2015年。姶良市蒲生の久末地区にて地域活性化を目的とした地元に残る史跡や観光スポットを紹介するプロジェクトが立ち上がり、『ひさすえ ご当地十景』として該当する15か所に紹介看板の設置と簡単な整備が行われました。
 あれから7年。地域の高齢化が更に進み、当時描かれた地図とは少し違う場所ができたものの、長年に渡り形を残してきた『ひさすえ ご当地十景』は情緒ある雰囲気を残したまま現在に至っています。

『ひさすえ ご当地十景』案内図のある久末公民館と大山祇神社
木造で趣のある平屋の公民館の隣りにこれまた非常に雰囲気の良い古ぼけた神社があります。写真撮影会とかをすると楽しそうな場所ですね。
『ひさすえ ご当地十景』案内図

守っていきたいこの風景

 これは今回の久末地区に限らず他の場所でも言える事なのですが、各地に残っていた観光スポットや知る人ぞ知るご当地スポットが地域の高齢化や近年の外出自粛等の影響により手入れができず荒れ果てたり、最悪忘れ掛けられていたりしている状況です。
 また再び各地のおでかけスポットを巡ろうとした時、そこが無くなっていたら寂しいと思います。
 今できる事を1つ提案すると、スポット巡りを趣味とされている方や地元の隠れたスポットをご存じの方たちがGoogleマップにポイントを書き込んでおいたり、ご自身のブログ等でそのスポットに関わる言い伝えなりを残しておく事。
 いずれ気兼ねなく散策できる様な状況が帰ってきたら再び地域活性の為に動く事があるでしょうから、その時の為に情報を簡単に手に取れる場所に残しておきたいものです。

風が吹くとゆらゆらと揺れたと言われる『石踊の踊り石』。
近くには風化が進んだものの毘沙門天の石像が供えられています。
かつては巨石の近くまで登れたのですが、その後整備ができず、階段は崩れ、雑草やクモの巣などで先に進めない状況になっています。
登坂入口の近くに下から見られるポイントがあるのですが、現在では木々が巨石までの視界を塞いでいる状況です。

芸術性の高い史跡の数々

『ベロだし(高牧の)田ノ神さぁ』
かつては久末地域住民が持ち回りで管理していたと言われる田ノ神さぁ。
住民の高齢化により現在の場所へ設置されました。
過去に窃盗にあった事があり、柵を付けて簡単に盗られない様にしています。

 案内図の地図がざっくり表示の為、今回私が見付けられた石像は上記の『ベロだし(高牧の)田ノ神さぁ』だけだったのですが、他にも『疱瘡の神』や『薬師山五輪塔』など画像映えする史跡が多く存在しています。
 今回執筆にあたり『ひさすえ ご当地十景』プロジェクト参加者の方に当時のお話を伺う事ができました。
 本当であれば各史跡が何故そこにあるのか?という歴史も知りたかったそうなので、今後『ひさすえ ご当地十景』を盛り上げるのであれば有識者の協力も必要になってきそうです。

鹿児島の魅力を伝えていく為に

 現在の鹿児島では新しい物を作る事で観光につなげようとする動きが多い様に感じます。
 古くから残ってきた物は古来からの文化を伝える物であり、その土地特有の民俗芸術を伝える物であったりします。
 新しい物や他の場所で成功しているパフォーマンスを取り入れる事も良いのですが、その土地特有の文化芸術を広く発信する事で鹿児島の魅力を印象的に伝える力になるのではないでしょうか?

== ひさすえ ご当地十景 観光スポット リスト==

  • 井手上ダム公園
  • ベロ出し田の神さぁ
  • 高牧小跡地
  • 毘沙門天像
  • 踊り石
  • 田の神さぁ
  • 大山祇神社
  • 薬師山五輪塔
  • 田口の五輪塔
  • 大谷の坂
  • 疱瘡の神
  • 田の神
  • 桜坂
  • 六地蔵尊
  • 陣ケ岡銅鏡