「日本茶」と言ったら、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか?

急須で淹れるもの。
ペットボトルで飲むもの。
リラックス効果があるもの。

わたしにとっての日本茶は、ひと呼吸おくためになくてはならないもの。
急須で淹れる時間も、ゆっくりと味わう時間も至福の時間なのです。

県内外問わずにさまざまなお茶を堪能できる喫茶室があります。店主はお茶の魅力にどっぷりハマり、お茶を楽しめる人が一人でも増えるようにと活動をしている「じょん」さん。

お茶を通して現在行っていることや、今後やっていきたいことをお伺いしました。

ミッションは、お茶を通して「日々に暇(いとま)を創ること」

お茶の世界との出会いは、大学3年生のとき。

当時はお茶の世界に興味があったわけではなく、インターンシップ先がお茶に関連する企業だったという出会いだそうです。

インターンシップでの経験をきっかけにお茶を面白いと感じ、株式会社 下堂園へ入社。イベント・マルシェでお茶をお出ししたり、オンラインショップでお茶関連の商品の販売をしたり、時には事業開発に携わったりと、幅広く経験を積んだのち退社をし、「茶ノ暇」というブランドを立ち上げました。

「日々の暇(いとま)を創ること」をミッションに、お茶の定期便や飲食店への原料卸、商品開発を行っています。

わたしは幼い頃から、朝は急須で淹れた煎茶を飲む生活を送っていました。現代では、急須でお茶を淹れる人が少なくなっていますもんね…。

鹿児島では「ちゃいっぺ」という方言があるくらい、お茶に馴染みがある県です。お茶の生産量も多いですし。

お茶を通して、落ち着く時間や、ゆったりとした時間を過ごしていただきたいと思いました。

余談ですが、「ちゃいっぺ」の意味は「慌てず急がず、お茶を一杯飲むくらいの余裕を持って行動しましょう」という意味です。

日々の忙しさを忘れられる「茶ノ暇喫茶室」

一昨年の12月に、ゆっくりとお茶をお出しできる場所として、「茶ノ暇喫茶室」をオープンしました。営業は金・土のみで、易居町にあるとある場所を間借りしています。

現代は働きすぎな人が多いので、お茶を通して休む時間を設けてほしいという想いがあります。

鹿児島県産のお茶はもちろん、お茶の味の違いを知ってもらうために、八女や京都などの県外のお茶も取り扱っています。不思議なことに、お茶の味は生産者によっても変わりますし、産地によっても変わります。

今回、わたしは埼玉県の「萎凋焙じ茶」をいただきました。
萎凋とは、摘み取った茶葉を風通しのよい場所に置き、葉を枯れさせて少し発酵させ独自の香りを際立たせる工程のことを言います。

こちらが萎凋焙じ茶の茶葉です。

急須に茶葉を淹れると、ほんのり香りが漂ってきます。

1分ほど急須の中で蒸らした焙じ茶を、素敵な器でいただきました。

今まで飲んだ焙じ茶とは味わいが異なり、洗練された上品なお味です。こんなにも味が変わるものなのだと、新たな気づきでした。

茶ノ暇喫茶室は「日本茶と菓子の喫茶室」なので、お茶に合う和菓子もいただくことができます。和三盆のお菓子。

日々の忙しさを忘れさせてくれる、ホッとひと息つける空間。
さまざまな世代の方がいらっしゃっているとのことです。

金曜と土曜のみ営業で、4部制です。それぞれ最大4名様までのご予約が可能となっております。

他にもお茶のイベントやワークショップなどもしているので、気になる方はInstagramでチェックしてみてください。予約はInstagramのDMからできます。

Instagram
https://www.instagram.com/kissa_itoma/

【予約制】日本茶と菓子の喫茶室 茶ノ暇喫茶室
場所:[間借り]鹿児島市易居町4-20
営業時間:金土営業[17:00-,18:15-,19:30-,20:45-]4部制

投稿者プロフィール

上村 ゆい
上村 ゆいヨガインストラクター×フリーライター
ヨガインストラクター×ライター。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクターです。その人に合ったレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガとオンラインヨガのみ。趣味は、美味しいものを食べること。ライターとして鹿児島のいろいろを発信していけたらと思います。