岐阜県海津市にある治水神社では毎年4月25日と10月25日にそれぞれ、春秋の例大祭が行われます。
 この治水神社の名前でピンと来る方がいらっしゃると思いますが、その予想通り、薩摩の国から木曽川の治水工事に取り組んだ薩摩義士を奉る神社になります。
 岐阜県海津市と鹿児島県霧島市は姉妹都市盟約を結んでいるそうで、カゴシマガジンでも過去にご紹介した、成音会の永山先生たちが春の例大祭に参加したという事でしたので、お話しを伺いました。

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薩摩の伝統を携えて…

 4/24~4/26 3日間 岐阜県海津市の薩摩藩平田靱負の木曽三川(長良川、木曽川、揖斐川)の御霊が葬ってある治水神社での春の奉納祭に行って来ました。成音会12名と御家族が加わって総勢14名。
 祭事後、神社前の庭で「鹿児島小原節」「鹿児島はんや節」等
御霊に届くよう 心を込めて唄って来ました。お客様も踊って下さり、大いに盛り上がりました。
 霧島市と海津市は姉妹都市です。
 私達はみんな自費で参加しましたよ。

【取材前に永山先生と行ったメールでのやり取りより】

ーーお祭りの参加状況はいかがでしたか?

 岐阜県海津市の子供達や鹿児島県人会の方々等、多くの参加者がいらっしゃいました。

ーー今回で2回目の参加と聞きましたが現地での反応はいかがですか?

 昨年が初めての参加になるのですが、海津市の姉妹都市である鹿児島県霧島市の助成を受けて参加しました。その時はお祭りに間に合わず、夜の懇親会のみの参加になったのですが、そこで演奏したゴッタン(鹿児島に伝わる板張り三味線)を気に入ってもらえて、今年2回目の参加となりました。

 曲は鹿児島おはら節・鹿児島はんや節・鹿児島神宮の馬踊りの3曲を披露しました。だいぶ喜んでもらえた様です。

ーーどんな心境で演奏されましたか?

 薩摩藩の命を受け、遠く現在の岐阜県で命を落とした薩摩武士と今も残る鹿児島県人会の方々・平田靱負を始めとした薩摩義士に今でも親しみを持ってくれる地元の方々に向けて演奏しました。
 お客様も踊って下さり、大いに盛り上がりましたよ。

県外で伝えられる薩摩の歴史

 薩摩義士と言えば、鹿児島市の平田靱負の屋敷跡にできた平田公園で、毎年小さな祭事が行われるくらいで、鹿児島県全体から見れば話だけが残っている状況。
 しかし県外に出てみると、今でも大きなお祭りを行うところはある様です。
 鹿児島は他県と比べても歴史エピソードが多く残る場所であり、もっと活用する事で観光面を盛り上げる事につながるのではないか?と考えます。

【成音会】
教室:鹿児島県霧島市国分上井79
受講料:月2回 3,000円 月3回 4,000円
練習日:要相談
民謡集(1~5集)各1,500円
お問い合わせ:TEL 080-5609-1319
※ごったんの他に太鼓・尺八・横笛の指導も行っています。

投稿者プロフィール

清永秀樹
清永秀樹
クリエイティブパフォーマンスBAN/代表
さつま忍者研究会/代表
H26~H29 KADOKAWA Walker plus 鹿児島県地域編集長(最終役職)