南九州市頴娃町で旦那さまが農園を営み、奥さまがおやつとお惣菜のお店を営んでいるご夫婦がいます。

ふたりで畑と食卓をギュッと近づけた農園直結のお店。

食はわたし達の生活には欠かせない大事なものだからこそ、今回ご夫婦に取材をさせていただきました。

ご夫婦の現在、そしてこれから目指すところ。
そこから自分たちの暮らしに、本当に必要なものが見えてくるかもしれません。

旦那さまが営む農園「りんふぁ〜む」

2018年の秋ごろにスタートした、少し変わった野菜を育てている農園があります。
名前は『りんふぁ〜む』

「りん」には、人が集まる合図として鈴を鳴らすという意味と、作物がすずなりになるようにという二つの意味があるそうです。

「畑にたくさん人を呼んで、楽しく畑仕事をしたい」という農園主の願い通り、時には子どもたちが収穫体験にきたりして賑わっています。
もちろん、地域の人たちも作物の植え付けや収穫のお手伝いに来てくれています。

この写真の光景、ほっこりしますよね。

春には、じゃがいも、玉ねぎ、レタス。
夏には、コリンキー、白オクラ。
秋には、じゃがいも、カブ。
冬には、にんじん、葉物野菜。

鹿児島県の南の地域だからこそ、一年中野菜を作ることができるのです。
贅沢な地域ですよね〜!

実は、りんふぁ〜むの野菜の販売の仕方は少し変わっています。

お気づきでしょうか? こちらの写真をよくよく見てみると、グラムの値段が書いてあります。
そうなのです! りんふぁ〜むは、量り売りスタイルなのですよ。

お野菜を買いたいときは、りんふぁ〜むのInstagramにDMしてくださいね。https://www.instagram.com/oyasai.rinfarm/

奥さまが営むおやつとお惣菜のお店「野菜菓工房 楓fu-」

2010年秋ごろに『野菜菓工房 楓fu-』として、お菓子やお惣菜の販売をスタートしました。どちらかというと、道の駅でお菓子を販売することが主でしたが、近所の人たちに注文をいただきお惣菜を作ることもあったそうです。

「楓」という名前の由来は、ひと息つけるように「ふう」という音から決まったとのこと。

そこから、さまざまな漢字の案を家族でだし、「楓」という漢字に決定!
木のこかげで風にふかれながら、ひと息つけるようにという想いが託されています。

2014年に、地元の頴娃町山脇地区にてお店をオープン。
お菓子を販売しつつ、カフェ営業もされていました。

そして、2019年には住んでいた家をお店として改装し、移転オープン。

地域内外問わずに愛されているお店です。

お誕生日やクリスマスなど、お祝い事などで頼まれるケーキ。

旦那さまと共に育てた野菜をふんだんに使った、身体に優しいオードブル。
お重箱を持って行けば、詰めてくれます。地球環境にも優しい。

基本的には店主が一人で作っているため、ケーキやオードブルのご注文は4日前まで。ご注文状況に応じてになりますので、お早めに一度ご相談ください。

Instagram
https://www.instagram.com/oyatsunomise/

ご夫婦で目指すは「鍬とかまどのある暮らし」

一人で全てを行うことは難しいですよね。
時には誰かの力が必要になるからこそ、ご夫婦に合ったスタイルで畑もお店も営んでいく。

今後のお二人の目指すところを聞いてみました。

お店の前に飾られている看板。
よくよく見てみると「自給自足をはじめました」と書いてあります。

お二人が今後も続けていきたい、暮らしと働き方。それこそが、鍬とかまどのある暮らしなのです。
「鍬」が畑、「かまど」が台所。極力自分たちの手で作っていきたいという想いがあります。

もちろん全てを自分たちで作れるわけではないので、きばりすぎない自給自足
自分たちで作れないものは、顔の見える知り合いや地域の人たちの力も借りていく。
「そういう暮らしを目指していきたい」と話してくださいました。

ここだからこそ出来る、季節の手仕事。

手仕事と言えば「梅仕事」。美味しそうな梅たちが気持ちよさそうに干されています。

ご自宅の庭になった柿を干している光景。今年は、豊作だったそうですよ〜!

そうそう。最近、庭で蜂を飼い始めたそうですよ。お菓子を作るハチミツの自給自足も叶いましたね。お菓子のお店だからこそ、必要な材料も自分たちの手の届く範囲で育てていく。

小麦や小豆も一定量の確保を試みているとのことでした。小麦と小豆で、どんなお菓子が作られるのかも楽しみですね!

自分たちが食べるものを自分できちんと選んでいく。
それが、わたし達の身体をつくっていくのだから。
ご夫婦の目指す暮らしと働き方は、忙しい現代人に必要なものかもしれませんね。

投稿者プロフィール

上村 ゆい
上村 ゆいヨガインストラクター×フリーライター
ヨガインストラクター×ライター。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクターです。その人に合ったレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガとオンラインヨガのみ。趣味は、美味しいものを食べること。ライターとして鹿児島のいろいろを発信していけたらと思います。