日頃のモヤモヤや、身近な人に言いにくい悩みを気軽に話せる場があったら…。

ここ数年、人とコミュニケーションをとる機会が減り、淋しさを感じていた方もいらっしゃるかもしれませんね。

姶良市蒲生町にある築50年の古民家を改修し、「ゆっくりとお話をしたり、気軽に立ち寄ってもらえる場」をつくったオーナーの山之内せり奈さん。

看護師という専門知識を活かし、「まちの保健室」という役割も担っています。懐かしさを感じさせてくれる古民家なので、地域内外を問わずに訪れる方が多いそうです。

看護師を辞めてまで、このような場をつくろうと思ったのはなぜなのか?
古民家暮らしを4年ほどしたことのある、ライターの上村(かみむら)がお話をお伺いしました。

目的なく、フラリと立ち寄れる「なごみ空間」

築50年の古民家を改修し、2022年8月にオープンしました。
こちらの古民家、20年ほど空き家だったそうですよ…!

「結庵」って何をする場所なの?
というお声が聞こえてきそうですが、看板に書いてある通り「なごみ空間」です。

結庵のInstagramには、このように書いています。

“・ゆるーく過ごせる場所
・優しい方々と繋がり安心できる居場所
・毎日頑張ってる!ほっとできるひとときを…”

目的がなくていいんです!
誰かと交流したいから行ってもいいですし、自分だけの特別な時間を過ごすために行ってもいい。

山之内さんは病院の看護師として働いているときに、患者さまやご家族さまとゆっくりとコミュニケーションをとることを大事にしていました。でも、業務に追われると思うようにできないこともありますよね…。

日々のモヤモヤも含めてゆっくりと話せる場をつくりたいと思い、結庵のオープンを決めたそうですよ!

余談なのですが、結庵に来られた初めてのお客さまはテンの親子だったそうです(笑)動物にも愛される空間。ほっこりエピソードですよね。

30日のDIYを経て、生まれ変わった空間

先ほど書きましたが、こちらの古民家は約20年ほどの空き家でした。
全国で空き家問題が起こっていますが、家って人が住まなくなると朽ち果てていくのですよね…。

わたしも空き家を改修していただき、住んだ経験ありです。人が住み始めると、家が生き生きしていくんですよ! 本当に不思議なものです。

話は結庵に戻りまして、20年の空き家に手を加えるって相当の覚悟が必要です。
空き家の改修って、さまざまな問題が出てくるものなのです…!

山之内さんは家の持ち主の方と元々知り合いで、看護師時代の頃から敷地内の畑で作物を植えたりしていたそうです。この場所が大好きだったので、どうにか活用したいと考えていたと話してくださいました。

家の持ち主に話したら快諾をしてくれ、さまざまな方に協力をしてもらいDIYで改修することにしました。最初は、床が抜けそうなほどの状態だったそうですよ(笑)

30日ほどかけてDIYをし、こんなに素敵な空間に仕上がりました!

どことなく懐かしさを感じさせてくれる空間。
この空間であれば、日頃の悩みをポロッと話せてしまいそうです。

絵本もたくさん置いてあって、子どもたちが遊べるスペースもあります。
お子さまと一緒に気軽に遊びに来れる場所って、嬉しいですよね。

家庭や職場などとは違う「サードプレイス」的な場所

結庵のInstagramを見て、地域内外の方が訪れるようになりました。その場に偶然居合わせた人同士が交流をすることで、人のマッチングにつながったりしているそうです。

また、結庵でイベント開催をすることで「自分の得意」を活かせる場にもなっています。

誰しも得意なことはあるものですが、自分では気づきにくいんですよね。誰かと話すことで、そういった得意に気づけることがあります。

結庵は、訪れた人たちの「サードプレイス」的な場所なのかもしれません。

今年の8月でオープン1周年を迎えます。

今後の開放日なのですが、当面の間変動があります。
7月は週に1回⁡、8月以降はしばらく月に1〜2回の⁡オープンに変わります。⁡
オープン日は都度インスタグラムで⁡お知らせするそうなので、要チェックです!

Instagram
https://www.instagram.com/musubi_an/

投稿者プロフィール

上村 ゆい
上村 ゆいヨガインストラクター×フリーライター
ヨガインストラクター×ライター。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクターです。その人に合ったレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガとオンラインヨガのみ。趣味は、美味しいものを食べること。ライターとして鹿児島のいろいろを発信していけたらと思います。