皆さん、音楽を楽しんでいらっしゃいますか?
 ジャズやクラシックなど都会に行けば生の音楽に触れる機会が多いと思うのですが、地方に住んでいるとなかなか生演奏に触れる機会が少ない様に感じます。
 今回は新たな趣味を作ろうとしている方向けに、「ジャズの楽しみ方」をテーマに鹿児島在住のジャズプレイヤー『尾崎佳奈子』さんに寄稿していただきました。

ジャズの楽しみ方

 音楽の楽しみ方は人それぞれ。「こうでなければいけない」というものはないと思います。
 特にジャズとなると、聴く側が「聴き方がわからない」「どこで拍手をしていいかわからない」「難しそう」などと思うようですが聴き方、楽しみ方に決まりはありません。
 リズムのノリを感じてウキウキワクワク身体を動かしてもよし、心にじ~んと染みたら涙してもよし、目を閉じて情景を思い浮かべながら静かに聴くのもよし、自分の思い出を投影して懐かしみながら聴くのもよし、つまり、自由に楽しんで構わない!ということです。
 では演奏する側の私の聴き方は、どうしても音楽の知識がある分いろんな角度からの聴き方ができますが、専門的な部分だけに注力するのではなくできるだけ純粋に心で感じるように聴いています。一番は演奏者の「魂」を感じとりたい!と思っています。
 ジャズの醍醐味は即興にあり音そのものが「会話」なのですが、それは演奏する側の楽しみ方で、聴く側を置いてけぼりにしてしまっているのではないかと思うこともあります(笑)。でも演奏者は、必ず自分の音・音楽には想いがあり、伝えたいメッセージを込めています。その想いを感じていただけたら幸いです!

能舞台 de ジャズ

 さて私事ではありますが、来る2024年2月12日(月・祝)16時から能舞台を使ってジャズコンサートを開催します。1部は日本神話をテーマに、2部は祈りをテーマに曲を書きました。
 日本文化の奥深さを私のオリジナル曲で表現したいと思います。
 ぜひ皆さん!「感じるがままに」自由に楽しんでいただけると嬉しいです!

尾崎佳奈子( アルトサックス・クラリネット・フルート)
鹿児島県出身。幼少からピアノを始める。クラシックからジャズに転向し、現在、オリジナルを中心とした自己のバンドの他、数々のリーダーセッションを行う。また作曲や編曲も行い、ナウズ・ジャズ・オーケストラでみられるような独特なアレンジや、フォークソングの CD 制作にも携わるなど、活動の幅を広げている。2008年、2010年、2014年ジャズピアニ スト山下洋輔氏と共演。障害福祉サービス事業所や高齢者施設で、音楽療法士としての活動も行う。

投稿者プロフィール

清永秀樹
清永秀樹
クリエイティブパフォーマンスBAN/代表
さつま忍者研究会/代表
H26~H29 KADOKAWA Walker plus 鹿児島県地域編集長(最終役職)