さあ、この場所がどこかお分かりだろうか??ここは、沢山の手長エビや山太郎カニ、ハヤなどの魚に遭遇することができる。そして、安全に飛び込みだって可能である。そう、ここは鹿児島県阿久根市大川の上流である。

実は私は、福岡出身なのだが、ここ阿久根の自然を友人から勧められて、阿久根にある阿久根大島いう無人島に野宿したことからすっかりこの場所が気に入ってしまった。そして、現在地域おこし協力隊として、移住までしてしまったわけだ。そこで、私が虜になった阿久根の自然の魅力についていくつか紹介していきたい。まずは、私が普段からお世話になっているところ、南北40KMに渡る東シナ海の海である。

 人力で無人島に渡れる牛ノ浜海岸

阿久根の南側に牛の浜という海岸がある。ここは牛之濱景勝地として、奇岩奇礁の乱立する海岸で、メランジと呼ばれる珍しい堆積物が貴重であると言われていて県指定公園にも認定されているのだが、私は、あえてそこではなく、そこからシーカヤックやSUP,または歩いて渡れるクレコ島と名乗る無人島までのフィールドに大きな特別感を感じている。私は、アウトドアが好きで日本に限らず海外も含めていろんな自然を見てきたが、岩の層がいくつも複雑に絡み合ったままになっていたり、風化してボール型に岩がくり抜かれてあったりするような緑色擬灰岩、泥岩、砂岩、その集合体の岩石は珍しい。その中を冒険しながら甑島を眺めつつ、島にたどり着き、そして、たくさんの生態を見ることが出来、触れて、非日常を感じることが出来るのだ。まさに当たり前と思われていることが覆る瞬間でもある。

最近、泳げるけど海で泳いだことのない子供にも会うことが増えてきた。きっと、海への固定概念みたいなものと関係しているのかもしれないが、海に触れる一歩としてこの場所をお勧めしたい。

非現実を味わえるクレコ島

3号線から眺めるとブロッコリーのような形をした島が顔を出している。大潮になると浜から歩いて島に渡ることも出来るくらいの場所にある。島に渡るとまずカラフルな石がお出迎えしてくれる。島に渡ってから、この石に夢中になって拾う人も少なくない。この石に魅了されるのはきっと、この地域に後期ジュラ紀時代の化石が出るほどの長い歴史を超えて、大きな岩が小石になってもここにあり続けている証ではないだろうか。また、貝の種類も豊富で、岩ガキ、キケみなやコショみな、サンカクみな、マツバカイなどいろんな顔を覗かせてくれる。そして、むらさきウニや伊勢エビ、カニも生息し、沢山の種類の魚とも遭遇することが出来る。まさに天然の水族館である!目の前が3号線であるのに、一歩海に出るだけでこんなに非日常が感じられる場所はそう多くはない。

安心とワクワクがそこにある

この海岸がまた魅力であるのが、牛ノ浜に住む方々である。牛ノ浜漁港の漁師さんはいつも温かく海のことを話してくれるし、その日の海の状況も教えて頂ける。ほっこりと、そして安全に海に出れる守護神のようなそんな空気さえ感じられる。ローカルだけど、自然をたらふく堪能できるここ、阿久根の牛之濱海岸へ是非、足を運んでみてほしい。

現在、私自身もシーカヤック体験ツアーを実施してクレコ島の魅力を紹介中である。

https://helloaini.com/

https://www.facebook.com/akunecity/videos/2839843776255088

阿久根には、まだまだお勧めしたい海のフィールドがある。次回、その続きをお話したい。

投稿者プロフィール

津崎 信乃
津崎 信乃
福岡生まれ
小中高は山口で育つ
大人になってからは全国津々浦々
北は北海道、南は屋久島まで
海外の自然のなか(35か国)
学生時代は、バスケットボール三昧
北海道ばんえい競馬で厩務員
乗鞍岳山小屋で勤務
北海道旭川にて果樹園で働く
北欧を自転車で1周
屋久島でカヤックガイド、
ポンカン狩り
伊勢海老捕り
学童保育
アメリカアパラチアントレイルを歩く
インドにカレーの修行へ
国際交流をふまえて南米、中南米の旅へ
アウトドアブランド Mont-bell販売を経験
アウトドアブランド Colombia 管理職経験
現在、阿久根市地域おこし協力隊として、自然を活用した体験型コンテンツ開発と実施に取り組み中


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