鹿児島から世界へ。電動車椅子サッカー日本代表、アルゼンチンW杯に挑む
キュルキュルキュル。
タイヤが床と激しくこすれる音。
マシンとマシンのガードが、激しくぶつかり合う音。
ピッチの上には、呼吸器をつけた選手がいます。
首を固定した状態の選手もいます。
初めて見る人は、きっとこう思うはずです。
「こんな人たちが、こんなに激しくプレーできるなんて、ありえない」
でも、これが現実です。
これこそが、電動車椅子サッカー(パワーチェアフットボール)です。
僕も、この競技に魅了されたひとりです。
約10年間、プレーを続けてきました。
手が動かない。足が動かない。
それでも、自分の思い通りに、自由自在にサッカーができる。
重度の障害がある僕にとって、それはこの上ない喜びであり、大きな発見でした。
普段は、人に何かを頼まないと何もできない僕たち。
そんな僕たちにとって、この競技はまさに「自由」を与えてくれる存在なんです。
来月、アルゼンチンでワールドカップが開かれます
そんな素晴らしい競技ですが、日本ではまだまだ知られていないのが現実です。
来月10月17日から、アルゼンチンのブエノスアイレスで「FIPFAパワーチェアフットボール ワールドカップ2026」が開催されます。出場するのは10か国。日本代表は、2007年の第1回東京大会から5大会連続の出場です。
9月に発表された日本代表メンバーは8人。
その中に、鹿児島県出身の塩入新也選手(Nanchester United 鹿児島)が選ばれました。

2011年のフランス大会から、4大会連続の出場です。
塩入選手は、以前、僕のチームメイトでした。
同じピッチで、一緒にボールを追いかけていた仲間です。
だから・・・めちゃくちゃ嬉しいです。
本当に、めちゃくちゃ嬉しい。
鹿児島から、世界へ。
ぜひ、みなさんにも注目してほしいと思います。
地球の反対側へ、30時間以上の旅
アルゼンチンまでは、30時間以上の移動になると言われています。
代表メンバーの中には、呼吸器を使用している選手もいます。そのため今回は、医師や看護師、理学療法士、トレーナーが同行し、これまでにない手厚い体制で選手たちを支えるそうです。
健常者でも大変な長旅です。
ピッチに立つまでの道のりそのものが、大きな挑戦なんです。
クラウドファンディングで応援できます
この挑戦を支えるため、日本電動車椅子サッカー協会(JPFA)がクラウドファンディングを行っています。
航空運賃の高騰や物価高、為替の影響で、遠征費用は大きく膨らんでいます。協会によると、活動資金は現時点で1,000万円以上不足しているそうです。それでも協会は、いったん借入をしてでも、選手たちを世界へ送り出すことを決めました。
第一目標は300万円。アルゼンチン渡航に伴う、選手の介助・医療サポート体制の費用に充てられます。支援は3,000円から。目標金額に届かなくてもプロジェクトが実行され、リターンも届く方式です。
僕からも、お願いです。
選手たちの挑戦を、一緒に応援してください。
そして、僕自身のこと
実は僕も、もう一度ピッチに戻ることにしました。
塩入選手、がんばれ。
鹿児島から、全力で応援しています。
世界で戦い、日本の未来へつなぐ。電動車椅子サッカー日本代表、W杯世界一への挑戦
実施:一般社団法人日本電動車椅子サッカー協会(JPFA)
目標金額:300万円
募集期間:2026年11月30日まで
https://camp-fire.jp/projects/962336/view
