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「日本の伝統芸能を世界へ」太鼓が大好きすぎる高校生の夢の実現への挑戦!

みなさんは、日本の伝統芸能を実際にご覧になられたことはありますか?

わたしは、伝統芸能などの「和」の文化が大好きです。和楽器の演奏は、特にテンションを上げさせてくれます!

幼い頃から和太鼓に魅了され、現在「天孫降臨霧島九面太鼓保存会」に所属している高校生の松木皇君くんを知り合いから紹介していただき、ご縁が繋がることができました。

実際に松木君の演奏を見たことがあるのですが、本当に楽しそうに演奏するんです…!

松木君がこれまで歩んできた道、そして、これから目指していきたいことをお伺いしました。松木君や伝統芸能の魅力、たっぷりとお伝えしていきます!

太鼓との運命の出会いは1歳! ステージに立つ覚悟を教えてくれたのは母だった

松木君が1歳のときに、お母様の後輩が所属していた「天孫降臨霧島九面太鼓保存会」を見に霧島神宮へ行きました。すっかりと魅了され、おもちゃの太鼓で演奏の真似を始めたそうです。

九面太鼓と聞くと、太鼓の名前だと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

実は太鼓の名前ではなく、霧島神宮の宝物である「九面」をモチーフにした面をかぶり、天孫降臨にまつわる神話や霧島の自然をテーマにした楽曲を、大・小さまざまな太鼓を使って奏でることを言います。
天孫降臨九面太鼓保存会は、昭和47年に発足され神話から命名された郷土芸能なのです。

話は松木君に戻ります。
太鼓への熱は冷めることがなく、太鼓をたたく姿が話題を呼び、2歳6ヶ月の頃には老人介護施設で初舞台を踏むことになったそうです。さらに3歳の頃には200名の前で演奏をしたそうですよ…! 度胸がすごい。

2〜3歳といえば、ぐずったりするお年頃。
お母様にお話をお伺いしたところ、ステージの最中に逃げ出しそうになったのは、たった一度だけだそうです。そのときに、ステージで演奏をすることの厳しさをきちんと教え、その後は一度も投げ出すことはなかったと話してくださいました。

ついつい「まだ小さいから仕方ないよね」と許してしまいそうですが、年齢に関係なく厳しさをきちんと伝えられたのは、誰よりも息子の可能性を信じていたからなのでしょう。

夢への一歩のために家族で覚悟を決める!牧園町へお引越しを決意

そして4歳で「霧島神楽振興会」へ加入。

記録によると霧島神宮には、昭和初期の頃まで神楽が奉納されていました。しかし、いつの間にか霧島町から神楽が姿を消してしまったそうです。町政方針や有志の方々からの賛同があり、平成9年9月霧島神宮にて霧島神楽六座初奉納されたと記載してありました。

霧島神楽振興会へ加入をしたことにより、姿勢や所作が見初められ日本舞踊を習い始めることになりました。

当時は霧島ではなく、隼人に住んでいました。
すっかりと日本の伝統芸能に魅了された松木君のために、ついに家族で牧園町へお引越しをすることを決意!

なぜ牧園町へお引越しを決めたのかというと…?

天孫降臨霧島九面太鼓メンバーが直接ご指導をしてくださる、「霧島育穂会」に入りたかったからなのです。
霧島育穂会は、高千穂小学校と横川小学校の子どもたちによる和太鼓チームです。和太鼓の基礎・基本だけでなく、礼儀や感謝の気持ちを声に出すこともしっかりと学ぶことができるそうです。

初めて松木君にお会いしたときに、「なんと礼儀正しい子なんだろう」と感じました。幼い頃からしっかりと礼儀を叩き込まれたからこそなのかもしれませんね。

日本の伝統芸能を伝える立場になるということは、日本を背負うことにもなります。だからこそ、礼儀は欠かせないものなのです。

伝統芸能を次世代に受け継ぐことの大切さ

その後も、打楽器を始めたりとさまざまな経験を積み、「止上神社神舞保存会」「逆鉢太鼓」に加入をしていきます。

そして、いよいよ中学2年のときに、太鼓をはじめるきっかけになった「天孫降臨霧島九面太鼓保存会」に加入する決意をします。生半可な気持ちではないからこそ、中学2年の夏休みの1ヶ月ほど真剣に考えての決断だと話してくれました。

練習に練習を重ね、加入した数ヶ月後の2022年1月には、天孫降臨霧島九面太鼓保存会のメンバーとして初めての演奏を果たします。
さらっと加入した数ヶ月後にと書きましたが、もちろん簡単なことではありません。並々ならぬ努力があったからこそです!

そんな松木君は、現在高校1年生。
松陽高校の音楽学科に通っています。

実は松木君には、「日本の伝統芸能を世界に発信する」という夢があります。

伝統芸能とは、古くから伝わり、変わることなく大切に継承をされてきたものです。言い換えると、継承をする者がいなくなれば途絶えてしまいます。未来ある若者が自分の人生を捧げ、世界に伝えていくという夢を持ってくれていることが誇らしいと感じました。

よく「はじめることは簡単だが、難しいのは続けることだ」と言われていますが、1歳から太鼓に魅了され、一度もブレることなく続けることは簡単なことではありません。

自分の中に強い信念があるからこそ、続けられる。

そんな松木君の姿は、わたし達大人にたくさんのことを気づかせてくれています。だからこそ、松木君を応援したくなる人たちが多いのかもしれません。

松木君のオリジナルTシャツができました…!
Tシャツの表に書かれているのは、協賛をしてくださった企業様たちです。
裏面に書いてありますが、「皇ちゃんねる」というYouTubeも配信しています。

https://www.youtube.com/@ou-channel2325

松木君の生の演奏が見てみたい方は、みやまコンセールで8月26・27日に開催される「霧島祭」へ行かれてみてください。

https://kirishimakankou.com/kirishimasai

投稿者プロフィール

上村 ゆい
上村 ゆいヨガインストラクター×フリーライター
ヨガインストラクター×ライター。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクターです。その人に合ったレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガがメイン。趣味は、美味しいものを食べること。ライターとして鹿児島のいろいろなことをを発信していけたらと思います。