
井上貴喜さんが語る、喜界島の介護の「今」と「これから」
緑豊かな海辺を背景に、穏やかな口調で語ってくれたのは、荒木集落出身の介護福祉士・井上貴喜さん。
今回の「喜界島TV」では、島の介護現場に身を置く井上さんに、現場のリアルな声と、島に対する想いを語っていただきました。

介護の現場が抱える課題

「今、現場は人手不足が深刻です」
そう語る井上さんは、島における介護人材の確保が年々難しくなっているといいます。高齢化が進む一方で、若手人材の流出や、資格取得までのハードルが課題となっているのが現状です。
特に離島という地域性ゆえの問題もあるとのこと。専門的な研修や実習の場が少なく、「学びたいと思っても機会が限られている」という声も少なくないそうです。
「この島で働きたい」と思える環境づくりを

それでも井上さんは「島で暮らしながら、島の人のために働くことにやりがいを感じている」と笑顔を見せます。
利用者との信頼関係や、家族のような距離感の中で、介護の仕事がただの「仕事」ではなく、「生きがい」にもなることを実感しているとのことです。
また、「若い人が戻ってきたくなる仕組みづくり」として、資格取得支援、島内でのキャリアパスの提示など、未来に向けた提案も語ってくださいました。
介護の魅力と使命感

「介護は、人と人が向き合う仕事。相手の人生に寄り添うという意味で、とても奥深く、やりがいがあるんです」
そう話す井上さんの言葉には、誇りと温かさがにじみ出ていました。
編集後記
今回の取材を通して見えてきたのは、喜界島の介護現場に必要なのは“制度”だけでなく、“人の想い”であるということ。
井上さんのように、現場で誠実に向き合う人がいることが、島の福祉を支える力になっています。
喜界島TVに出演!介護福祉士:井上貴喜さん
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