南九州市頴娃町にある宮脇地区。地域の方々が集い、地域を活性化させるために「NPO法人いっしょき宮脇」を立ち上げました。

この記事を書いている上村(かみむら)も頴娃町に住む一人。さまざまな経緯があり、法人メンバーに加わりました。

法人の取り組みを間近で見て、「もっと多くの人に知って欲しい」という思いが芽生え、取り組みを記事に書くことに決めたのです。

わたしが特に周知したい取り組みは、月に1回開催されている「朝市」。

地元の農家さんが育てた新鮮な野菜が販売され、その野菜を使って作られた朝ごはんが食べられる。まさに心豊かな暮らしが味わえるなぁと。

今回は数ある取り組みの中から、朝市に焦点を当ててご紹介していきます。

地元の有志が集い誕生をしたNPO法人

全国的に過疎・高齢化が進んでいますが、少子高齢化の影響をダイレクトに受けているのは地方です。

以前は自治会や青年団などの団体に加入する人が多く、地域の行事が盛んに行われていました。しかし近年では加入をする人も少なくなってきている状況です。

担い手の減少とコロナ禍の影響もあり、行事が少なくなりました。人とのコミュニケーションが薄れていくことで、地域は衰退していっています。

危機感を感じ、地元の有志たちが立ち上げた「NPO法人いっしょき宮脇」。
会員数は40名を超えており、ほとんどが地元の方々です。

お店をされている方もいれば、農業をされている方もいる。何より代表理事は、宮脇地区にあるお寺の奥さま。それぞれの強みや得意なことを活かして、さまざまな取り組みをしています。

頴娃町で作られた新鮮野菜が買える「朝市」

毎月第3日曜日、朝7時から9時まで「朝市」を開催しています。

開催場所は、宮脇地区にある地域の拠点「みやまる商店」です。店内と商店の軒先で、それぞれの催しが行われています。

軒先では法人メンバーが作った農作物や花の販売をしています。
頴娃町は、お茶を始めさつまいもやにんじん、大根などの作物が豊富な地域です。ほとんどが100円という手頃な価格で買えることもあり、あっという間に売り切れてしまうこともあります。

野菜や花の販売の隣にあるキッチンカー。
こちらのキッチンカーは、いっしょき宮脇が保有しているものです。名前は、KamomCar(カマンカー)。

カマンカーでは法人メンバーが小さなパンとホットコーヒーを販売しています。ちびコロパンは大人気なので、すぐ売り切れてしまいます。

地域の人が気軽に来れて、自然と会話が生まれる。そんな光景を何度も目の当たりにしてきました。

地の野菜を使った、身体に優しい朝ごはん

こちらはみやまる商店の店内風景です。店内広々〜。
時にはマルシェなどのイベントも開催されることもあります。

朝市のときは、店内は朝ごはんが食べれる「みんなの食堂」の会場となります。大人100円、子ども無料で食べれちゃうんですよ。

地域のお母さま方がチームを組んで、朝早くから朝ごはんの準備をしています。現在10名ほどいます。ボランティアと言うこともあり、長く続けていくためにも「できる時に協力をする。無理はしない。」をモットーにしています。

地域で採れた作物を使っているので、毎回おかずや味噌汁の具材が変わってきます。家庭の味がして、どれも本当に美味しい!

ご家族で来られる方も多く、「美味しいね」という会話があちらこちらから聞こえてきます。
朝から作ってくださっている、地域のお母さま方に感謝の気持ちでいっぱいです。

どうして朝ごはんを始めようと思ったのか?

みやまる商店の近くには、いくつかの飲食店があります。
「周りの飲食店の邪魔はしたくない。だけど、何か地域に還元したい。」という思いがあり、朝ごはんが食べられるみんなの食堂が誕生しました。

SDGsの観点からも紙皿などを使わずに、お皿を使っています。食べ終わった後に、自分たちでお皿を水につけてもらっています。自分でできるところは、自分でしてもらうというのも大事なことですよね。

毎月第3日曜日の朝7時から9時まで開催しています。フラリと遊びに来てください。

いっしょき宮脇のInstagramもチェックしてくださいね。https://www.instagram.com/isshoki_miyawaki/

投稿者プロフィール

上村 ゆい
上村 ゆいヨガインストラクター×フリーライター
ヨガインストラクター×ライター。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクターです。その人に合ったレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガとオンラインヨガのみ。趣味は、美味しいものを食べること。ライターとして鹿児島のいろいろを発信していけたらと思います。