阿久根市といったら、「キレイな海・白い砂浜」と思い浮かべる方も多くいらっしゃると思います。東シナ海に面し、広い海原、キレイな海、キレイな砂浜、輝く海面。思わず立ち寄りたくなる風景ですよね。

沖では、清掃作業が行われている為、砂浜はキレイに保たれています。
ただ、見えない部分では、「ゴミ」が浮遊してます。少し離れた島や、岩場には、無数のペットボトル、スリッパやサッカボール、ポリタンクなど、小さい物から大きな物まで流れ着いてます。また、このプラスチックゴミは、紫外線や波に揉まれ、細かくなり、マイクロプラスチック(5mm以下になり) 海洋生物が、餌と間違えたり、一緒に食べてしまい、内臓を傷つけたり、腸閉塞を起こし死んでしまう場合もあります。
このマイクロプラスチックがサンゴを取り巻き、サンゴと共生関係にある藻類が減り、漁業や養殖業にも影響を及ぼします。

そこで、今回は、これからのシーズンに向けて、少しでもゴミがなくなれば。綺麗な海が保てれるならば。っと想い、クレコ島へゴミ拾い活動を行いました。クレコ島の歴史のお話も添えて。。。

クレコ島(暮小島)ゴミ拾いサップ

阿久根市南部、西目大川島の沖合にある、周囲500mの小さな島。
江戸時代の「三國名勝図曾」の「鷹口海岸」の中で「塩井崎より南行すれば、湾曲をなす湾中に沙島あり、暮小島といふ」と記されている。

クレコ島は大川島湾の離れ小島なんですが、年1回の干満の差が大きい大潮の時は、歩いて渡る事も出来ます。
むか~し昔の話ですが、この陸続きになった日に、野ウサギや、蛇もクレコ島へ渡ったそうです。
また、島の南端には大きな松の老木があり、島のシンボルとして、美しい景観を装ってましたが、マツクイムシの被害に遭い、倒れてしまったそうです。そして、島は東シナ海の荒波にもまれ、以前は海藻、魚類の宝庫で、多くの釣り人やヒジキ・ワカメ等の採取で賑わっていたとか。現在は、磯焼け現象が進み、海藻がすっかり姿を消し、それを主食とするアワビやサザエも見かけなくなったと。。。古くは、ヒジキ・ワカメの解禁日は、集落の人にとって現金収入の場であり、家族総出で漁に出、浜辺一帯、海藻の干場として、足の踏み場もないほど、壮観な光景が見られ、阿久根の春の風物詩であったそうです。

そんな風景を、もう一度観れるなら。観てみたい。
直ぐには生態系は元に戻らないけど、やらないよりかは、やったほうが断然良いに決まってる。
いざ、ゴミ拾いへ出陣!!!
大潮ではなかったので、サップでクレコ島へ行きました!


前日の風の影響もあり、大量に(-_-;)
ただ、多くのペットボトルは、どうやら、、、お隣さんの国から、、、
東シナ海に面した阿久根の海。お隣はすぐそこ。台風や強風、荒波の際には、多くのゴミが漂着します。大きい物だとバケツやポリカン。ペットボトルは無数に。またビニール袋はヒモのようになり、流木に絡まったりと、大体のゴミは、プラスチック、ビニールが目立ちます。
数年前、インドネシアに打ち上げられたマッコウクジラ、その体内からは、おびただしい量の海洋ゴミが出てきたそうです。また死んでしまったウミガメからは、マイクロプラスチックも含め、合成粒子が800以上も、体内から見つかってます。海の住民が被害を受けているのは間違いないですね。
そして、世界に漂う海洋ゴミの量は、総計約1億5,000万トンに達していると言われています。このままの現状が続くと、

2050年には、
魚よりプラスチックゴミの量が多い海
なる事が予想されてます。

生ごみは約2週間で土に還る。
ペットボトルは、、、450年~500年。ただ完全に土に還らないそうです。また、海の中では、熱酸化分解が起こりずらく、さらに寿命が延びるそうです。
プラスチックは、かなり頑丈なんですね。今は便利な物になってますが、ゴミ問題を目の当たりにすると、考えさせられます。一人一人の気遣いで、地球が長生きできるように心がけたいですね。

そんな事を思いながら、ゴミ拾い。あっという間にゴミが大量に。
サップに乗らないぐらいの量に。大型ゴミは諦め、流されないように、次回訪れた際に持ち帰る作戦にしました。

ビーチクリーン

阿久根では、月1回ビーリクリーンを開催しています。
朝8:30からスタートし、約1時間。
海を眺めたり、たまに流木を拾ったりしながら、できるだけの事を、できる人が行う。初めましての方とも気軽に話しながら、ビーチクリーン活動を行っています。誰でも参加OKですので、もしお時間がある時はご参加お待ちしておりまーす!
奇数月は、平日開催、偶数月は、第3日曜開催となってます。場所や奇数月の開催日はSNSに掲載しますので、要チェックです!
詳しい情報は→https://www.instagram.com/akune_okoshitai/

投稿者プロフィール

阿久根市地域おこし協力隊
阿久根市地域おこし協力隊
阿久根市地域おこし協力隊、中原 雅です。
阿久根の魅力、情報、穴場スポットなど、さまざまなジャンルで発信していきたいと思います。