2010年に頴娃町の番所鼻自然公園の敷地内にオープンした、タツノオトシゴハウス。タツノオトシゴを専門に養殖している場所でもあります。

ゆったりとした泳ぎで、見るひとを幸せな気持ちにさせてくれる。
「幸せのシンボル」とも言われているタツノオトシゴ。

鹿児島でライターをしている、上村(かみむら)が魅力に迫っていきたいと思います。

一匹のタツノオトシゴに魅了されて、養殖への道を歩んだ

館長であり、タツノオトシゴの養殖をされている、加藤紳さん。
海中で出会った一匹のタツノオトシゴに魅入られて、養殖を決意したそうです。

暖かい場所での生息を好むので、養殖の候補にあがったのは「高知県」と「鹿児島県」。結果的に鹿児島を選んだ理由が、鹿児島の地形が龍の形に見えるからとのこと(笑)

タツノオトシゴへの愛が深いですよね。

鹿児島の海沿いで養殖できそうな場所を探し、ピンときたのが現在タツノオトシゴハウスがある南九州市頴娃町でした。
近くにある、いせえび荘が以前レストランを営んでいた建物。誰も使っていなかったので、当時のいせえび荘の社長へ直に交渉をしに行き、借りることができたという経緯があります。

2008年に養殖を始め、2010年に無料でタツノオトシゴが見学できる「タツノオトシゴハウス」をオープン。

養殖だけではなく、見学できる施設をオープンさせた理由は、「タツノオトシゴの魅力や海での現状を発信したいことと、頴娃町の観光に貢献したかったから」だと話してくれました。

いせえび荘に泊まっているお客さまや、ドライブがてらに番所鼻自然公園からの流れで来られるお客さま。平日関係なく賑わっている光景は、まさに観光への貢献!

ナワバリ意識もなく、のんびり生きる平和主義

実はわたし、タツノオトシゴハウスが大好きで、月に1回は必ず行っています(笑)のんびりとした姿に癒されるんですよね。

忙しく泳いでいる姿をみたことがありません。エサを食べるときでさえ、優雅に水上へ泳いでいく。

加藤さんがタツノオトシゴに魅了された理由も、ここにあるのです。

「他の魚は生存競争のために戦うのに、タツノオトシゴは平和主義なので争わない。弱肉強食がある海の世界でも、独自の方法で生存をし続けられた。そこに魅力を感じた。」

海中で人間に見つかっても逃げないそうです。他の魚から身を守るために海藻に上手に隠れることはできるが、人間には見つけられてしまう。そういう部分に愛おしさを感じますよね。

とても穏やかな性格なので、ナワバリ意識もないそうです。
だから、こんなに仲良くしているんですね。

メスから卵を受け取り、出産はオスが行う

タツノオトシゴの魅力といえば、変わった出産光景ではないでしょうか?
通常は、メスが出産をする。しかし、タツノオトシゴはオスが出産をするのです。

今回の記事のため、タツノオトシゴハウスのスタッフが、面白い演出をしてくださいました(笑)写真とともにご覧ください。

オスが育児のうの口を開き、メスはそこに産卵をします。このときに、受精も行われるのです。卵が孵化するまで、オスが守り2〜3週間で出産をします。

オスが出産をすることもあり、「子宝」や「安産」のご利益があるとも言われています。もちろん、昇り龍ということで「金運」のご利益もあります。

ちなみに、大きなお腹はイケてる男性の証らしいですよ!

昔は頴娃の海にも、たくさんのタツノオトシゴがいたと言われています。
加藤さんの夢は、タツノオトシゴが安心して住める豊かな海に戻していくこと。

もちろん一人ではできない。だからこそ、未来を担う子どもたちにも協力をもらいたいと考えているそうです。

もちろん加藤さん自身も、豊かな海にするために日々研究をされています。
わたしも話をお伺いして、海が豊かになるための行動を心がけようと思いました。

タツノオトシゴの魅力、伝わりましたか?
館内にはタツノオトシゴや、カクレクマノミなどもいます。

さまざまなグッズも販売していますよ。
ワークショップは子どもも楽しめちゃうので、是非お立ち寄りください。

タツノオトシゴハウス
開館時間:10:00~16:30
休館日:火曜日(祝日は営業)
入場料:無料
駐車場:有り(番所鼻自然公園P)
TEL:0993-38-1883
Instagram:https://www.instagram.com/seahorsehouse_jp/

投稿者プロフィール

上村 ゆい
上村 ゆいヨガインストラクター×フリーライター
南九州市頴娃町で、金曜から日曜は古民家ヨガ教室を主宰しています。その他の日は、依頼された場所へ出張ヨガへ行ったり、記事を書くライターの仕事をしています。身体が硬めのヨガインストラクター。その人に合ったレッスン内容を心がけています。趣味は、美味しいものを食べること。鹿児島のいろいろを発信していけたらと思います。