。

志新たに、残り1年ちょっとの中学生生活、楽しんでくださいね。

投稿者プロフィール

やまざきたかこ
やまざきたかこ
鹿児島市から三島村竹島に移住して10年目。
竹島で唯一の商店「竹のいえ」で店長代理しながらWebコンテンツ制作&ディレクションをメインに、Instagram運用のビジネスオンラインスクール講師もやってます。
合同会社Kurumirai代表。