沖永良部島の回覧板的LINE「えらぶカレンダー」です

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ここ「カゴシマガジン」では、過去に配信したものをピックアップ&深掘り!題して『えらぶカレンダーPick up』、第5回目はこの情報です!

和泊町の移住定住促進住宅「しま暮らし体験住宅」について!

島とのお見合い期間!しま暮らし体験住宅とは

『しま暮らし体験住宅』は、和泊町(わどまりちょう。沖永良部島の東側に位置する町)が運営する移住定住促進住宅です。

名前の通り、島に移住してみたい方が島暮らしを体験できるお試し住宅で、最長で1年まで住むことができます。メリットは、島の家賃相場と比べて安価な3万円という価格と、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・コンロ・照明・Wi-Fiなどの設備が最初から付いてくるところ。その軒数は今年7月で6つ。そして実を言うと、これを書いている私(水嶋)も、体験住宅に住んでいた1人です。

そこで今回、新たに募集するところは「リモートワーカー優先」。

▲和泊町移住サイト「くらすわどまり」募集記事(黄色い囲みは編集で追加しました)

ワーケーション(ワーク+バケーションを組み合わせた、働きつつ休暇もとる滞在スタイル)という言葉が広まっており、スマホやパソコンでインターネットを通してどこでも仕事ができる「リモートワーカー」から注目を集めています。そんな流れを移住施策につなげようという自治体の動きも見られますが、「リモートワーカー優先」と掲げることは、町としては思い切った動きです。

元利用者であり、リモートワーカー的な仕事もしている私としては俄然気になっております。その背景には何があるのだろうと、和泊町の移住・定住相談員の永山さんにお話を伺いました。

▲顔出しナシとのことで、代わりに役場の外観の写真です。

実際に移住する人はファミリーより単身者が多い

「これまではファミリー層を想定していたのですが、実際は単身者の方が多く、そのまま島の方と結婚して定住する方もいらっしゃいました。そこで単身者を募集という訳ではないのですが、比較的自由に動きやすい方も多いということで、リモートワークをされている方を優先することにしました

と、永山さんは理由について話してくれました。

▲今回募集しているリモートワーカー優先のしま暮らし体験住宅

私はこの島に住んでたった2年ですが(母の故郷なので幼い頃から行き来していますが)、そんな短期間でも「移住者が増えた」と感じます。しかし、住居が少ないという問題はなかなか解消されません。とくに本土から島に移り住む方はあらゆる環境がガラリと変わるため、期待と違って長続きしないこともあり、それをリスクと感じ、「これから移住する」という方に対して家を貸すことを敬遠する大家さんがいることもまた事実です。

▲募集中の物件の内観・その1

そこで和泊町のしま暮らし体験住宅の応募条件は、「町内に住所が”ない”」という一点のみ。住民票を移さないと入れないということもなく、年齢制限も、家族構成も、職業もすべて不問(無職でも問題なし!)。広く門戸を開いた、あくまで純粋に当人と島のお見合い期間のような制度になっています

▲募集中の物件の内観・その2

どこの自治体にとっても正直なところ、単身者よりも、町民(島民)が複数人増えるファミリー層に来てもらった方がうれしいはず。しかし実際は単身者が多く、移住後に島民との出会いからファミリー層になる可能性もあります。

移住したその日からネットが使える!仕事ができる!

と、自治体から見た事情(想像含む)を書きましたが、もちろんリモートワーカーにとって都合のよいこともあります、それがインターネットです。「しま暮らし体験住宅はあらかじめインターネットの回線が引かれているので、リモートワーカーの方は島に来たその日から仕事ができます」と、永山さん。

▲こちらは今回募集するものとは別のしま暮らし体験住宅(1号)

私自身リモートワーカーなのでよく分かるのですが、これはほんとにすごいメリット。島に限らず田舎あるあるだと思いますが、インターネットの工事が数ヶ月待ちも珍しくないからです。正直なところ、島でコワーキングスペースのような、インターネットが使える施設はゼロではありませんが、多くはありません。ネット回線が命のリモートワーカーにとってとんでもない障害ですが、逆にクリアされれば素晴らしい恩恵です。しかも、しま暮らし体験住宅の場合は、インターネット代が家賃込み!です。

▲こちらは2号・3号です。

最近では和泊町にも、「(リモートワークで)どこでも仕事はできるから、とにかく住む場所を探している」という問い合わせも増えているとのこと。もちろん、リモートワーカー優先ではあるものの、あくまで島で仕事を探している人に対しても門戸は開かれています。ただ、こうして過去の実例を踏まえて、あえて絞って謳うことについて「新たなチャレンジ」と永山さんは語ります。

▲島から望む海はいちいちダイナミックです

個人的には、どこでも仕事ができる人ほど、自然豊かな場所で働いてみたいと一度は思うのではないかと思っています。その点で沖永良部島はよい選択肢のひとつだと思いますが、どうしてもインターネット問題はボトルネックです。しま暮らし体験住宅はそれらをすべて解決できるひとつ。一年経ったあとの家探しなども役場がバックアップしてくれるので、いかがでしょうか~~~!?

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しま暮らし体験住宅募集ページ

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文・写真:ネルソン水嶋(えらぶカレンダー運営者)
写真提供:和泊町

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